みなさんこんにちは。広告運用の自動化サービス ROBOMA(ロボマ)の運営チームです。
Instagram・Facebook広告を出稿しようとした時に、「なぜか承認されない!」「出稿規定は確認しているはずのに‥‥」という経験がある方も少なくないのではないでしょうか。また、「一度は配信できたけれど後から確認したら未承認で配信停止になっていた‥‥」などということもよくあるケースです。
今日はそんな方のためにInstagram・Facebook広告が非承認になってしまう37の理由をご紹介したいと思います。Instagram・Facebook広告には様々な広告規定がありますが、特に押さえておきたい5つのポイントもあわせてご説明します。
【目次】
Instagram・Facebook広告が非承認される37の理由
Facebookではユーザーが健全にサービスを利用できるようにブランディングに注意を払っており、ブランドを傷つけるような広告は承認されません。Instagram・Facebook広告が非承認される理由は以下のようなものが挙げられます。
1.画像内のテキストが多すぎる
Instagram・Facebook広告で使う画像の中に占めるテキストの割合が、20%以内である必要があります。詳しくは主要な却下理由5つの章でご説明します。
2.成人向け製品やサービスを含んでいる
Instagram・Facebook広告では成人向け製品またはサービス(玩具、ビデオ、出版物、ショー、性的増進製品など)の販売または使用を宣伝することはできません。
家族や避妊に関する広告はあるターゲット条件を満たすことを条件として認められます。
3.ヘルスケア商品や健康食品広告のターゲットが適切でない
ダイエット関連、治療、性的健康関連、栄養・健康サプリメントなどの成人向け商品を18歳未満のユーザーに宣伝することはできません。以下の手順に沿ってターゲットを変更しましょう。
広告マネージャに移動して、該当するキャンペーンを選択、編集したい広告をクリック。ボックスが展開し、広告、ターゲット設定、パフォーマンスデータが表示されます。[編集]と書かれたリンクをクリック。Facebook広告のガイドラインを満たすようターゲット設定を変更すれば完了です。
4.アルコール製品やサービスに関連した広告の制限を遵守していない
アルコール製品やサービスに関連した広告は、地域別の制限や地域の法的年齢制限を順守しているかどうか確認しましょう。詳しくは主要な却下理由5つの章でご説明します。
5.自動再生される音声やFlash動画が含まれている
画像に自動再生される音声やFlash動画が含まれている広告は承認されません。
6.使用前・使用後の画像、期待できない結果の画像が含まれている
使用前・使用後(Before/After)の画像や、期待できない結果の画像が含まれている広告は承認されません。詳しくは主要な却下理由5つの章でご説明します。
7.一時的なデート、性行為、不倫などを奨励する出会い系サイトやサービスに関連した広告
カップルやグループのオプションがあるサイトなど、主として性に重点を置く出会い系サイトやサービス、または一時的なデート、性行為、不倫などを奨励する出会い系ウェブサイトやサービスを宣伝している広告は承認されません。メールオーダーブライドを宣伝する広告も禁止されています。
8.出会いサイトやサービスに関連する広告のターゲット制限が適切でない
出会いサイトやサービス、これに関連するサービスの広告は、以下のターゲット基準を満たす必要があります。
- 交際ステータスのターゲット設定は「独身」または「指定なし」に設定する必要があります。
- 性別のターゲット条件は、「男性」または「女性」のどちらかを選択する必要があります。
- 年齢のターゲット条件は、18歳以上に設定する必要があります。
- 恋愛対象のターゲット条件は、「男性」または「女性」のどちらかを選択する必要があります(そのような基準が禁止されている国に住む利用者のターゲット設定以外)。
- 広告のテキストまたは画像は、宣伝対象の会社または製品が明記され描写されたものである必要があります。
- 広告のテキストは、存在しない人と出会うまたはつながることができるとして利用者に誤解を与えるものであってはなりません。
