「Criteo(クリテオ)」という広告媒体をご存じですか?
マーケターや広告運用担当者でもその詳しい仕組みを理解していない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「Criteo(クリテオ)」の広告の仕組みについて詳しくご紹介したいと思います。
ダイナミックリターゲティング広告とは?
Criteoは「ダイナミックリターゲティング」を主とした広告プラットフォームです。
ダイナミックリターゲティング広告とはリターゲティング広告の一種で、ユーザーが自社のサイトで閲覧した商品情報などをもとに、他サイトに行った時にもその商品や関連商品の広告をリターゲティング(再配信)する仕組みです。
その際商品情報を登録したデータフィードを活用するため、別名「データフィード広告」と呼ばれたりもします。(データフィード広告に関する詳しい説明に関しては末尾に関連記事がありますのでそちらを参照ください。)
ダイナミックリターゲティング広告は、ユーザーが一度見た商品やそれに関連する商品を個人単位でおすすめして広告配信するため、より購入に至りやすく、効果が高い広告手法といわれます。
Criteo(クリテオ)とは?
ここからが本題の「Criteo」についての説明です。
公式サイト:https://www.criteo.com/jp/company/
Criteoはフランス・パリに本社を置く企業で、全世界に拠点を持っています。
サービス内容は先ほど紹介した「ダイナミックリターゲティング」の技術を用いた広告配信をメインとしています。
全世界19,000社以上の広告主と契約しており、リターゲティング広告サービス日本2位のシェアを誇っています。
サービスの特色や強み
まずこのグラフをご覧ください。「ウェブ部」という企業のプロモーションにおけるリターゲティング広告の実績比較です。YDNやGDNなどによるリターゲティング広告に比べて、CPAは安くコンバージョン数も大幅に多いという結果が出ています。
- 大規模の消費者行動データベース
Criteoは日本ではYahoo!JAPANと提携しており、大規模なユーザーデータを保有しているため、日本のオンラインユーザーのうち92%がCriteoの配信する広告を見たことがあるというデータもあります。また、広告主のサイトに埋まったタグをベースに、ユーザーが「オンライン上でどのような商品に関心を持ち、どの商品を比較して、どの商品をカートに入れて、最終的に何を買ったのか」という、購買行動のすべてのプロセスを持ち合わせています。
これらの豊富なユーザーデータを活用し高度なマッチングを誇る広告配信を行っています。
- アルゴリズムの精度の高さ
Criteoエンジンと呼ばれる独自のアルゴリズムをもっており、ユーザーの購買履歴・閲覧履歴・商品データ(データフィード)から行動パターンを解析し、広告主に最も貢献してくれそうなユーザー向けにパーソナライズされた広告を配信することができます。Criteoのパフォーマンスの高さはとにかくここが優れていることに起因しているでしょう。 - Yahoo!JAPANのトップページに出稿することができる
先ほど述べた通り、Criteoは「Yahoo!JAPAN」と提携しています。そのため、月間150億PVを誇るYahoo!ニュースのトップページに広告を配信することができます。そして広告内の商品がスライドして動くというのもCriteoの特徴の一つです。
注意すべき点
- 配信出来ないコンテンツがある
Criteoには配信できないコンテンツがあるため、広告出稿前に確認しておく必要があります。例えば、「薬物やヘルスケア製品」や「電子タバコや紙たばこ」などの関する一連の広告は配信出来ないようになっています。 - 予算に上限がない
Criteoには基本的に予算の上限設定がありません。そのため広告が無制限に流れてしまう仕様となっています。実際に出稿する際に注意すべき点がここです。代理店によっては広告主に合わせて制限できる場合もところもあるのでもし予算が気になる方は先に問い合わせた方が良いかもしれません。 - 広告の配信先
最後にCriteoの広告配信先についてご紹介したいと思います。Criteoの主な配信先は以下の通りです。
・Yahoo!ニュース
・食べログ
・goo
・msn
・はてなブックマーク
その他にも、GoogleやMicrosoft Advertisingとも提携しているので多数のメディアに配信することが可能です。
Criteo(クリテオ)のまとめ
いかがだったでしょうか?
今回はダイナミックリターゲティング広告の雄、Criteoについてご紹介しました。
より効果的な広告配信を目指す際には検討する価値があるかと思います。