Facebook広告を運用するにあたって、効果をあげるためにPDCAを回すのは重要なことです。その中でも、一定期間ごとにクリエイティブを変えていくことはユーザーを飽きさせないために必要なことです。
とはいえ、タイトルや画像、説明文など多くの要素を組み合わせて最適な広告を作ることってとても工数がかかるし大変ですよね?
そんな手間を省けるのがFacebook広告の「ダイナミッククリエイティブ」機能です。
今回はこのダイナミッククリエイティブについてご紹介します。
ダイナミッククリエイティブとは?
ダイナミッククリエイティブとは、Facebook広告のタイトルや画像、説明文などのクリエイティブを構成するための素材をあらかじめ複数パターン登録しておくことで、最適な広告素材の組み合わせを自動で生成してくれる機能です。
つまり通常のやり方で配信すると、1つの表示形式で1つの広告しか出すことができませんが、ダイナミッククリエイティブは1つの表示形式で複数パターンの広告が生成されるというわけです。
ダイナミッククリエイティブは、多くのクリエイティブ素材をもち、ターゲットユーザーに刺さるクリエイティブを自動的に生成したい広告主には最適な機能といえるでしょう。
クリエイティブ素材は以下の数だけ指定することができます。
- 見出し:最大5個
- 画像または動画:最大10個
- テキスト:最大5個
- 説明文:最大5個
- アクション(CTA):最大5個
つまり、最大で「5x10x5x5x5=6,250パターン」の広告の組み合わせを生成することができます。その中から、ユーザーに合わせて最適な組み合わせを配信することができます。
注意点として、画像と動画はどちらか一方しか選べず、URLは1つしか指定できないことが挙げられます。
しかし、これだけ多くの素材を登録できるため自由度は高いといえるでしょう。
ダイナミッククリエイティブが使えるキャンペーンの目的は以下の3つになっています。
- コンバージョン
- アプリのインストール
- トラフィック
近年、デジタルマーケティングの需要が高まっていることから、今後使える目的がますます増えていくことが期待されます
ダイナミッククリエイティブの設定方法
次にFacebook広告のダイナミッククリエイティブの設定方法についてご紹介したいと思います。
「クイック作成」と「ガイドツールによる作成」の2通りあります。
今回はガイドツールによる作成の方で設定していきたいと思います。
- 広告を作成する
Facebookの広告マネージャーに移動します。右上にある「広告を作成」をクリックします。 - キャンペーンの目的を選択
先ほど説明したように、ダイナミッククリエイティブが使えるキャンペーン目的は、トラフィック・アプリのインストール・コンバージョンの3つになるのでこのうちどれかを選択します。 - キャンペーン予算を入力
この際、予算の上限を決めたり、予算の最適化をすることもできます。 - 広告セットを作成
広告セットを作成する際に、「ダイナミッククリエイティブ」に移動し、横にあるスイッチをクリックしてオンにします。ダイナミッククリエイティブをONにすると、広告セットに対して広告は一つのみとなります。 - 広告を作成
①形式を選択する
「形式」のセクションで、「1件の画像または動画」を選択します。これはスライドショーにも対応しています。ガイドツールを使ってダイナミッククリエイティブ広告を作成する機能は、カルーセルフォーマットには対応していませんが、広告マネージャで行う「クイック作成」の方ではカルーセルフォーマットでもダイナミッククリエイティブを作成できます。
②素材をアップロードする
画像、動画またはスライドショーの素材をアップロードします。画像・動画は最大10枚までのアップロードが可能です。
③テキスト、見出し、サイトURLを追加する
テキストと見出しは最大5つまで追加できます。「+追加する」を押すと枠が増えます。サイトURLは1つしか設定できませんが、「詳細オプション」をクリックすると、ニュースフィードリンクの説明を最大4つまで追加することができます。
その後、「その他の広告バリエーションを見る」をクリックすると、登録した素材の様々な組み合わせパターンをプレビューすることができます。
④CTA(コールトゥアクション)を選択する
「アクション」の下のドロップダウンメニューから、最大5つのコールトゥアクションボタンを選択します。準備ができたら右下の「実行する」を押します。
これでガイドツールによる作成でダイナミッククリエイティブを作成することができました。このような感じで簡単に複数パターンの広告を作ることができます。
Facebook広告のダイナミッククリエイティブのまとめ
いかがでしたでしょうか。
近年、このダイナミッククリエイティブと同じように、広告を自動生成するサービスを提供する企業が増えてきています。
今は、限られたキャンペーン目的でしか利用できないものの、今後確実に今よりも実用化されていく機能だと思います。
広告運用に人手が足りない、クリエイティブの勝ちパターンをいち早く見つけたい場合などに是非試してみてください。