広告データインフラツール「Roboma(ロボマ)」において、Googleの統合型DSP「Google Display & Video 360」(以下、DV360)との自動連携機能を開始しました。
今回の自動連携により、DV360の複雑なデータ構造を他の広告媒体と同一のインターフェースで簡単に分析できるようになります。本記事では、DV360の特徴とRobomaとの連携によるメリットについて詳しく解説します。
【目次】
Google DV360とは?その特徴と強み

Google DV360(正式名称:Display & Video 360)は、Googleが提供する統合型のデマンドサイドプラットフォーム(DSP)で、広告のプランニング、購入、配信、測定を一元化して管理できるツールです。
主な特徴としては以下の5点が挙げられます。
1. オンライン・オフラインに配信できる豊富な広告配信面
Google広告ネットワークやYouTubeはもちろん、国内メディアではTVer、Abema、DAZNなど動画メディアや、Spotify、radikoなどの音声メディアなどの主要ストリーミングプラットフォームに配信が可能です。
さらに、タクシー広告やデジタルサイネージといったOOH(屋外広告)メディアへの配信にも対応しており、オンラインとオフラインを横断したクロスメディア広告運用が一括で行えます。
2. 多様な広告フォーマット
ディスプレイ広告、動画広告、モバイル広告、音声広告、ネイティブ広告、デジタルサイネージなど幅広い形式に対応しています。
3. 高度なオーディエンスターゲティング
Googleが保有する豊富なオーディエンスデータの他、自社で保有するファーストパーティデータ(CRMデータなど)や、第三者データなどを広告配信に活用することが可能で、組み合わせることで、より効果的なターゲティングを実現できます。
4. 最適化されたフリークエンシーコントロール
様々なチャネルを一元管理していることで、チャネルを跨いでユーザーに対し適切なフリークエンシー上限を設けて配信ができます。
過剰な広告接触を防ぐことができ、コンバージョン率の向上が期待できます。
特に複数チャネルにまたがる広告配信において、この機能の重要性は高まっています。
5. メディア横断レポートや独自の詳細なレポート
TV広告とデジタル広告(YouTube、動画、音声)を横断したレポートを可視化してみることができます。
また、メディアを横断した全体的なリーチやフリークエンシーや、キャンペーン全体、チャネルごとのリーチコストなどを比較することが可能です。
Google DV360 はどんな人に向いている?
Google DV360は主に以下のような方に向いています。
1. 広告代理店やマーケティング担当者
デジタル広告に限らず、テレビ広告や屋外広告など、複数のプラットフォームやチャネルで広告キャンペーンを展開する必要がある企業にとって、効率的な運用と高度なターゲティング機能は大きなメリットとなります。
2. 大規模な広告予算を持つ企業
広範囲に広告展開したい企業や複雑なターゲティング戦略を必要とする企業に最適です。
例えば、不動産業や自動車業界など特定属性へのリーチが重要な業界で活用されています。
3. データドリブンマーケティングを重視する企業
Google Analytics 4(GA4)との連携など、データ分析によるマーケティング改善が可能であるため、データ活用に積極的な企業に向いています。
これまでのGoogle広告は、幅広いユーザーが手軽に利用でき、自動化がメインでしたが、DV360は、カスタマイズ性が高く、より高度な施策を行う企業にとって、広告効果をより向上させることができるサービスです。
広告データインフラツールRobomaとの自動連携
今回の広告データインフラツールである「Roboma(ロボマ)」とAPI連携により、
DV360のデータをRoboma上で一元管理・分析することができ、他の広告媒体と同じ感覚でデータ分析が可能になります。複雑なデータ構造の統一化
DV360は他の広告プラットフォームと異なる独自のデータ構造を持っていますが、「Roboma(ロボマ)」はこれを他の広告媒体と同一のインターフェースで扱えるよう統合しています。
具体的には以下のような階層関係で対応しています。
DV360 | Roboma |
広告主(Advertiser) | アカウント |
広告掲載オーダー(Insertion Order) | キャンペーン |
広告申込情報(Line Item) | 広告グループ |
クリエイティブ(Creative) | 広告 |
アカウント連携方法—簡単3ステップで完了
「Roboma(ロボマ)」での「Display & Video 360」との連携は、以下の簡単な手順で開始できます。
- Robomaのサイドメニューから「共通設定 > 広告アカウント」を選択
- 「新しい広告アカウントを追加する」から「Display & Video 360」を選択
- Googleアカウントでログイン認証を完了

上記のステップで、DV360のデータがRobomaに自動で取り込まれ、分析可能になります。
API連携のため、一度設定すれば以降はデータが自動更新されるので、手動でのデータ抽出作業が不要になります。
広告レポートを自動化し、広告データを可視化できるオススメツール

「Roboma(ロボマ)」は、Roboma(ロボマ)は、Google広告や、Yahoo!広告、Meta広告、X広告、TikTok広告、Microsoft広告、LINE広告など、主要な広告サービスをAPIで連携、各アカウントを簡単に取り込むことで、広告データを一元管理し、媒体を横断して分析することができるSaasです。
Robomaの特徴
1. 広告単位のデータをリアルタイムで取得
広告の最小粒度である広告単位のデータを取得しています。
媒体ごとの指標を正規化(統一)し、広告キャンペーン、広告グループ、広告ごとに分析が可能です。
また、画像や動画などをダッシュボード上でプレビューして可視化することもできます。
2. 成果データの取り込み
GA4、アドエビス、Salesforceなどの、自社で持つ成果データを、Robomaで取得している媒体の広告データと突き合わせすることができます。
媒体横断でどのクリエイティブの効果が良かったかを成果データまで追うことができるので、広告の成果最大化につながる分析ができます。
3. RobomaをETLとして、Looker StudioなどのBIツールで可視化
Robomaでは、広告データを媒体横断で正規化、さらには広告データと成果データと結合させた上で(Extract、Transform)、BigQueryに出力することができます(Load)。
BigQueryで、SQLなどの言語を使ってデータベースを結合させたり、抽出したりする作業は不要です。
社内にエンジニアリソースが不足していると課題感を持つ、広告主や広告代理店の方でも簡単に導入することができます。
広告レポートの作成や、広告データの分析などでお困りの方、DV360のレポート出力、LookerStudioなどをお試しいただきたいという方は、ぜひRobomaにお問い合わせください。