リマーケティング広告とは?リターゲティング広告との違い

リマーケティング広告とは?リターゲティング広告との違いもご紹介

「自社のWebサイトに訪れる人は多いのに、なかなかコンバージョンにつながらない」という悩みを持っている企業は少なくないと思います。

ユーザーは1度Webサイトを訪問しても、他のサイトの商品やサービスと比較したりするので1度の訪問で購入する確率はあまり高くありません。EC サイトであれば購入率は高くても3%ほどではないでしょうか?

そのためにユーザーの再訪問を促す必要があります。そこで活用したいのが「リマーケティング」「リターゲティング」と言われる広告です。

今回はリマーケティング広告についてご紹介していきます。

リマーケティング広告とは?

リマーケティング広告とは、1度でもあなたのWebサイトを訪れたユーザーに対してアプローチする広告です。

1度でもあなたのサイトを訪れたということは、あなたの会社の商品やサービスに興味を持ったということです。リマーケティング広告はそういったユーザーに対して広告を表示して再度アプローチすることができるので、1度も自社のWebサイトを訪問していないユーザーにアプローチするよりもコンバージョンに繋がりやすくなります。

リマーケティングとリターゲティングの違いとは?

ここで「リターゲティング」という言葉を聞いたことがある方は、「リマーケティング」と何が違うの?と思うかもしれません。

どちらも一度自社のサイトやアプリに来たユーザーに再訪を促すための施策ではあるのですが、「リターゲティング」の方がより狭義な意味合いで使われることが多く、自社サイトや特定ページに来た人にターゲットして広告配信することがメインです。

一方で、「リマーケティング」というと自社サイトに来たり特定ページに来ただけでなくECサイトだったらN回購入してくれた人やアプリだったらN日継続利用してくれたユーザーに対して広告配信だけでなくクーポンを出したりプッシュ通知したりするより広義なマーケティング活動を意味することが多いです。

また、これらの言葉はよく「リタゲ」「リマケ」と略して言われたりします。

また広告媒体によって呼び方が違う場合もあります。

Google広告で運用される追従型広告のことは「リマーケティング」と呼びます。
https://support.google.com/google-ads/answer/2453998?hl=ja

Yahoo!広告で運用される追従型広告のことを「サイトリターゲティング」と呼ばれます。https://promotionalads.yahoo.co.jp/online/siteretarge_overview.html

リマーケティングの種類

リマーケティングの種類をご紹介します。

リマーケティングには大きく以下の7種類があります。

・標準のリマーケティング

・動的リマーケティング

・動画リマーケティング

・モバイルアプリのリマーケティング

・顧客情報に基づくリマーケティング

・検索広告向けリマーケティングリスト

・Googleアナリティクスのリマーケティング

  • 標準のリマーケティング
    標準のリマーケティングは、自社のWebサイトに訪れたことのあるユーザーに対して、ディスプレイ広告のWebサイトやアプリを閲覧する際に広告を表示します。
  • 動的リマーケティング
    動的リマーケティングは、ユーザーが1度訪れたWebサイトの商品やサービスのコンテンツに合わせて、最適な広告を配信してくれます。それぞれのユーザーに合った広告を配信できるので、ユーザーのコンバージョンも期待できます。
  • 動画リマーケティング
    動画リマーケティングは、自社が配信している動画を視聴したり、自社のYouTubeチャンネルに訪れたユーザーに対して広告を配信できます。YouTubeのアカウントとGoogle広告のアカウントを連携することで利用することができます。なお、Yahoo広告では使用することができないので注意してください。
  • モバイルアプリのリマーケティング
    モバイルアプリのリマーケティングは、アプリを利用したユーザーに対して他のアプリを利用しているときにアプリ上で表示させるたり、他のWebサイトを閲覧しているときに広告を表示したりすることのできる広告です。自社のアプリをダウンロードした後に、しばらく起動していないユーザーに対して再度利用を促すことができます。
  • 顧客情報に基づくリマーケティング
    顧客情報に基づくリマーケティングは、カスタマーマッチとも呼ばれるもので、自社で収集した住所やメールアドレス、電話番号などの顧客情報をもとにリストを作成し、広告を配信することができます。認知度の向上やコンバージョンなど様々な目的で活用することができます。
  • 検索広告向けリマーケティングリスト(RLSA)
    検索広告向けリマーケティングリストは、自社のWebサイトを訪れたことのあるユーザーに対して検索広告をカスタマイズして配信することができる広告です。ユーザーが検索をしている場合があるかないかによって広告表示などをカスタマイズすることができます。
  • Googleアナリティクスのリマーケティング
    Googleアナリティクスのリマーケティングは、Googleアナリティクスの滞在時間やページビューなどのより高度なデータを活用し、ユーザーリストを作成し、広告を配信することができます。コンバージョンに至る可能性が高いユーザーにアプローチすることができます。

リマーケティング広告メリット

  • コンバージョン率が高い
    リマーケティング広告は、1度自社の商品やサービスに興味を持ってくれて、自社のWebサイトに訪問してくれたユーザーに対して広告を配信するのでコンバージョン率が高くなります。
  • CPA(獲得単価)を下げやすい
    CPAとは1件のコンバージョンを獲得するのにかかったコストのことです。そしてCPAは以下の式で算出することができます。

    CPA = クリック単価(CPC) / コンバージョン率(CVR)

    リマーケティング広告はコンバージョン率が高くなりやすいので必然的にCPAが下がるというわけです。
  • ユーザーに定期的にアプローチできる
    ユーザーが自社のWebサイトを見て、離脱してしまうのは他社の商品やサービスと比較して検討したいと思っているからです。その中で他社の商品やサービスを見ている間はユーザーにアプローチできず、他社に顧客を奪われてしまうかもしれません。しかし、リマーケティング広告を活用することで、顧客に定期的にアプローチできるので、ユーザーに忘れられることなくコンバージョンを期待することができます。

リマーケティング広告のデメリット

  • 顧客の新規開拓には向いていない
    リマーケティング広告は1度自社のWebサイトなどに訪れたことユーザーに対して追従する広告なので、1度も自社のWebサイトを訪問していない新規顧客の開拓を期待することはできません
  • すぐに売りたい商品には向いていない
    リマーケティング広告は、ユーザーが他社の商品やサービスと比較、検討しているときに自社の商品の広告を追従してコンバージョンに繋げる広告なので、長いスパンをかけて考える(検討期間の長い)商材に対して向いている広告です。なのですぐに売りたい商品などには向いていないでしょう。

リマーケティング広告のまとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はリマーケティング広告をご紹介しました。

沢山の種類があり、最初はどれがいいのかなど迷ってしまうと思いますが、自社の商品やサービスの特徴などをきちんと理解した上でそれに合った広告を選ぶことがコンバージョンを高めることに繋がるでしょう。

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2020.01.22