プレスリリースの効果的な配信方法

プレスリリースの効果的な配信方法

「プレスリリースはいつ配信するのが良いの?」

魅力的なプレスリリースが完成したら、どうやって配信すればいいのかも気になりますよね?

魅力的なプレスリリースの作り方

2019.03.27

今回は、プレスリリースを配信する時間や曜日、配信先メディアの選定やSNS活用法などについてご紹介します。

プレスリリースの最適な配信時間

配信時間は10~15時に

PV数が多い時間帯は11時~17時、リリース配信数が多い時間帯は11時~15時。記者の事情も踏まえると以下のような戦法が挙げられます。

① 配信本数がピークを迎える11時台より前の10時台に配信する

PV数が増える11~17時のどの時間帯でも記者の目に触れるチャンスがある

 

② 配信本数のピークを避けて12時~15時に配信する

自社のリリースが“最新着”としてサイト・受信箱の目立つ位置に表示されている間チェックしてもらえる機会が多い

 

③ あえてピークの11時に配信する

ピークでも11時に配信する企業が多いのは「11時配信は効果がある」と実感しているから、といった利点があります。

どの時間帯を選ぶべきか、試行錯誤してみながら試してみてほしいですが、10~15時に配信しておけば大きく外すことはないでしょう。またリリースの解禁日時が決められている場合は、そのタイミングを逃さず配信することも重要になります。その点も、忘れないでください。

メディアごとに違うリリースチェック時間を探る

「経済系の記者は定時から活動」、「ゲーム業界の記者は出勤時間が遅い」などといったように、業界ごとに記者が活動している時間帯は違います。自社がリリースを取り上げてほしいメディアの傾向を探りながら、配信時間を変えてみることも一考してみてください。

プレスリリースの最適な配信曜日

自主調査のプレスリリースなど、リリースの中には配信する日付に縛りがないものもあります。そういったリリースは何曜日に配信すると最大の成果を得られるのでしょうか。

配信時間に続いて、今度は配信曜日について考えてみます。

月曜・金曜は避け、火曜~木曜に配信

土日と比べて平日はPV数が多くなる傾向がありますが、その中でも特に火曜~木曜のPV数が多いことが分かります。

リリース配信は木曜~金曜に増える

続いて、ライバルとなるリリースの曜日別配信数です。次のグラフのように、木曜~金曜にかけて配信数は増えていく傾向があります。以上のことから考えると、PV数が多くて配信数がそれほど多くない水曜の配信がベスト。火曜・木曜に配信したものは水曜に次いで注目されやすく、月曜・金曜はその日に配信する理由がない場合は、配信を避けた方がいいということになります。

土日にはリリース配信がほとんどないことを考え、逆張りで金曜の深夜に配信するという選択もありますが、火曜~木曜に配信するのが無難でしょう。

週の真ん中が狙い目

ほかの職種と比べ、記者は曜日・時間帯にあまりとらわれずに働く人が多いです。それでも休み明けの月曜には休みボケを引きずり、金曜は大きなニュースがなければなかなか新たなリリースを見る気持ちにはなりづらいものです。その意味からも火曜~木曜は、狙い目の曜日と言えます。

プレスリリースの配信先メディア

配信日時が決まったら、続いて配信先のメディアを選択していきましょう。プレスリリースを配信するメディアの連絡先をリストアップします。このリストのことを「メディアリスト」といいます。

プレスリリースを配信する方法を大きく分けると、手動で個別にメディアに送る方”と、一括配信サービスを利用する方法の2つがあります。

個別に送る場合に、メディアリストを作成する必要があります。メディアリストの作成には、主に以下の5つの方法があります。

① 記事の署名からピックアップ

多くのメディアでは、記事ごとに担当の記者や編集者の名前が記載されています。

名前のみでメールアドレスなどがない場合もありますが、名前で検索することで連絡先を見つけられる場合があります。

 

② 各メディアの問い合わせ先のフォームやメールアドレスをリストアップする

プレスリリースを受けつけているメディアでは、プレスリリース窓口や、プレスリリースの受付用の連絡先が記載されていることがあります。

 

③ ネット上のまとめ記事を使う

ネット上のまとめ記事として、プレスリリースの受付連絡先がいくつもまとめられています。古い記事だとその連絡先が機能していない場合もありますので、できるだけ新しいまとめ記事を参考にしましょう。

 