もし基準を満たしていない場合は、以下の手順に沿ってターゲットを変更しましょう。
広告マネージャに移動して、該当するキャンペーンを選択、編集したい広告をクリック。ボックスが展開し、広告、ターゲット設定、パフォーマンスデータが表示されます。[編集]と書かれたリンクをクリック。Facebook広告のガイドラインを満たすようターゲット設定を変更すれば完了です。
9.Facebookのロゴ、商標、用語を無許可に使用している
Facebook社が公式で使用しているブランドに関わる画像を無断で使用することはできません。詳しくは主要な却下理由5つの章でご説明します。
10.金融商品に関連する広告のターゲットが適切でない
18歳未満の人に対して、保険やローンなどの金融商品を宣伝している広告は承認されません。
11.許可なしにオンラインギャンブル・スキルゲームまたはロトを宣伝している
Facebookの事前の許可なしに、オンラインギャンブル・スキルゲームまたはロトを宣伝する広告は承認されません。
12.その他Facebookでは許可されないものが宣伝されている
13.理想化された身体的・肉体的イメージを主張する健康製品を宣伝している
14.下品または脅迫的な言葉遣いを使用している
下品、脅迫的な言葉遣いを使用している、他人を侮辱しているもの、人種や性別などによる差別を取り扱っている広告は否定的なフィードバックが多数寄せられるなどの理由で承認されません。
15.リンク先のウェブサイトが適切に機能していない
リンク先が適切に機能しない広告は承認されません。以下の点を確認してみましょう。
- コンテンツが存在すること
- エラー表示なしに正しく読み込まれること
- ファイル(.PDF、.JPG、.EXEなど)のダウンロードが勝手に開始されないこと
- 「移動しようとしている外部リンクは不適切なコンテンツまたはマルウェアであると報告されています」というメッセージが表示されるリンクに移動しないこと
16.許可なしにオンライン薬局を宣伝している
Facebookの事前許可なしに、オンライン薬局を掲載している広告は承認されません。
17.画像が過度に性的である
画像が過度に性的である、肌や胸の谷間を過度に露出させている、身体の一部を不必要に強調している広告は承認されません。
18.一般的なテストのコンテンツが含まれている
一般的なテストのコンテンツが含まれている、または利用者をテストウェブサイトに誘導するしくみになっている広告は承認されません。Facebook広告は企業、製品、サービス、ブランドなどを明確に宣伝するものにする必要があります。
19.タバコ、巻きたばこ、電子タバコ、シガー、またはタバコ関連製品の広告規定を遵守していない
詳しくは主要な却下理由5つの章でご説明します。
20.ブラウザに悪意のあるポップアップを表示するものである
プロプライエタリファイルタイプ(例: .pdf、.doc)にリンクされている、または自動ダウンロードを開始する、またはブラウザに悪意のあるポップアップを表示するものは承認されません。
21.非現実的な結果や虚偽の情報を宣伝している
詳しくは主要な却下理由5つの章でご説明します。
22.武器や弾薬、爆発物の販売や使用を宣伝している
詳しくは主要な却下理由5つの章でご説明します。
23.「在宅で」「今すぐ高収入」といった投資をほとんど必要とせずに報酬を得られる不確かな方法を宣伝している
マルチ商法や製品や収入に関してきちんと説明し知恵ないその他の金儲けのビジネスモデルを宣伝している広告は承認されません。
24.Facebookが危険と判断した健康補助食品を宣伝している
アナボリックステロイド、エフェドラ、ヒト成長ホルモンなど危険または問題があると判断されるその他の製品を宣伝している広告は承認されません。
25.ペイデイローンまたは次の給料日までの支出をカバーするためのその他の少額ローンや短期ローンを宣伝している
26.すべてが大文字のテキストであるなど文法的に問題があるとされたもの
27.違法である、またはFacebookの広告ガイドラインにより禁止されているものを宣伝している
タバコ製品、武器、扇動的または抽象的な言葉を使う人物、政治または宗教関連のコンテンツ、スパイ用のカメラや関し装置、偽装製品、虚偽の文書、わいせつコンテンツなどを宣伝している広告は承認されません。
