スモールビジネス向け Salesforce Essentials(セールスフォース)の特徴と機能とは?

スモールビシネス向けSalesforce Essentialsの特徴とは?

今日、中小企業は国内企業の99.7%を占めており、中小企業にとって顧客一人一人に合わせた顧客関係構築はとても重要です。

今日はそんな中小企業の成長をサポートする中小企業向けCRM(顧客管理)ツール「Salesforce(セールスフォース)」のスモールビジネス向けエディション「Salesforce Essentials」をご紹介したいと思います。

CRMツールについてはこちらの記事をご覧ください。

CRM(顧客管理)・SFA(営業支援)ツール比較(Salesforce、Satori、Senses、ちきゅう)

2019.09.29

Salesforce(セールスフォース)とは?

Salesforce.com社が提供する、クラウド型CRM(=Customer Relationship Management)アプリケーションです。

世界中10万社以上の企業で導入されており、CRMのマーケットシェアでもトップです。日本市場においても日本郵便をはじめとし、業種を問わず5,000社以上の企業で導入されています。

Salesforce(セールスフォース)の特徴

Salesforceは、営業・マーケティング・企画などさまざまな分野で活躍でき、企業の規模や業種業態を一切問わないソリューションとして高い評価を受けています。

従来のASPサービスや自社運用型システムと異なりSalesforceでは、自ら個別にカスタマイズが可能であり、外部システム連携もAPIにより可能となっています。

スマートフォンやタブレットなどを使えば、いつでもどこでも顧客情報の確認、修正が可能です。さらにその情報は、全社でリアルタイムに共有できます。

こうして顧客管理を徹底することで機会ロスをなくし、タイムリーな提案活動につなげられます。正確な顧客情報に基づく効果的な提案は、顧客満足度の向上に役立ちます。最新の情報にリアルタイムにアクセスすることで、分析もより正確に行えます。

そして、優れたレポーティング機能は、迅速な意思決定をサポートします。さまざまな角度からの情報で適切なタイミングを計り、優先順位に基づいて営業をすることで、会社全体の生産性向上にも貢献します。

Salesforce Essentialsとは?

Salesforce Essentials とは

クラウド型の営業支援ソフトである「Sales Cloud」と、クラウド型の顧客サポート支援ソフトである「Service Cloud」の2つについて、小規模企業向けソフトとして新たに加わったのが「Salesforce Essentials」です。

想定しているユーザーは、社員数が数名程度の小規模企業や、事業を始めたばかりのスタートアップ企業です。小規模企業は、Salesforce Essentialsによりライセンス費用を低く抑えることが可能です。

大企業の部門単位での導入は想定しておらず、新規の企業でなければEssentialsを契約できません。企業内の別部署がSalesforceの別エディションをすでに使っていた場合も、Essentialsを契約できないので注意しましょう。

Salesforce Essentials の特徴

「Salesforce Essentials」以前に最も安価だった Professional 版はユーザー数は無制限、カスタム機能を追加開発可能です。Professionalの価格は、Sales Cloud と Service Cloud ともに1ユーザーあたり月額9,000円で、両機能を使う場合は1ユーザーあたり月額1万2,000円もしました。

一方、Essentials は、カスタム開発ができない点やユーザー数が5人までに制限される点などの制約がありますが、営業支援のSales Cloudと顧客サポート支援のService Cloudの両機能を、1ユーザーあたり月額3,000円で利用可能です。いわゆる既存の Salesforce の廉価版と言えます。

Sales Cloud と Service Cloud は別々の製品として設定されていますが、小規模向けのEssentials エディションの場合、どちらを購入しても両方の機能を利用可能です。簡単な設定ですぐに利用できるのが特徴です。シンプルなセットアップアシスタントとガイド付きのチュートリアルに従うだけで使えるように工夫されています。

Salesforce Essentialsの機能

Salesforce Essentials の主な機能としては以下の4つが挙げられます。

  • Lightning と Salesforce Mobile App による作業時間の短縮
    Essentials は「Salesforce Lightning」のフレームワークをベースに構築されており、任意のデバイスに合わせて最適化された顧客視点の体験を提供します。ユーザーが使いたいカタチで業務を行うことができ、生産性向上につなげます。1つの統合コンソールに関連情報が表示され、最新のプロセスと直感的なワークフローが実現します。

    また、ユーザーそれぞれに合ったコンポーネントをドラッグ&ドロップするだけで、コンソールを容易にカスタマイズできます。

  • Einstein AI による業務のスマート化
    Essentials に組み込まれた Einstein Activity Capture 機能により手作業によるデータ入力が不要になります。データ入力を自動化し、セールスやサービス担当者の生産性を高めることができます。またEメールを受信したり、予定を入力したりすると、Salesforce内に自動でメッセージが追加されるようになっており、浮いた時間を顧客とのやり取りにあてることも可能です。また、あらゆるサポートチャネルが1つの画面に集約され、場所やデバイス問わずお客様対応を行うことができます。

    こうした機能は顧客満足度を高め顧客をお得意様にする事に繋がります。Salesforceの顧客成長指標によると Salesforce Essentials の導入により営業の生産性は38%、顧客満足度は32%上がったとされています。

  • 成長に応じた拡張が可能
    小規模・スタートアップ企業では、直面する課題に対応するためにテクノロジーの導入を決めるケースが多く見られ、アップグレードや統合により多くの時間とコストがかかってしまいます。Essentials は、世界No.1のCRMプラットフォームをベースに構築されており事業成長に合わせ簡単に最新の機能を追加できます。

    また、ビジネスアプリケーションとソリューションの世界最大のクラウドマーケットプレイスであるAppExchangeのSmall Business Hubを利用したプラットフォームのパワーをさらに強化することが可能です。

  • 今すぐスタートするためのサポート
    中小企業・スタートアップ企業の多くは、業務改善のためのトレーニングに割く時間とコストを確保することが難しく、最新ツールを使いこなすことができずにいます。Trailheadは、セールスフォース・ドットコムのインタラクティブなオンライン学習環境で、Essentials の設定を短期間で簡単に習得ができます。

    セールスフォース・ドットコムの製品やアプリ開発に関するものだけでなく、人前でのスピーチといったビジネススキルも学ぶ事ができます。

Salesforce Essentialsのまとめ

Essentials によって、中小企業・スタートアップ企業は、設定や保守などがよりシンプルで使いやすくなった営業およびカスタマーサービスを支援するアプリを利用して顧客とのつながりを強化することができます。

また、将来的な事業成長に応じて新機能を追加することもできるなど中小企業・スタートアップ企業向けの機能が充実しているので試してみてはいかがでしょうか?

CRM(顧客管理)・SFA(営業支援)ツール比較(Salesforce、Satori、Senses、ちきゅう)

2019.09.29