世界の月間アクティブユーザー数1億6,700万人、日本国内のみでも7,300万人というメッセージアプリとして大きなシェアを誇っているLINE(ライン)。そんなLINEのプラットフォームを活用した広告配信が行える、LINE広告(LINE Ads Platform(LAP))でより効果の良いクリエイティブとはどのようなものなのでしょうか。
今日はLINE広告で効果の良いクリエイティブについてご紹介したいと思います。
【目次】
LINE広告とは?
LINEのプラットフォームを活用して広告配信を行えるLINE広告は、2016年3月に発表されてから現在まで圧倒的なスピードで成長し、6,000社以上の企業により導入されている運用型広告媒体となっています。
LINE広告を通してLINE内での高いMAUを誇る「タイムライン」と「LINE NEWS」への配信に加え、総勢2,400組以上の公式ブロガーが活躍する「LINE BLOG」とダウンロード数1,700万を超える「LINEマンガ」や「LINEポイント」への広告配信が可能です。
LINE広告の広告フォーマットは大きく以下の3つがあります。(2019年3月時点)
① Card:静止画(1200×628)、動画(16:9)の広告フォーマット
② Square:静止画(1080×1080)、動画(1:1)の広告フォーマット
③ Vertical:9:16(動画)の広告フォーマット(※タイムライン上では、上下が省略された2:3の比率で広告が表示され、ユーザーが動画をクリックすると全画面で表示)
CardとSquareは、どちらかを選ぶのではなく、広告枠にあったクリエイティブを表示するためには両タイプとも利用するのがおすすめです。動画を利用する場合、動画を見てもらうことが最重要である場合には全画面再生のあるVerticalも追加を検討しましょう。
LINE広告では、広告配信企業が専用の管理画面から予算・期間・ユーザー属性・クリエイティブ等を登録・入札し、LINE広告のシステムにより広告が選定され、ユーザーに表示されます。
より洗練された運用型広告配信プラットフォームに生まれ変わったことで、広告枠数や予算の関係でこれまでLINEに出稿できなかった企業も広く利用が可能になり、広告の表示有無やその効果等を細かく確認・検証しながら運用することができ、予算が限られているプロモーションへの対応や、売上予測や目標達成度等に合わせた配信が可能になります。
LINE広告について、詳しくは以下の記事を参照ください。
LINE広告の特徴
LINE広告には以下のような特徴があります。
- 圧倒的なリーチ力
LINEは若い世代だけでなく、35歳以上のユーザー比率が57%と幅広い年齢層に利用されています。SNS以外のスマホサービスと比較しても、LINEでしかアプローチできないユーザーが多く、他媒体ではリーチが難しいユーザー層へのアプローチが可能です。また、ユーザーのアクティブ率が高いことも特徴です。
- 豊富なメニューにより幅広い目的に対応した施策が可能
集客から獲得、さらにはブランディングまで対応した幅広い広告メニューが用意されています。LINE企業アカウントの友達数を増やす施策を通し、新規顧客の獲得に貢献するなどといった、様々な目的に合わせた施策を行うことができます。2018年2月末よりCPF(Cost Per Friends)での配信が可能となり、LINE広告でLINE企業アカウントの友達数を増やす施策も可能になっています。 - LINEのトークリスト最上部にも配信可能
コミュニケーションアプリのLINEでは、トークリスト画面は頻繁に閲覧されます。トークリスト画面内にはこれまで広告枠はありませんでしたが、ユーザー属性や「LINE」アプリ上での行動履歴に基づいてパーソナライズされた生活に役立つ情報を配信する「スマートチャネル」というエリアが設けられ、広告配信枠としても提供されるようになりました。LINEを利用していれば必ずといっていいほど目に入る場所ですので、多くのリーチ獲得が期待できます。LINEアプリのタイムラインとニュース面、最近追加されたLINEアプリのトークリスト上部、そして各種ファミリーアプリが配信対象です。今後もLINE社のサービス拡大に伴って、広告配信対象枠は増えていくことでしょう。
LINE広告で効果の良いクリエイティブ
広告のクリエイティブは、ユーザーが商品やサービスに対して最初に触れる情報であり、クリエイティブの良し悪しによってユーザーの反応は大きく変わります。
LINE広告に限らず多くの広告媒体で重要なのは、広告グループやキャンペーン単位での品質スコア(媒体側が、その広告がユーザーにとって価値のあるものかを測る指標で主にクリック率が高いほど品質スコアが高くなる)です。品質スコアが低い場合、いくら入札単価を上げても広告が表示されないというロジックが働くので「クリックされない広告≒ユーザーの興味を惹かないクリエイティブ」を使い続けることは、インプレッション低下による機会損失を招いてしまうことになります。
LINE広告でCTRの高いクリエイティブを作るには、タイトル・ディスクリプションや画像・動画といった広告構成ごとに以下のようなポイントが挙げられます。
- タイトル・ディスクリプション
・「」【】〈〉などを使う(特に冒頭などは【】や<>などを使って目を引くように)
・疑問符、感嘆符を使う
・具体的な数値を使う
・特別感がある(~限定など)
・♪などの記号を使う
・お得感がある(無料など)
・対象者を限定する(LINEユーザー、主婦限定など)
・季節感を取り入れる(夏にぴったりなど)
・同調効果(満足度~%など)(◯代の注文殺到など)
・短文で分かりやすくする - 画像・動画
・一枚絵
・白背景/黒背景
・イラスト
・分割
・具体的な数値を記載
・お得感がある(無料、クーポンなど)
・対象者を限定する(LINEユーザー、主婦など)
・季節感を取り入れる(夏にぴったり~など)
・シンプルでデザイン性が高すぎない
・ゲーム性がある
また、LINE広告は表示される広告面が大きく、同一のクリエイティブ使い続けることでユーザーに飽きられてしまい、反応されなくなってしまう可能性が高いです。同じクリエイティブを使い続けるのは避け、上で挙げたポイントに注意しながら新たなクリエイティブを作り続けるようにしましょう。
LINE広告と相性の良い業種
LINE広告は化粧品や健康食品などといったECサイトと相性が良いです。商品単体や商品羅列など商品が分かりやすいバナーは効果が良い傾向にあり、特に白背景もしくは黒背景との組み合わせや、商品×人物の分割や、白背景にあえてイラストで表現したバナーなどがおすすめです。
また、デザイン性が高くおしゃれなバナーよりも効能などの情報が含まれている分かりやすくシンプルな構成の方が望ましいです。
LINE広告のクリエイティブ事例
ORBIS(オルビス)
- 画像:一枚絵
- タイトル・ディスクリプション:【】で視認性が良く、満足度95%などの具体的な数値や限定という文言を使いお得感を演出。
MUSEE(ミュゼ)
- 画像:一枚絵
- タイトル・ディスクリプション:絵文字の活用で視認性が良く、「1月中」「限定」などの具体的な数値や季節感を取り入れている。
イオンカード
- 画像:一枚絵
- タイトル・ディスクリプション:絵文字や/などの活用で視認性が良く、5,000ポイントなど具体的な数値や会員限定といったお得感を取り入れている。
LINE広告クリエイティブのまとめ
SNS広告とひとくくりに捉えて一律のクリエイティブ作成をするのではなく、LINE広告の特性を踏まえて適切なクリエイティブと配信設計をし、効果の良いクリエイティブを生み出しましょう。