Facebookで広告を出稿する際に重要な指標となる「関連度スコア」。一体どういったもので、なぜ重要なのでしょうか?今回はそんな関連度スコアの特徴とその活用方法をご紹介します。
関連度スコアとは?
Facebook広告における関連度スコアとは、ターゲットオーディエンスの広告に対する反響を数値化したものです。最適価格や入札方法に関わらず、このスコアが高いほど広告の配信価格は抑えられ、よりターゲットに配信されやすくなるため広告配信において重要な指標といえます。広告に対する反響というのは肯定的、もしくは否定的なフィードバックのことを主に指します。
関連度スコアが高いということは、それだけ広告に対して肯定的反応が多いということです。
肯定的反応とは主に
・クリック数
・広告目的の達成
・動画再生数
・コンバージョン数
などのターゲットの好意的な反応のことです。
一方で、関連度スコアが低いということは、それだけ広告に対しての否定的反応が多いということです。
否定的反応とは主に
・広告の非表示
・報告
などといったターゲットの否定的な反応のことです。
これらの反響を元に関連度スコアは1~10の10段階で評価されます。10が最高評価で広告に対する反応やフィードバックがあるにつれて随時更新されていきます。
関連度スコアが重要視される訳
関連度スコアはターゲットオーディエンスの広告への反応を反映し、Facebookからの広告に対する評価が数字として表れています。そのため、Facebook広告の運用にとても大きな役立ちをします。
- リーチのためのコスト削減
簡単に言うと、関連度スコアが高いほど配信コストが下がります。Facebookの広告運用システムは関連度スコアが高い広告ほど、配信されやすい傾向にあります。もちろん、広告の配信のされやすさは関連度スコア以外にも価格や入札方法など様々な要素で判断されます。しかし、関連度スコアの高さは、効果的な広告配信ができるかに関わってきます。
- 配信前のクリエイティブ比較、配信後の最適なクリエイティブへの変更
配信前に、関連度スコアを確認しながら画像やオーディエンスの組み方を変えることにより、効果的であるクリエイティブを探すことができます。また、配信後も関連度スコアを確認することにより、スコアが落ちても早急に最適なクリエイティブへと変更することができます。
関連度スコアの注意点
- 広告配信の目的を再確認
広告配信の目的が、商品の認知度向上などのリーチに最適化した場合、関連度スコアは重要ではありません。また、配信保証付きの広告などもリーチ&フリークエンシー購入などを行っているため、関連度スコアの影響を受けません。 - 過度な重要視
関連度スコアを重要視しすぎるのもいけません。Facebook広告で最大の成果を得るためには関連度スコアのみを気にするのではなく、達成したい目標に合わせて適切な入札を行うことが重要です。確かに、オーディエンスにリーチをするためのコストを削減したり、クリエイティブの妥当性を確認したりするとき、関連度スコアは重要な指標となります。しかし、あくまで関連度スコアを上げることは手段であって目的では無いことを忘れないでください。
関連度スコアの確認方法
関連度スコアは以下の手順で確認することができます。
- 広告管理ページの下部にある「広告マネージャーに移動」をクリック。
- 「パフォーマンス」をクリック。
- 「列をカスタマイズ」をクリック。
- 「関連度スコア」にチェックをいれ「実行」をクリック。
関連度スコアの基準となる「好意的な意見」「否定的な意見」にもチェックを入れていくとより詳しく分析することが可能となります。
関連度スコアの指標の見方
前述しましたが、関連度スコアは最低評価が1、最高評価が10の10段階評価です。以下はそれぞれの指標による広告の評価です。
しかし、「関連度スコアを9、10にするために広告を変えなければいけない」というわけでもありません。
例えば、出前のように様々な人に向けた商品であればスコアが6でも十分な成果を上げれる可能性があります。また、たとえスコアが1だったとしてもコンバージョン率が高い広告も注意が必要です。コンバージョンが高いということは既に一部の層に魅力的な広告だという可能性があり、広告を変えることによりそのコンバージョン率を下げてしまう恐れもあります。この指標ばかりに捕らわれず、広告目的を今一度確認し参考程度にしていただけると幸いです。
Facebook広告の関連度スコアのまとめ
関連度スコアを参考することによって、より効果的な広告運用を行うことができます。といっても、こればかり気にしすぎて広告の目的を見失わないよう気を付けてください。ご参考までに。