④ 知り合いから紹介してもらう

知り合いが、目当てのメディアに記事を掲載してもらっていたり、取材を受けていたりする場合があります。もしできるならば、連絡先だけでなく、紹介もお願いしてみましょう。

 

⑤ PR手帳やマスコミ電話帳を使う

内外の主要メディアの連絡先をまとめたハンドブックが市販されています。PR手帳などはお金がかかってしまいますが、取り上げて欲しいメディアごとにリストがまとまっているのでより効果的に配信することが出来ます。

事業を大きくしていくうえで、プレスリリースを送る機会は一度ではないはずです。

ですので、メディアリストはその時のためだけに作るのではなく、後々に使うことも考えながら作成しましょう。そのためには、カテゴリで分けたりするなど、参照性を高めると便利です。

メディアリストを作成する際は、以下の2点に気をつけましょう。

自社リリースに価値を感じてくれるメディアを絞り込もう

自社のリリースに価値を感じてくれるメディアを見極めるようにしましょう。無関係のメディアに送っても、ゴミ箱行きになってしまいます。配信するリリースについて興味を持ってくれそうなメディアだけを選ぶようにしてください。

メディア領域とリリース内容がマッチする配信を

毎日、多数のリリースをチェックする記者にとって、価値を感じられないリリースを何度も送り付けてくる企業は厄介な存在です。自社の事業領域と関係性の深いメディアには小さなニュースでも送り、あまり関係性のないメディアには大きなニュースしか送らないように気をつけましょう。

逆に、地域限定の商品発売や支店のオープンなどの地域性の高い情報は地方誌・フリーペーパーに配信する、他業種の企業とのコラボイベントのリリースはコラボ企業の業種をカバーするメディアにも送るようにする、といったように、毛色の違うリリースを送るときには普段と配信先を変えてみるのも効果的です。

SNS活用法

近年、配信したプレスリリースがメディアで記事にされるよりも先にSNSで話題になり、SNS主導で情報が広まることが増えてきました。プレスリリースは報道資料であると同時に生活者にとってはニュースに近いものと言えます。リリース配信するときには、メディアだけでなくSNSで拡散する可能性があることも意識する必要があります。

Twitterでは業界・趣味、Facebookでは地域の情報が好まれる

影響力の大きいSNSとして、意識しておきたいのがFacebookとTwitterです。PR TIMESで配信されたプレスリリースのうち、この2大SNSにおいて特に拡散したリリースを分析したところ、TwitterとFacebookではそれぞれ共有されやすい情報に異なる傾向がみられました。

Twitterでは自分の働いている業界や趣味に関する情報が含まれるリリース、Facebookでは出身地や住んでいる地域に関する情報が含まれるリリースが、それぞれ好まれる傾向にあります。SNSで話題になりやすいリリースには、以下のような特徴が挙げられます。

SNSで話題になりやすいリリース

① 初音ミクやガリガリ君、人気のアニメなど、もともと多くのファンが付いているものと関係がある

② 旬の芸能人や注目アプリなど、インターネットで話題の出来事・トレンドに絡めている

③ インパクトのある動画・画像が使われている

利用者が急増するニュースアプリへの掲載を意識し、生活者にとっても分かりやすいリリースを

スマートフォン利用者中心に浸透してきたニュースアプリでも、SNSで拡散されたプレスリリースがニュースとして扱われ、アプリ内でメディア記事と同列に掲載されるケースが見られるようになりました。

ニュースアプリは生活者との直接的なリーチが見込めるため、ここで有利になるためにもSNSを攻略するメリットはあると言えます。そのように、リリースの内容がそのまま生活者の目に触れることが多くなってきました。今の時代、記者だけでなく生活者にとっても分かりやすいようにリリースを作成することが、広報担当者には求められていると言えるでしょう。

配信したリリースをSNSで拡散するため、企業にできる有効な対策の1つは、自社がFacebookやTwitterで用意した公式アカウントを使って、リリース配信したことを書き込むことです。自社のFacebookページやTwitterアカウントをフォローしているユーザーは、SNS上での情報拡散に協力してくれる可能性が高いです。積極的にSNSのフォロワーに向けて情報発信していきましょう。

まとめ

プレスリリースは、広報活動において有効な手段ですが、やみくもに配信するのでは効果は低く、むしろ会社の信用を損なう可能性もあります。効果的な配信方法でプレリリースを記事化してもらう可能性を高めましょう。

広報活動とは?

2019.03.26