自社の商品やサービスの口コミを集めたいけれどなかなか効率的なやり方が分からないという方も多いのではないでしょうか。
ビジネスチャットアプリのSlack(スラック)とTwitter(ツイッター)を連携させ、さらにIFTTTを使うととても簡単にTwitterの口コミの収集ができます。
Twitterの口コミを簡単に集めたい、エゴサーチに利用したいと考えている方のために、SlackとIFTTTでツイッターの口コミを集める方法をご紹介したいと思います。
Slackとツイッターを連携しよう
まずはSlackとツイッターの連携から始めましょう。
① Slackの画面左下の「App」の横にある「+」をクリック。
② アプリ一覧が出てくるので、Twitterを選択。それによりTwitterの連携画面に遷移するので「インストール」ボタンを押して先に進みます。
③ Twitterのアカウントに対して、Slackにアカウントの利用許可をするかどうかのダイアログが出るので、「連携アプリを認証」ボタンを押す。
④ ここで、Twitterの設定画面に遷移します。Slackへの自動投稿ツイートで、ツイートを拾いたいアカウントを入力。
そのアカウントに関するツイートで表示したいものを選択しましょう。おすすめは以下の通りです。
・このアカウントから送信されたツイートを掲載
・このアカウントから送信された@リプライを除外する
・このアカウントから送信されたリツイートを表示
選択したアカウントによって、個別に調整しましょう。またチャンネルへの投稿では、どのチャンネルあるいはDMにTwitterのつぶやきを登録するか指定します。
相応しいチャンネルがない場合は、この画面からチャンネルの新規作成も可能です。最後に設定を保存して、Slackの画面に戻ります。
⑤ 設定が成功していると指定したチャンネルにメッセージが表示されています。これで連携完了です。
このようにして、SlackとTwitterは連携できます。しかし、基本のTwitter連携では、アカウント単位でしか情報を取得できません。
実際には、あるキーワードやハッシュタグ、エゴサーチのように、目的別に検索した結果を表示したいニーズの方が多いのではないでしょうか。そのニーズに応えられるサービスがIFTTTです。そこで次は、IFTTTを使用して検索結果に応じたツイートを表示させる方法を説明します。
そもそもIFTTTとは
IFTTT(イフト)は、 「If This Then That」の頭文字をとったオンライン上のサービスです。
IF → もしも
This →(ユーザーが)〜をしたら
Then → その後
That →(自動で)〜をする
「会社の公式サイトが更新されたら、その更新情報を会社のFacebookにものせたい。」
「Instagramを更新したら、Twitterにものせたい。」など、既存のサービス内でも可能な簡単な連携ができるだけでなく、「Aさんからメールが届いたら、ToDoリストに入れたい。」「自社製品がタグ付けされた一般ユーザーの写真があったら、保存したい。」
など、自分が望むサービス同士の詳細な連携も自由自在に行なえるのがIFTTTです。
このような〜したら、〜したいという一連の動きをまとめたものを「アプレット(Applet)」と呼びます。IFTTTは、各アプレットに沿ってさまざまなサービスを自動化します。
会社の更新情報をSNSにも掲載したり、タグ付けされた写真を保存したりする作業ひとつひとつは、たいして時間がかからないものです。ですがそれを頻繁にする必要があるとなると、時間の取られる面倒な作業となってしまいます。手動で行っていた細かな作業もIFTTTを使えば自動で処理されるので、仕事のスピードを大幅にアップできます。
IFTTTをビジネスチャットであるSlackと連携させると、今までそれぞれのサービス上で行っていた作業を一括してSlack上で行うことができるようになります。
FacebookやTwitterなどSNS上の特定のアカウントをSlackに表示させるようにしたり、その日の天気、タスク管理、特定の相手から来たメールのみをSlackでも通知させるなど、自由自在にレシピを作ることができます。それぞれの仕事の状況に合わせてSlackをアレンジ活用することが可能となり、仕事の効率が格段に向上します。
Slack・Twitter連携をさらに便利に、IFTTTとの連携
SlackとTwitter連携で不可能な検索条件を指定した連携を、IFTTTのアプレットを使ってやってみましょう。
Twitterで特定のツイートをSlackに連携する場合、IFTTTで検索条件を指定した連携をするのが手っ取り早いです。この方法を使えば、ツイッターの口コミを収集でき、エゴサーチも簡単にできます。以下のような手順で行っていきます。
① Twitter連携と同じ要領で、IFTTTとSlackを連携。
② 連携後、IFTTTの方でアプレットを作成するために、https://ifttt.com/create にアクセスします。
③「+this」をクリックすると、トリガーを選ぶ画面に遷移します。
タイル状に表示されるので、「Twitter」を選択し、「New tweet from search」を選びます。
④ 検索条件を指定します。簡単なものから複雑なものまで、Twitterで使える検索文字なら何でもOKです。Twitterの高度な検索「https://twitter.com/search-advanced」で指定した検索情報で検索をかけてみて、生成される検索条件を転用すると分かりやすいでしょう。
Twitterの検索文字列で、重宝しそうな検索条件を紹介しておきます。
・指定したいずれかの条件を含む(OR でつなぐ):NHK OR ニュース OR 経済
・指定したすべての条件を含む(半角空白でつなぐ):NHK ニュース 経済
・特定の単語を省くマイナス検索(省きたい単語の前に-をつける):NHK -広報
エゴサーチを使うなら、OR指定が便利です。自分がネット上で呼ばれそうなキーワードを複数個並べて検索します。ノイズが気になる場合は、マイナス検索もうまく組み合わせると、欲しい情報により近づけるでしょう。
⑤ 次に、連携先のシステムを指定します。「+that」をクリック。連携先のシステムとしてSlackを指定して先に進みます。
⑥ Slackでどのようなアクションを希望するかを入力。具体的には、ツイートをどのチャンネルに流すか、出力するメッセージ形式はどのように加工するかが指定できます。
Twitterで使われる特定のハッシュタグのツイートをSlackに反映したい場合も、検索条件の指定手順そのままで設定できます。検索条件に、#付きのハッシュタグをそのまま指定すればいいだけです。
まとめ
TwitterとSlackを直接連携させるだけでは少々機能的に物足りないですが、さらにIFTTTを間に入れることで、さまざまな検索条件でツイート収集が行えます。エゴサーチも簡単ですので、口コミを定期的に手動でチェックしている人はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。