近年、VR(仮想現実)を活用した様々なサービスが流行しています。その中で最も盛り上がっているVRのデバイスといえばやはりスマートフォンです。
そこで、今回はVRを使用したスマホアプリとマーケティングにおける活用方法についてご紹介したいと思います。
【目次】
VRとは?
そもそも、VRとは何なのでしょうか?皆さん耳にしたことはあるかと思いますが、具体的にどういうものか知らないという人は少なくないと思います。
VRとは「Virtual Reality」、つまり「仮想現実」の略です。コンピューターによって日常とは別の空間(仮想空間)を生成し、まるで自分がその空間にいるかのような感覚を生み出すというものです。
また、VRとともによく耳にするのが「AR」という言葉です。
ARとは「拡張現実」のことで、現実空間のなかに拡張させた仮想の情報を入れ込むというものです。VRとの違いは現実世界が主体かどうかという点です。
VRと比べて比較的開発が進んでおり、既に私たちの生活に溶け込んでいるとも言えるでしょう。Pokemon GO(ポケモンゴー)や Snow の顔認証機能など、スマホを中心に現在も大いに盛り上がっています。
ARについてはこちらの記事をご覧ください。
マーケティングにおけるVR活用
上記グラフを見てもわかる通り、今後もVR/AR市場はどんどん伸び続けていくことが予想されています。ではなぜ、VRはなぜこんなにも盛り上がっているのでしょうか。その理由とマーケティングにおける活用方法について説明していきたいと思います。
- デバイスの豊富さ
まずVRが伸びている理由の一つとして、デバイスが豊富になってきているということが挙げられます。VRを体験するためには専用のデバイスが必要です。
VR登場当初は、新宿や渋谷にあるVR施設に行かなければなりませんでしたが、現在では家庭用のゴーグルを1万円台から購入することも可能で、個人でVR用の機器を持つ人も増えてきています。
今後は更に安く、機能面では充実したVRデバイスが登場してくるでしょう。
- 5Gの登場
次にVRが注目されている理由として、5Gの登場ということが挙げられます。技術革新によって登場した5Gは通信速度が4Gの100倍、通信容量が4Gの1000倍ということでVRなどのような通信料を沢山食う動画媒体でも、通信制限になる心配はなくなるでしょう。
現在の広告媒体は動画が主流ですが、今後は5Gのサービスローンチに合わせて新しい広告媒体が登場するかもしれません。
- スマホアプリの充実
最後の理由として、スマホアプリが充実してきているということが挙げられます。VR元年と呼ばれた2016年以降、VRの一般使用化を目指して、様々な開発が進められてきました。スマホアプリに関してもかなり一般化が進んでおり、育成ゲームから動画視聴用アプリ、VRを用いたショートムービーなど多岐にわたるアプリが開発されています。VRは、現実とは異なった空間を作るという性質を持っているので、ゲームやアプリと非常に相性がよく、まるでユーザーがその世界に入り込んだかのような体験をすることも可能でしょう。
おすすめスマホVRアプリ5選
それではいよいよ本題のスマホで遊べるおすすめVRアプリの紹介に移ろうと思います。
Google Spotlight Stories(グーグルスポットライトストーリーズ)
「Google Spotlight Stories」はGoogle社が提供する、VR技術を駆使した短編ストーリーを鑑賞できるアプリです。
アカデミー賞にノミネートされた「Pearl」などの作品を含めた約20作品の短編アニメーションを鑑賞することが可能です。
映画の世界に入ったような没入感や視点を変えて何度も楽しむことができるような、VRならではの良さが存分に出ているアプリとなっています。「Google Cardboard(グーグルカードボード)」などの専用ゴーグルを使うことで、より物語の世界に入り込むことができるでしょう。
アビスリウム – タップで育つ水族館
「アビタリズム – タップで育つ水族館」は、深海を舞台に自分だけの水族館を作り上げていく育成ゲームです。
VR無しでもプレイすることはできますが、VRゴーグルを使用することで自分が深海に潜って魚たちと暮らしているような臨場感が出ます。
YouTube VR
YouTubeにもVR機能が実装されていることを知っている方は意外と少ないんじゃないでしょうか?
視聴方法は、VR対応の動画の中からパノラマ(360度)と180度の2パターンを選んで見ることが可能です。しかし中には質の悪いVR動画も存在するので、吟味が必要です。
画像は360度バージョン
Youtube以外にもVRの動画を見たいという方には「DMM」のVR動画や「360channel」もオススメです。
オルタナティブガールズ
オルタナティブガールズは、かわいい女の子たちを育成しながら進めるRPG型のゲームで、VRにも対応しています。3Dグラフィックで話が進行するので、まるで女の子たちがそばにいるような臨場感を味わうことができます。
Google Arts & Culture VR
「Google Arts & Culture VR」はGoogle社が提供する、世界中の有名美術作品をVR機能を用いて鑑賞できるアプリです。VR機能を使用することで、美術館に行かなければ見ることができないような数々の名画を、まるで目の前にあるかのような感覚で見ることができます。アプリのダウンロード以外にGoogleが発売している「Daydream View」という専用のゴーグルとコントローラーが必要になります。
スマホで遊べるVRアプリのまとめ
いかがだったでしょうか。
一口に「VRアプリ」といっても様々な種類があります。活用範囲が広いというのもVRの特徴です。なので、今後は、アプリだけにとどまらず、映画や音楽ライブ、交通や医療など私たちの生活により密接に関わってくるはずです。
このようにVRが生活に普及することで、ただ消費者を驚かせるものという現在の位置づけから、より消費者の生活を豊かにするサービスという位置づけに代わっていくことでしょう。インパクトや体験中の臨場感を求めるあまり、本当に伝えたいこと・提供したいサービスが何かを見失わないようにすることが大切です。