みなさんこんにちは。広告運用の自動化サービス ROBOMA(ロボマ)の運営チームです。
ユーザー数が10億を超えたという Instagram ですが、中でも約2億5000万人ものユーザーが毎日 Instagram ストーリーズを閲覧・投稿しているそうです。Instagram ストーリーズとは、24時間で自動削除されるスマートフォンフルスクリーンの写真や動画のフォーマットです。これはアプリを開いた際に最上部に表示されます。ユーザーはフィードにしっかり投稿するほどではない何気ない瞬間をシェアしたり、コミュニティのストーリーを見て楽しんでいます。
今回は Instagram ストーリー広告(以下ストーリー広告)の活用法とベストプラクティスについて紹介したいと思います。
Instagram広告に関しては、こちらの記事をご覧ください。
【目次】
注目を集めるストーリー広告
ストーリー広告は Instagram のフィードの上部に表示される、写真や動画の投稿・共有やライブ配信を共有できる機能で、オーガニック投稿の間に表示されます。スマートフォンでのみ閲覧される機能なので、ストーリー広告はスマートフォンユーザーに限定して配信されます。Facebook と同じターゲット設定、測定ツールを利用するので、Facebook 広告のアカウントさえあれば出稿できます。
ストーリー広告の特徴
- 一般ユーザーの投稿の間に表示されるため、自然とリーチできる
- 広告として認識されにくく、訴求内容やブランドイメージを自然と伝えられる
- 比較的流れが速い中でも見逃されにくい
- 興味のないユーザーは右または左にスワイプすることで飛ばせるのでユーザビリティを阻害せず、ネガティブな印象を与えにくい
- 縦長フルスクリーンならではの没入感を与えられる
企業はどのように活用している?
アディダス(ポーランド)
アディダスではワークアウトのアパレル商品を新発売するにあたり、国内で著名な女性インストラクターとコラボし、20-30代の女性をターゲットとした広告キャンペーンを Instagram のストーリーで展開しました。フィジカルトレーニングの様子はスマートフォンで表示した際ぴったりとはまるように作られており、スマートフォンの縁の部分がジムの壁になっているようなワークアウトムービーになっています。
マイケルコース(アメリカ)
マイケルコースでは、ブランドが作成した30秒の横長の商品動画をもとに、動画製作会社などの協力を得て Instagram Stories 専用の縦長の動画を作成し、Instagramで自然に表示されるよう広告素材を調整しました。スピーディな展開と縦型広告ならではの臨場感が出たクリエイティブになっています。
実は簡単に出稿できるストーリー広告
Instagram ストーリーの広告配信プラットフォームは Facebook 広告と共通なので簡単に出稿できます。Facebook の広告マネージャの中から行うことができます。
広告セットの配置設定で「配置を編集」をクリックすると、「Instagram Stories」の選択肢が表示されます。現在はすべてのフィードサイズの写真と動画に対応しており、広告素材にマッチする背景が自動生成されるので、フルスクリーンでも違和感のない見た目になります。Instagram ストーリー専用のクリエイティブを用意せずとも、気軽にストーリー広告の配信を試すことができます。スクエアの画角の Instagram フィード広告や、横長の Facebook 広告用の素材もそのまま利用することができます。
また、写真や動画を複数連続で表示できるカルーセル広告も設定することができます。
→ 詳しい設定方法はこちら
https://www.facebook.com/business/help/1639197963055851
ストーリー広告のベストプラクティス
説得力のある Instagram ストーリー広告を作成するためにはどうすれば良いのでしょうか?
・関連度が重要!
高いパフォーマンスを見せるストーリー広告はユーザーとの関連度が高いことが分かっています。
・短尺動画・冒頭にブランド要素
高いパフォーマンスを見せたストーリー広告は平均的に短く、冒頭にブランドの要素が含まれています。長すぎたり、主要なメッセージが出るまでに時間がかかってしまうと見てもらえないことが多いようです。
・スピーディな構成
複数のシーンが含まれるストーリー広告の場合も、高いパフォーマンスを見せた広告の1シーンは短い構成になっています。先述のマイケルコースは動画の展開がスピーディで見る人を飽きさせない構成になっていたと思います。
・広告内に製品を表示
広告内に製品を表示していたストーリー広告は半数ほどしかなかったそうですが、どれも高いパフォーマンスを見せたようです。
・広告っぽくなりすぎず、オーガニック投稿と距離の近い内容
オーガニック投稿の間に表示されるので、それらに馴染むような作りにすると自然とユーザーにリーチできます。
1つの手法としては、各種クリエイティブツールを使ってみるのも有効な手段かもしれません。具体的にはフェイスフィルター、Superzoom 、GIF スタンプ、ブーメランやスケッチツールなどがあります。
・ CTA(コールトゥーアクション、行動喚起)を分かりやすく
ストーリー広告は、確実に CTA に誘導する設計をすることがとても重要になると思います。2017年5月から導入されている CTA 導入機能を使い、スワイプアップすると Instagram 内でランディングページを見られる機能なども積極的に使っていくと良いのではないでしょうか。また、スワイプ時のランディングページが一部見えていたり、意識を引くよう点滅するような仕掛けをしている企業もあるようです。
人気インスタグラマー「ヤバタン」の動画フォーマットを参考にしてみては?
短尺、冒頭にブランド要素と言えば!!
最近話題のインスタグラマー「ヤバタン」の動画フォーマットはまさにこれに当てはまっていると言えそうです。短尺でスピーディな動画展開と、「ほんとにびっくりした〜」と言った毎回お馴染みのフレーズが盛り込まれており、見る人を飽きさせない作りになっています。Instagram ストーリー広告のクリエイティブ作りのいいお手本と言えるかもしれません。
Instagramストーリー広告の活用法のまとめ
「インスタ映え」というフレーズが流行したように、Instagram のフィード投稿ではおしゃれな写真や綺麗な写真をシェアする場となっていました。そこにストーリーズが導入されたことで、Instagram はもっと気軽に何気ない瞬間をシェアする場に変わりつつあると思います。広告についても、ユーザーの瞬間を捉えて共感してもらえるものを提供すれば、これまでになく自然にターゲット層にリーチできるのではないでしょうか。