Facebook広告はプロフィールを細かく設定できることからターゲティングの精度が高く、多くの企業が導入しています。
広告の掲載箇所や方法も多様化しており、何が効果的なのか、どうすれば広告の効果が上がるのか頭を抱えている人も多いのではないでしょうか?
今回はFacebook広告の効果を上げるための7つの方法をご紹介します。
【目次】
Facebook広告の基本
Facebook広告で効果を上げるためにもまずはFacebook広告を運用する上での基本をおさらいしておきましょう。
- 掲載面(プレースメント)
・モバイルニュースフィード
→スマホユーザーが多いためクリックやCVの効果が期待できる
・デスクトップニュースフィード
→クリックやCVの効果が期待できる、特にBtoBなどスマホだと見にくい商品におすすめ
・右側広告
→運用効率を高めることが期待できる、CVの期待はあまりできない
・オーディエンスネットワーク
→バナー広告やネイティブ広告のことを指し、リマケリストを貯めやすい
・インスタグラム広告
→インスタグラムでの掲載のため、20~30代女性をターゲットにした商品がおすすめ
- 課金方式
引用:https://marketer.jp/facebook-advertisement-operation-4054.html
Facebook広告の課金方式は「CPM課金」と「CPC課金」の2つです。
・CPM課金(表示課金)
広告が1,000回表示される度に費用が発生します。Facebook広告に慣れていて、大きな予算があり構造の整ったキャンペーンを作成できる場合はCPM課金がおすすめです。
・CPC課金(クリック課金)
広告がクリックされる度に費用が発生します。Facebook広告を初めて利用する場合や予算が少ない場合はCPC課金がおすすめです。
Facebook広告の詳しい料金についてはこちらの記事をご覧ください。
これらを踏まえた上で、以下では実際に運用していく中でFacebook広告の効果を上げる方法を紹介していきます。
目的に合わせたキャンペーン設定・構成
広告を作成する際に最初に目的を設定しますが、なんとなく「ブランドの認知度アップ」や「コンバージョン」ではなく、明確な目的を持ってその目的に合わせたキャンペーンの設定や構成を行うようにしましょう。
Facebook広告を通してユーザーにどういった行動をして欲しいのかを考えて目的を設定し、構成していくことでより精度の高い広告運用を行うことができます。
ターゲティング機能の活用
ターゲットをしっかり定めることも効果を上げるために必要なことです。Facebook広告では精度の高いターゲティングを行うことができます。
- カスタムオーディエンス
広告主が独自に入手している顧客情報とFacebookのユーザー情報を掛け合わせて特定のFacebookユーザーに絞り込んでターゲティングできる機能になります。
カスタムオーディエンスについてはこちらの記事をご覧ください。
- 類似オーディエンス(Lookalike)
カスタムオーディエンスを活用して、既存の顧客と近しい特徴を持ったFacebookユーザーFacebookユーザーから見つけ出し、ターゲティングしていくことができます。
これらの機能を活用し、目的やキャンペーンに沿ったターゲティングをして広告の効果を高めましょう。
複数のオーディエンスを作成
ターゲティング機能を活用してより効果を高めるために、複数のオーディエンスを作成するようにしましょう。
Facebook広告では精度の高い細かなターゲティング設定が可能です。そのため1つのターゲットに絞って広告を出し改善していくよりも、最低2~3パターンのターゲットを指定し、その中で効果の高いターゲットを見つける方が、成果を出すまでの時間を圧倒的に短縮することができます。
また、複数のオーディエンスを作成するときのコツとして、同じアカウント内で似たようなターゲットを指定することは避けるようにしましょう。自社のアカウント内で競合して成果が悪くなってしまいます。
様々なクリエイティブフォーマットを駆使
Facebook広告には様々なフォーマットが存在します。
- 写真
写真広告は1枚の画像とテキストをメインとした広告ですっきりとしたシンプルなフォーマットです。「人々をウェブサイトに誘導したい」「広告を手短に作成する必要がある」場合などにおすすめです。
- 動画
動画広告は動画とテキストをメインとした広告で映像、音、動きで伝えることができます。外出先でも気軽に見れる短いフィードベースの広告からじっくり見る長い動画まで様々な長さとスタイルがあります。
- ストーリー(Instagram)
ストーリー広告は動画がメインの広告です。フルスクリーンで表示されるカスタマイズ可能なフォーマットで、利用者をコンテンツに引き込むことができます。
- Messenger
Messenger広告はユーザーと直接1:1でやりとりできる広告です。マーケティングの目的設定の際に「メッセージ」を選択することでMessenger広告を使うことができます。
- カルーセル広告
