Pinterest(ピンタレスト)で広告配信できるのをご存知ですか?
日本ではまだ導入されていないのですが、既に先行して導入されているアメリカやイギリスでの広告効果の高さから日本でも注目度が高まってきています。
今回はPinterest広告の特徴や活用方法などをご説明させていただきます。
【目次】
Pinterest(ピンタレスト)とは
そもそも「Pinterestとは一体なんだ?」と思っている方も多いのではないでしょうか?
PinterestというのはWeb上にある好きな画像を自分専用のボードにピン止めして、それをシェアするサービスのことです。
例えば、「どこ旅行しに行こう?」と思ったときに、大きな判断材料になるのが画像ですよね。Pinterestで見つけた「この絶景を見てみたい!」と思った画像をタップすると詳細な情報が表示されるため、非常に便利です。
Pinterest(ピンタレスト)で画像を保存する方法
Pinterestに画像を保存するには「ピン」と「リピン」の二種類あります。
- ピンとは?
ピンとは外部のWebサイトやホームページ、ブログなどで見つけた画像や動画をPinterestに張り付けることです。ピンしたい画像(保存したい画像)を見つけた際に「Pinterest保存ボタン」をクリックするだけでボードに保存することができます。画像と同時にサイトのURLも保存されるため、画像をタップするだけですぐにサイトに飛ぶことが出来ます。
- リピンとは?
Pinterest上の他のユーザーの画像を自分のボードに保存することです。Pinterestの検索エンジンから自分の調べたいキーワードを入力することで以下のように表示されます。ここで表示されるのは他のユーザーがピンした画像です。自分では発見できないようなアイデアを見つけることも出来るので便利な機能です。
Pinterest(ピンタレスト)とInstagramとの違い
「画像を共有する」ことがメインのサービスとなっているPinterest。これは同じ「画像共有」をサービスとしているInstagramと同じものではないか?と思う人も多いと思います。それではこの二つの違いを以下で説明します。
- 自分の好きなものを共有するのがPinterest(ピンタレスト)Instagramは主に自分で撮影、加工した画像を投稿するのがメインのサービスです。一方でPinterestはインターネット上で見つけた画像を保存、共有するのがメインのサービスです。自分の日常風景を世に公開したいと思うInstagramとは違い、自分の趣味や好きなもの、世界観を世に広めたいと思うのがPinterestなのです。
- 「未来にむけた」Pinterest(ピンタレスト)Instagramでは「昨日食べたご飯の写真」や「先週行った旅行の写真」といった過去の思い出を投稿するサービスとして使われることがほとんどです。一方でPinterestは「未来の自分のために使う」サービスとして使われます。
例えば、来月、旅行に行く予定がある場合、Webサイトでその旅行のための下調べ(名物の食べ物、絶景を満喫できるスポットなど)を行い好みの画像があったらPinterestに保存をします。このように、Pinterestは未来の自分のために活用することが出来ます。
- 拡散することができるPinterest(ピンタレスト)Instagramは公式には他者の投稿をシェア拡散することができません。しかし、Pinterestには「リピン」機能という他者のピンした画像をシェアする機能が備わっているため、拡散機能があります。
Pinterest(ピンタレスト)でどうやって広告配信するのか?
結論から言いますと、日本では現時点でPinterestで広告配信はできません。まだ日本ではPinterest広告が導入されていないからです。ですが、ヨーロッパやアメリカなどでは広く活用されているため注目度の高い広告です。ここではそのPinterest広告の特徴をご説明していきます。
- Pinterest(ピンタレスト)広告の強み
・視覚的訴求力の高さ
Pinterestは画像に特化したサービスです。そのため、他のSNSに比べて視覚的な訴求力が高いのが特徴的な広告媒体です。特に食品やファッションなどの商品のビジュアルを重視したい広告配信を行いたいときには非常に便利です。その商品の情報をダイレクトに伝えることができます。
・購買意欲の高いユーザーの存在
ユーザーはそもそも情報を求めてPinterestを使用するケースが多いです。そのため、初期段階で購買意欲が高く、結果的にコンバージョン率も高くなります。また、Pinterest社のユーザーベースでは利用者の約90%が「Pinterestを商品購入の意思決定を行うために利用している」という調査結果が出ていることからも、Pinterestの訴求力の高さが伺えます。
Pinterest(ピンタレスト)広告のメニュー
Pinterest広告は大きく二種類に分けることができ、それぞれ料金形態や媒体が異なります。
動画広告
ユーザーのフィード上や検索結果に表示される「動画広告」のことです。アメリカやイギリスで先行的に提供されており、モバイル端末のみが対象です。
FacebookやTwitterなどの他のSNSでの動画広告は表示されると自動的に無音再生が始まるのに対して、Pinterestではフィード内にプレビューのみが表示されます。フィードをスクロールすることで、再生/逆再生されます。ユーザーが動画をクリックすることで広告のページに遷移し、そこで動画全編を見ることが出来ます。
動画広告の下に関連情報や購入ページに誘導できるピンを最大で”6件”まで表示できるのも大きな特徴です。広告の表示回数に対して課金される「インプレッション課金」を適用しています。
プロモートピン
プロモートピンとは法人向けの有料ピンのことでユーザーの見やすい位置に表示させることが出来ます。プロモートピンに下限コストはなく、支払う金額はキャンペーンで設定した予算と上限額で決まります。
料金は入札した価格の中で二番目に高い金額に+0.01ドルを加えたセカンドプライスオークション方式です。
Pinterest(ピンタレスト)広告の活用方法
Pinterest広告は工夫を加えることで更に訴求力を高めることが出来ます。
アナリティクスの活用
Pinterestはアクセスデータやクリックイベントなどのデータを計測できるPinterestアナリティクスを提供しています。Pinterestアナリティクスは法人登録すれば誰でも利用可能なので活用してみましょう。
リッチピンの活用
リッチピンを使用するにはPinterestへの申請とタグの埋め込みが必要になりますが、活用することで通常のピンより更に詳しい情報を掲載することが出来ます。リッチピンには「アプリピン」「プロダクトピン」「レシピピン」「リーディングピン」の4種類があります。
- アプリピンアプリの情報をPinterest上に表示させる機能です。アプリのインストールボタンが表示されるので、ユーザーはPinterestを離れることなくアプリをインストールすることが出来ます。現在アプリはiOSアプリでのみ利用可能です。
- プロダクトピン
プロダクトピンではリアルタイムで商品の在庫情報、購入価格、購入ページを表示することが出来ます。
- レシピピン
レシピピンにはその料理のレシピや調理時間などが掲載されています。
- リーディングピン
記事やブログの見出しや著者名などを表示するピンです。ユーザーは興味のある記事を簡単に保存することが出来ます。
Pinterest広告のまとめ
Pinterest広告は他のSNS広告よりも視覚的にかつ購買に直結する可能性の高い広告です。日本で展開された際はぜひ参考にしてみてください。