28.「いいね!」をプロモーションのエントリーのメカニズムとして使用している
「いいね!」という言葉を使ってユーザーを無関係のコンテンツに誘導したり、「いいね!」をプロモーションのエントリーのメカニズムとして使用することは承認されていません。
29.機能していないコンテンツが画像に含まれている
詳しくは主要な却下理由5つの章でご説明します。
30.ペニーオークションのビジネスモデルを利用した製品やサービスを宣伝している
31.わいせつ的なコンテンツ、性的に露骨なもの、挑発を含む画像が使用されたウェブサイトにリンクされている
32.恐怖を感じさせる画像や流血写真またはユーザーを不快にする画像が使用されている
33.スパイ用カメラ、携帯電話トラッカー、ペンやキーなどに隠された監視装置を宣伝している
34.コピーライトが第三者の権利を侵害している
35.商標などのトレードマークが第三者の権利を侵害している
36.偽造などにより第三者の権利を侵害している
37.システムエラー
審査に違反している項目が見当たらないという方は、Facebook社に問い合せてみましょう。問い合わせをしてみたら承認されたというケースももちろんありますので、再申請してみるのも手です。
5つの主要な却下理由
Instagram・Facebook広告が却下される理由は先ほど述べた全部で37個のものがありますが、そんなにチェックしきれない!という方のために主な理由を5つに絞ってご紹介したいと思います。
① 誤解を招くようなコンテンツや誇大な表現を含むコンテンツ
広告に「使用前/使用後(Before/After)」を含む画像や、期待できない、ありえない結果を含む画像を掲載してはいけません。ネガティブな自己評価を含意または喚起することでダイエットその他の健康関連商品を宣伝するコンテンツを含む広告は認められていません。これらは特に美容系の商品やサービスでは注意が必要になります。いくつか例を見てみましょう。
体の一部に焦点を当てた画像はNG
Before/Afterを含む画像はNG
また、「おどろきの3つのヒントでおなかの脂肪をすべて落とす」、「2週間ごとに15%の収益を得る」 などといった誤解を招くような宣伝文句、値引き、ビジネス手法などを含む誇大的、虚偽的なコンテンツも含めてはいけません。
② 個人的特質を断定または暗示するコンテンツ
個人的特質を断定または暗示するコンテンツを含めてはいけません。個人の人種、宗教、思想、年齢、性的嗜好、障害、病気、財政状態、犯罪歴、名前などを直接的または間接的に断定または暗示するものが該当します。
広告対象のグループや個人の属性や特徴に言及またはこれらを暗示するテキストや「他の」といった言葉を使って個人的特質に言及しないように注意しましょう。
OK → 個人的な特徴を言っているのではなく、サービス説明をしているだけのもの。
(例)「今すぐ、当組合にご加入を」「以前の犯罪歴をきれいにするサービス」
NG → グループや個人の属性・特徴に言及または暗示するテキスト
(例)「糖尿病ですか」「18~24歳の方向けの~」「あなたは、重罪犯の判決を受けましたか?」
NG →「他の」といった言葉を使って個人的特質に言及する
(例)「他の高齢者と出会いましょう」「近くに住む他の未婚の黒人男性と出会う」
NG →「~だけで」といったようなテキスト
(例)「たった〜するだけで100万稼げる」「飲むだけで体重マイナス100キロ」
③ アルコール・タバコ・武器などに関連するコンテンツ
アルコールやタバコ類が含まれるコンテンツには様々な制限があるので注意しましょう。
アルコール
アルコールを宣伝またはこれに言及する広告は、現地の準拠法、義務付けられているまたは確立されている業界規定、ガイドライン、ライセンス、認可に準拠する必要があり、またFacebookのターゲット設定ガイドラインおよび現地の準拠法に従って年齢および国のターゲット条件を含める必要があります。
タバコ
OK → タバコ関連の趣味・関心で人々をつないでいるブログやグループ、ただしタバコやタバコ関連商品の販売につながらないものや禁煙キャンペーンやタバコ中毒に関する電子書籍、カウンセリングサービス、リハビリプログラムや施設
NG → 巻きタバコ、葉巻、かみタバコ、タバコパイプ、水タバコ、水タバコラウンジ、巻紙、気化装置、電子タバコなどを含むタバコ製品またはタバコ関連製品