カルーセル広告は1つの広告で3~10枚の画像や動画を表示でき、それぞれにリンクや見出しをつけることもできる広告です。「複数の製品を紹介したい」「1つの製品の様々な機能を紹介したい」場合などにおすすめです。また成果の良いクリエイティブを自動で1枚目に持ってきてくれる機能もあります。
- スライドショー広告
スライドショー広告は動画のように動きや音、テキストを使用できるフォーマットです。動画広告と異なり短時間に低価格で作成できます。「没入感のある広告を手軽に作成したい」「接続速度が遅い場所で人々にリーチしたい」場合などにおすすめです。
- コレクション広告
コレクション広告は製品の発見から購入までをスムーズに誘導できる広告です。読み込みが早いためストレスを感じることなく閲覧してもらうことができます。
- プレイアブル広告
プレイアブル広告ではモバイルアプリのお試しができる広告です。アプリをダウンロード前に実際に試すことができるためアプリに相応しく、購入意欲の高いユーザーにアプリのインストールを促すことができます。
魅力的なバナーの作成
バナーとは広告で使用される画像のことです。ユーザーは「バナー→広告文→Facebookページ→タイトル」の順に広告を見ます。中でも一番最初に目に止まるバナーはユーザーの目を引くきっかけとなるので、広告文を見てもらえるかどうかやクリック率に大きく関わってきます。
ユーザーにとって魅力的なバナーを作成するために、以下のことを意識しましょう。
・タイムライン上で浮かないようにする
・複数の画像を作成しテストする
日々のきめ細かい運用(予算設定や入札方法など)
「予算設定」や「入札方法」など日々のきめ細かい運用を徹底して行うことで広告の効果が上がることが期待できます。
- 予算設定
Facebookでは
「1日の予算設定」:1日に使う上限予算を決めることができる
「通算予算設定」:指定した期間内で使う上限予算を決めることができる
の2通りの予算設定が設けられています。またキャンペーンの作成時には、「キャンペーン予算の最適化」:キャンペーンレベルで設定する予算を最適に配分する
のON/OFFが設定できます。
- 入札方法
キャンペーンを長期的な成功にするためには持続的に利益を上げる必要があり、そのためにはアクションの価値より高い金額で入札しないことが大切です。入札戦略に関しては下記の記事で詳しく紹介しているので見てみてください。
レポートを活用した分析
広告のレポートを分析して運用に役立てることも広告の効果を上げるためにとても重要です。分析をすることによってPDCAを回して効果的な広告運用をしていきましょう。
ではそのレポートを分析する際の必須の項目を紹介します。
【パフォーマンス】
- 結果
→目的と設定に基づき、広告が獲得した結果の回数のこと
選択した目的と設定に対してどの程度のパフォーマンスを発揮しているのかを確認することができる、類似キャンペーンのパフォーマンスと比較してより良い成果が得られる領域を特定しましょう
- リーチ(推定)
→広告を最低1回は見た人の数のこと、同一人物の重複カウントなし
広告を見た人が必ずクリックするわけではないが、関心を示す可能性が高まる
- フリークエンシー(推定)
→各利用者に対する平均の広告表示回数のこと
ターゲットに繰り返し広告を表示させることで、認知度向上と広告想起を促す、ただしフリークエンシーの増加でパフォーマンスが低下する場合は、ターゲット層に広告が飽きられている可能性があるため広告素材、ターゲット層を変えたり、広告の表示頻度を調整するなど注意してください
- インプレッション
→広告が画面に表示された回数のこと、同一人物の重複カウントあり
広告がターゲット層の画面上に表示された回数がわかる
- 配信
→キャンペーン、広告セット、広告の配信の現在の状況のこと
- 消化金額(推定)
→掲載期間中にキャンペーン、広告セット、広告で消化した推定合計金額のこと
これを見れば表示した期間に最大予算のうちどれくらい消費したかを確認することが可能
- 結果の単価
→広告で得られた結果の平均コストのこと
広告キャンペーンに設定した目的の達成状況をコスト効率の面から確認可能、複数のキャンペーンのパフォーマンスを比較することで力を入れるべき領域を特定することができる
【内訳】
- 年齢
→設定した年齢の成果を表示する
- 性別
→男女それぞれの成果を表示する
年齢と組み合わせることもできるため、最初は幅広く行い徐々に範囲を狭めていくのが良いでしょう
- 地域
→設定したターゲット地域に応じて、広告を見た人が居住または所在する都道府県単位のデータを表示する
プロフィールが北海道になっている東京在住のユーザーの場合、「北海道」のデータとして反映されてしまうため注意が必要
- 配置
→広告の配置別データを表示する
これによりどこに広告を掲載するのが最も効果的なのかがわかるため、徐々に掲載箇所を絞っていくことで効果を上げることができる
Facebook広告で効果を上げる方法まとめ
いかがだったでしょうか?
Facebook広告で効果を上げる方法を紹介しました。
広告を配信する上で何が目的でどんな人に見てもらいたいのかや、この商品の効果的な宣伝方法は何かなどに注意して設定・運用していくことが重要です。
広告の効果を上げて上手く運用していきましょう。