近年、Facebook広告でカルーセル広告を使う企業が増えてきました。
しかし、「カルーセル広告って何?」「カルーセル広告の効果はどう見れば良い?」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、カルーセル広告の基本とその効果分析の方法についてご紹介していきます。
【目次】
カルーセル広告とは?
Facebook のカルーセル広告とは、1つの広告枠に対して最大10枚の画像や動画を使って広告を配信することができるスライド型の広告です。
さらに、それぞれの広告毎にCTAボタンを設置することができるようになっています。
ただし、上のテキストは固定されるようになってます。
複数枚の画像や動画で広告を出稿することができるため、自社の商品についてユーザーに伝えられる情報が増えるので、高い効果を期待することができます。
カルーセル広告の活用方法
ここでは、カルーセル広告の活用方法についてご紹介します。
・1つの商品を様々な角度から訴求
商品によっては、1つの画像だけでは使用方法がイメージできない場合があります。
そこで画像とテキストで自社が推奨する使用方法を紹介することで、その商品の魅力が伝わりやすくなり効果的です。さらに、1つの商品で色々な角度から訴求することで普通の広告では購入しなかった顧客も購入する可能性が高まります。
・複数の商品を紹介(商品カタログ)
最大10枚まで画像を載せることができるカルーセル広告では、1つの広告で複数商品を宣伝できます。またその商品ごとのリンクも貼ることができるので、コンバージョンを狙いやすいでしょう。
・ストーリー性を持たせる
画像にストーリー性を持たせることで顧客の共感を呼び、それがコンバージョンに繋がる場合もあります。例えば、自社の商品を作るまでの過程だったり、4コマ漫画風にしたりなどユニークな宣伝をすることができます。
・モバイルアプリのツアーを見せる
モバイルアプリの主要な機能をカルーセル広告にて紹介することで、ユーザーにダウンロードを促します。
そのアプリをダウンロードしなくても、カルーセル広告を見ることである程度の使用感はわかるようになっているので、いかにインパクトを与えるかでコンバージョンを高めやすくなります。
カルーセル広告の運用目的
カルーセル広告の運用目的には大きく以下の2つがあります。
・ブランディング
カルーセル広告は1度の広告で多くの企業や商品、サービスなどの情報を発信することができるので、認知度アップだけでなくやり方次第ではブランディングにも繋げることができます。なので、カルーセル広告はただ「認知度を高めたい」という目的だけではなく、ブランド力を高める目的にも使うことができます。
・ダイレクトレスポンス
ダイレクトレスポンスとは、広告をただの認知という目的だけで出稿するのではなく、購買に繋がるユーザーからの何らかの行動を喚起することを目的とすることです。
カルーセル広告では、最大10枚の画像や動画を設定でき、各画像ごとにリンクなども貼り付けることができるので、その効果を最大限に高められることが期待できます。
カルーセル広告の設定方法
カルーセル広告の設定方法ですが、とても簡単です。
1. Facebook の広告マネージャーを開き、「広告を作成」を押すと次の画面が出てくると思うので、広告を出稿する目的を選択します。
2. Facebookページの確認
Facebook広告は全部、Facebookのページ内に広告を配信するため、配信に使用するFacebookページを設定しましょう。
また、すでに設定してある場合も間違えていないか確認するようにしましょう。
3. カルーセル広告を選択する
次に、「カルーセル」を選択します。
カルーセル広告を設定するには、2枚以上の画像が必要になるので注意してください。
4. 画像やテキスト、リンク先の設定
次に使用する画像とその枚数、テキストや見出しを設定していきます。
画像は最大10枚まで設定することができ、ここのコンテンツ作りがカルーセル広告ではもっとも重要になります。
下記の「一番パフォーマンスが高いカードを自動的に最初に表示」の欄にチェックが入っていると、意図しない順番で広告が表示される可能性があるので、ストーリ性のある広告を製作した場合にはこの欄のチェックは外しておいたほうが良さそうです。
5. 最後に一番下にある「コールトゥアクション」を設定したら設定完了です。
カルーセル広告の効果分析の方法
カルーセル広告の効果を分析するには、A/Bテストをするのがいいかと思いますので、そちらの方法を紹介していきます。
① 2つの広告セットを作成する
1つのキャンペーンに2つの広告セットを作成します。
片方の広告セットでは、広告の形式で「1件の画像または動画」を選択します。そして、それらを表示する広告を2つ以上作成します。
もう一方の広告セットでは、広告の形式で「カルーセル」を選択します。こちらでも2枚以上の画像や動画を含むカルーセル広告を作成します。
② 広告セットの条件を設定する
2つの広告セットの条件はできる限り同じになるようにしましょう。
③ キャンペーンを掲載
キャンペーンを掲載します。
まずは2週間くらい様子を見てみましょう。
④ インサイトレポートを作成
広告のインサイトレポートを作成し、各広告セットについて指標を比較します。
また、カルーセルで使っている複数の画像ごとの効果を見たいときには、広告マネージャの「内訳」の「アクション」項目から「カルーセルカード」を選択すると良いでしょう。クリック数の内訳を見ることができます。
これでカルーセル広告の効果について分析することができるでしょう。
こちらに詳しく載っているので、参考にしてみてください。
https://www.facebook.com/business/help/1116489311712833?helpref=page_content
Instagramのカルーセル広告との違い
カルーセル広告は、Instagramでも使用できることを知っていましたか?
そして、FacebookではInstagramで作成したカルーセル広告を利用することも可能です。
しかし、これら2つのカルーセル広告には以下のような違いがあります。
・推奨する画像サイズの違い
Facebookでは「600×600ピクセル」が推奨されていますが、Instagramでは「1080×1080ピクセル」のサイズが推奨サイズとなっています。
・広告フォーマットの違い
これら2つは広告フォーマットも違います。Facebookでは画像だけでなく、動画も設定することができますが、Instagramでは画像だけの設定となります。
・文字数の違い
各広告に記載可能な文字数にも違いがあります。Facebookでは90文字以内なのに対し、Instagramでは125文字以内となっています。さらにコメントの設定に関しても、Facebookでは同じ広告の各画像にコメントすることが可能なのですが、Instagramでは最初の画像にしかコメントすることができません。
これだけの違いがある2つのカルーセル広告ですが、両方で利用する際にはこれらの違いに気をつけて設定するようにしてください。
また、Instagram広告についてはこちらの記事を参考にしてください。
カルーセル広告の活用事例
ここからカルーセル広告の実際の活用事例をご紹介していきたいと思います。
BASE(ベイス)
新たに購入者向けのショッピングアプリの展開をはじめた「BASE」はアプリのプリモーションのためにカルーセル広告を実施しました。
実際にカルーセル広告導入後のアプリインストール数は3倍になり、CPIを大きく改善することができました。
詳しくはこちらをご覧下さい。
https://www.facebook.com/business/success/BASE
mercari(メルカリ)
スマホから誰でも簡単に売り買いが楽しめるフリマアプリ「メルカリ」では、カルーセル広告でその商品の豊富さを見せることで、ROASガ1.5倍から2倍になるという非常に高い効果が得られています。
カルーセル広告の効果分析の方法のまとめ
簡単に始めることができるのに、費用対効果が高いカルーセル広告。
FacebookとInstagramの両方で運用できるのでとても魅力的です。
商品を豊富に揃えているECサイトを運営している企業や、ブログを運営しているけどPVが伸び悩んでいる企業の方など。カルーセル広告の使い方は様々です。
是非試してみてください。