マーケティングの役割(狭義と広義のマーケティング定義)

マーケティングの役割(狭義と広義のマーケティング定義)

「マーケティングの役割とは?」と聞かれてみなさんはなんと答えますか?

そもそもマーケティングとはなんでしょうか?

マーケティングには狭義のマーケティングと広義のマーケティングが存在します。

それぞれの定義について解説した後にマーケティングの役割についてご紹介します。

マーケティングとは

マーケティングとは?

マーケティングはアメリカや日本の団体の他にも、ドラッカーやフィリップ・コトラーなどさまざまな研究者によって定義されています。

ここではJMA(日本マーケティング協会)の定義を見てみましょう。

マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である。
(引用:https://www.jma2-jp.org/jma/aboutjma/jmaorganization)

ちなみに総合的活動とは「組織の内外に向けて統合・調整されたリサーチ・製品・価格・プロモーション・流通、および顧客・環境関係などに係わる諸活動」のことなんだそう。

つまり「顧客のニーズに合った物が顧客に合った形で提供される市場を作り出すための活動」ということです。

ではその中でも狭義のマーケティングと広義のマーケティングとはなんでしょうか?

狭義のマーケティング定義

なんとなく「マーケティング」と聞くと、日本では宣伝活動などの企業活動の一部と捉えがちです。これは狭義のマーケティングと言えます。

つまりよく聞く4Pのプロモーションの一部が狭義のマーケティングにあたります。

広義のマーケティング定義

そして4P(製品戦略、価格戦略、流通戦略、プロモーション戦略)、もしくはそれらを合わせたマーケティング・ミックスの構築の仕方が広義のマーケティングになります。

現在一般的にマーケティング=「売れる仕組みをつくること」と考えられていますが、これが広義のマーケティングとも捉えられます。

マーケティング・ミックスとは

2018.11.09

また、上記までを狭義のマーケティングと捉え、もっと広い視点で捉えることもできます。実際に商品やサービスが関わってこなくても以下のことは売れる仕組みを構築する上でとても重要になってくるのではないでしょうか?

  • 優秀な人材を採用するための人事戦略
  • 優秀な人材の離職率を低減
  • 社内教育や成長の基本となる社内コミュニケーションの環境整備
  • 新商品/サービスの開発サイクル、スピードの維持
  • 企業の社会的信頼を向上させる透明性の確保

一見無視されがちな企業の仕組みの方が意外と売上や利益の拡大に繋がるかもしれません。

より会社全体の活動としてマーケティングを捉えることが重要になってきそうです。

マーケティングの役割

ではマーケティングの定義がわかったところで、その役割とは何でしょうか?

マーケティングの定義は「顧客のニーズに合った物が顧客に合った形で提供される市場を作り出すための活動」でした。

これに基づいて企業視点で考えると「最も良く商品やサービスが売れる仕組みを作り出す活動」と言えます。よって「売れる仕組みを作り出すこと」が役割として置かれていることになります。

では売れる仕組みはどうすれば作れるのでしょうか?

具体的に必要とされる業務を定義に基づいて見ていきましょう。

先程も見た通り日本マーケティング協会では「組織の内外に向けて統合・調整されたリサーチ・製品・価格・プロモーション・流通、および顧客・環境関係などに係わる諸活動」がマーケティングにおける総合的活動だとされています。1つずつ確認していきましょう。

統合・調整されたリサーチ

これはマーケティングリサーチのことを指していて、これまでのデータを元に将来的なトレンドの予測を行ったり、市場における傾向や消費者動向なども含む市場調査や分析を行います。

製品・価格の決定

顧客のニーズや今後流行るであろう商品の予測を基に新しい商品やサービスを作り出します。また競合のデータを基にコストと価格の調整を行います。

プロモーションの実施

商品やサービスを世間に認知してもらうための活動を行います。企業のWebサイトやニュースサイトなどの第三者メディアに記事を掲載するなどの宣伝、広報活動が含まれます。

流通

販売において活用されるチャネルを指しています。4Pの「Place」に該当します。

チャネルとは商品が生産者から消費者に届くまでの間に用いられる手段のことです。ターゲットとなる顧客層にとって最も最適なチャネルを活用します。

顧客・環境改善などに係わる活動

ターゲット顧客の状況や販売環境を把握し改善していく活動や、販売活動をしなくても売れるような環境を整える活動がこれにあたります。

以上の全てをマーケティング担当者が行うわけではありません。

企業におけるマーケティング領域と実際のマーケティング担当者がやる業務は完全一致するわけではないのです。

実際には以下の図のようになります。

マーケティング 業務

引用:https://magazine.ma-jin.jp/marketing_all/66

担当者間でしっかりと連携をとることで初めてマーケティングが機能します。

マーケティングの役割まとめ

いかがだったでしょうか?

マーケティングはただ単純に広告や宣伝活動をしていればいいわけではなく、顧客を中心にニーズに寄り添い、売れるような仕組み作りをしていかなければいけません。

そのためには狭義のマーケティングだけではなく、広義のマーケティングとして会社全体でマーケティングをより重要視し、活発化させていく必要がありそうです。

マーケティング基本戦略の立て方《マーケティング担当者必見》

2018.10.27