働き方改革という言葉は近年よく耳にするようになった言葉です。
しかし、「聞いたことはあるが実践していない」というマーケターの方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、マーケターの働き方改革についてご紹介していきたいと思います。
なお働き方改革についてはこちらの記事をご覧ください。
マーケターの働き方の現状
まず、マーケターの働き方の現状について見ていきたいと思います。
以下のグラフを見ると、代表・役員が「戦略/施策を考える時間」に多くの時間を割くことができているのに対して、部長・マネージャー・一般社員については「施策の実行にかかっている時間」「施策の効果検証にかかっている時間(データ収集含む)」「その他の外注先/パートナーとの打ち合わせ、社内調整などの時間」に多くの時間を取られていることがわかります。LPの制作などの施策の実行や、営業や打ち合わせなどにほとんどの時間を取られていることが今の現状です。
本来マーケターとは、価値を生み出す仕事です。
価値を生み出すとはどういうことでしょうか。
価値を生み出すとは、商品やサービスをそれが欲しいお客様と繋げることです。
いくら良い商品を作ったとしても、それがお客様の手に届かなくてはその商品を作った意味がありません。
そこで必要とされるのがマーケティングです。
そして価値を生み出すために一番重要なのが、戦略を考えるということです。
しかしこのグラフを見ると、実際には目の前にある日々の業務に追われて、本来のマーケターの役割を果たすことができていないということがわかります。マーケターはより本質的に「誰に何をどうやって届けるのか」という戦略を考える部分に一番時間を割かなくてはいけないのです。
マーケターが日々の業務に追われている要因
それではなぜ、マーケターはこんなにも日々のタスクに追われているのでしょうか。
それは以下のグラフからわかります。
約53%のマーケターがマーケティングツールを利用していない、もしくは1〜2個のツールを利用していると回答していました。また、ツールを使用している人に対して、ツールの満足度を聞いたところ、過半数以上が「3」と回答していました。
この2つのことから、マーケターは無難にツールを使いこなしていることが推察できますが、同時にツールを使いこなせていないマーケターも多いということもわかります。ですので、マーケターが日々のタスクに追われている原因として、マーケティングツールを導入していないか、導入しているマーケティングツールを使いこなせていないかの2つが考えられます。
それではこの2点について考えていきたいと思います。
まず、マーケティングツール自体を導入していない企業に関しては、その企業自体のマーケティングに対する考え方や、そもそもの予算配分が背景にあると考えられます。マーケティングを軽視していては、その企業の商品やサービスは今より売れるようにはなりません。だからといって片手間でやるマーケティングの効果はたかがしれています。なので、マーケティングを軽視している企業の方はその根本的な考え方を変える必要があるのではないでしょうか。
次に、導入しているマーケティングツールを使いこなせていない点について考えていきましょう。業務効率を改善し、少しでも戦略/施策を考える時間を作ろうとして、マーケティングツールを導入したのだと思うのですが、社員がマーケティングツールを使いこなせていないのなら今の状況を変えることはできません。もっと言うなら、結果や成果が上がらないと導入した意味がありません。マーケティングツールを使いこなせていない原因として、自社に合っていないツールを導入してしまったか、社内での教育が行き届いていないという点が挙げられます。この点に関しては、社内の教育制度を見直すこと、自社に合っていて、費用対効果の合うマーケティングツールを導入することがカギになってきます。
マーケターが働き方改革をするために
上記のような問題を抱えていることから、マーケターは働き改革をうまく実践できていません。それではマーケターが働き方改革をするためにはどうしたらいいのでしょうか。
ここでは2つ紹介していきたいと思います。
- マーケティングツールを導入する
まずはマーケティングツールを導入することです。
マーケティングツールを導入することで、常に降っては湧いてくる「目の前のやらなければいけないマーケターにとって生産性の低い仕事」をこなすだけで1日が終わるというようなことがなくなります。つまり、今までは施策の実行や検証、打ち合わせなどで使っていた時間を戦略や施策を考えることに使うことができるようになります。
おすすめのツールに関してはこちらで紹介してますので、参考にしてみてください。
- 社内の教育制度や環境を見直す
次に社内の教育制度や環境を見直すことが挙げられます。
せっかく業務効率を上げるためにマーケティングツールを導入しても、成果に繋がらなければ導入した意味がありません。成果につなげるために、実際に運用する人や社内のオペレーションなどを変えていくことが不可欠です。
また、現場の運用担当者だけがマーケティングツールの使い方を理解していても意味がありません。その必要性や有効性について経営者もしっかりと認識、理解した上で社内の組織インフラとして推進していく必要があります。経営者やマネージャーが導入を決定したが、現場は使いこなせないで結局意味がなかったり、その逆もまた然りです。社内でどのように活用していくかをしっかり最初にイメージして、会社の将来への投資という前提でしっかりと進めるべきだと思います。
マーケターの働き方改革のまとめ
いかがだったでしょうか。
今回はマーケターの働き方改革についてご紹介しました。
いかに良い商品やサービスを作っても、マーケティングをうまく行えなければそれらはユーザーに届きません。
マーケターの方は、良い商品やサービスを少しでも多くの人に届けるために。世の中をよりよくするために。今の働き方をぜひ見直してみてください。