武器や弾薬、爆発物
OK → 武器関連の趣味・関心で人々をつないでいるブログやグループ、かつこのような商品の販売につながらないサービスや銃火器の講習や免許・資格のためのセーフティコース、銃火器の安全に関する本、動画の広告
NG → 武器や弾薬、爆発物の販売や使用の宣伝、武器改造の付属品などの広告
その他にも成人向けコンテンツや性的なコンテンツ、Facebookが危険と判断した健康補助食品、薬物などの非合法なコンテンツなども規約では禁止されています。
④ 存在しない機能を描写したコンテンツ
再生ボタン、お知らせの印、チェックボックスなど、広告の画像に描写されているのに存在しない機能は認められません。
Google広告のディスプレイ広告ではテキストはもちろん、ボタンマークをつけることも可能なので、媒体ごとの違いに気を付けましょう。また、機能しないランディングページが含まれるものや利用者をページから離れられなくするランディングページも禁止されています。
OK → 利用者をショッピングサイトに誘導する広告にある「購入する」ボタンなど、移動先を正確に示す広告画像内のボタンの描写
NG → 再生ボタン、お知らせの印、チェックボックスなど、広告の画像に描写されているが存在しない機能、Facebookの特徴や機能を真似した広告 、機能しないランディングページが含まれる広告
⑤ Facebook社のロゴが無断で使用されている
Facebook社が公式で使用しているブランドに関わる画像を無断で使用することはできません。Facebook社のロゴ画像だけでなく、アイコン、警告メッセージ画像を使う場合は許可を得る必要があります。使用する場合は以下のことに気をつけ、正しく使用しましょう。
- FacebookのFは必ず大文字にする
- Facebookを複数形または動詞にしない
- Facebookという単語は他のコンテンツと同一フォントにする
テキストの割合が画像の20%を超えている
以前は、Instagram・Facebook広告の画像テキストには、通称「20%ルール」というものがありました。これはInstagram・Facebook広告で使う画像や動画サムネイルの中に占めるテキストの割合が、20%以内でないといけないというものです。
20%以上がテキストで占められている場合は、その画像を使うことはできませんでしたが、現在は「画像内のテキストを20%未満に抑えると、パフォーマンスが高くなることがわかっています。」と20%以下に抑えることが推奨されています。
具体的に20%の範囲を見極めるのが難しいというときに役立つのが、Facebookからリリースされているチェックツール「テキストオーバーレイツール」(別名:グリッドツール)です。
https://www.facebook.com/ads/tools/text_overlay
このツールに画像をアップロードすると、画像をマス目に分割してくれます。そのマスのうち、テキストが含まれる部分を選択することで、何%がテキストなのかを判定してくれるツールです。グリッドツールを使いテキストの割合を再確認してみましょう。
また、動画やスライドショーであればテキストが含まれていても配信が可能です。この場合もサムネイルにはテキスト20%以内のルールが適用されるので注意しましょう。
ここまで読んだけれど‥‥
ここまで読んで確認してみたけれど、やはり審査に違反している項目が見当たらないという方は、Facebook社に問い合せてみるのも良いでしょう。問い合わせをしてみたら承認されたというケースももちろんありますので、一度してみるのも手です。
こちらのリンクからお問い合わせ窓口(ヘルプセンター)に行くことができます。よくある質問も確認することができますよ。チャット(Facebookメッセンジャー)でサポート担当と簡単にやりとりをすることもできるので気軽に使ってみてはいかがでしょうか。
https://www.facebook.com/business/resources
Instagram・Facebook広告が非承認される37の理由のまとめ
Facebook広告には様々な広告規定があります。広告が否認や却下されて出稿できないときは、まずは主要な非承認となる理由5つを確認してみると良いでしょう。