新型コロナウイルス感染症の流行が続いている現在、緊急事態宣言解除後もテレワーク・リモートワークをされている方も多いのではないでしょうか?
新型コロナウイルス感染症の流行によって突然テレワークになったけれど、「今後もテレワークが続くのか?テレワークで全ての業務が成り立つのか?」など多くの疑問や、不安があると思います。
そこで今回はテレワークにおいて大事なことを、テレワークの特徴や、今後の働き方などを交えてお伝えしたいと思います。
IDC Japan の調査によると、テレワークの導入企業数は25万社を超え、導入率も30%以上にまで伸びてきています。
テレワークで大事なことは?
テレワークをするうえで大事になってくるのは、相手の立場にたって考え、思いやりを持って仕事をすることです。
テレワークでは、直接顔を合わさずに、チャットなどの文章でのやり取りをすることが多くなると思います。文章のやり取りだと、相手の表情などから様子をうかがうことができず、ちょっとした言い回しの違いで、相手の気分を害してしまったり、勘違いが起きてしまうこともあります。
もちろんオフィスで仕事をする際も、相手の立場になって考え行動することが基本ですが、テレワークではより一層、相手への気遣いが大事になってくると思います。
テレワークのメリット
- 様々な人を採用できる
テレワークだと、様々な場所に住んでいる人を採用することができます。場所を問わず雇用できるということは、地方に住んでいて雇用が少ない方でも働くことが可能になったり、育児や介護をしなければいけない方も雇用することができるため、労働人口が増えます。
またそれによって、子供を育てる環境も整いやすくなるため、これからの日本の社会にとって、とても重要になってくるのではないでしょうか。
- オフィスのコスト削減
テレワークを導入するにあたって、オフィスのあり方が変わってきています。テレワークが多くなれば、オフィススペースを削減したり、受付業務の機械化など、オフィスのコスト削減が可能です。
- 環境への影響が軽減される
オフィスでは、照明や空調にかなりの電力が消費されます。しかし、テレワークを導入すれば、家庭の電力消費量が増えるが、全体で見たときに、一人当たりの電力消費量は削減することができます。また通勤に使っていた時間や交通費も削減することができます。その分早い時間から仕事をしたり、空いた時間を勉強に使うこともできるでしょう。
- ワークライフバランスの実現
オフィス勤務では、時間をかけて通勤している方も多く、ワークライフバランスの実現が難しい状況でした。そこで、テレワーク導入によって、通勤時間の削減、移動時間の削減により、プライベートの時間が増え、ワークライフバランスの実現が可能となります。
テレワークのデメリット
- チーム意識が薄れる可能性
オフィス勤務では、顔を合わせ、仕事以外のちょっとした話をすることで、仲が深まり、チーム意識が生まれることもありましたが、テレワークでは、そういったなにげないやり取りをすることが難しいので、今までのコミュニケーションのとり方の違いから、チーム意識が薄れるということが懸念されています。
- 労働時間の管理が難しい
テレワークで新しく導入された業務に、慣れることができず労働時間が通常よりも伸びてしまったり、誰にも見られないということから、緊張感がなく、業務を怠り、労働時間が通常よりも減ってしまったりなど、労働時間の管理が問題になっています。
- 社内の競争が激しくなり、成果主義の傾向が強くなる
様々な人材を雇用できるようになるということは、企業側にとっては良いことですが、働く人たちにとってはどうでしょうか。様々な人材を雇用できるということは、優秀な人材も多く雇用できるということであり、社内の競争率は高くなり、高い評価を得ることが難しくなります。よって成果主義の傾向が強くなっていくのではないかと予想されます。
- 仕事とプライベートの区別が難しくなる
家だとやる気が出なかったり、気が散ってしまい集中できない、などの理由で業務効率が落ちてしまうということが懸念されています。
テレワークでのマナー
テレワークにおいても、Web会議・ビデオ会議などで社内外の人と顔を合わせるときがあると思います。そこで、とても重要になってくるのがマナーを守ることです。
ここではテレワークのマナーについてご説明したいと思います。
- 服装
男女共に清潔感のあるオフィスカジュアルが好ましいです。男性は襟のあるものを着用。女性は襟のあるものやブラウスなどがいいでしょう。シャツであればアイロンをかけるなど、あくまでも仕事での服装、清潔感を心がけるとよいでしょう。
- 髪型やメイク
男女ともに、清潔感のある髪型にセットし、男性であれば髭をそり、女性であればノーメイクは控え、最低限のメイクはしましょう。女性の場合、リングライト・フェイスライトなどを使って、カメラうつりを良くするなどの工夫もありでしょう。
最近はテレワークを導入している会社も増え、Web会議時のメイクの仕方などがネットに載っていたりするので、ぜひ参考にしてみてください。
- 場所や背景
テレワークはどこでにいても参加できるというメリットがありますが、だからこそ気を付けなければいけないのが、場所(背景)と音です。
場所に関しては、自宅が好ましいでしょう。自宅から参加する際も生活感があまり出ないようにしましょう。やむを得ず外出先から参加しなければいけないときは、自家用車や、人が少なく静かなカフェ、ネットカフェの個室など、静かであり、かつ自分の声が他人に聞こえない場所から参加するよう心がけましょう。またバーチャル背景の活用もおすすめです。SnapCamera などを使うと、背景画像を変えたり自作することができるので活用してみるのも手でしょう。
- 環境音
音に関しては、なるべく静かなところでビデオ会議に参加できるのが一番ですが、工事の音や電車の音などどうしようもできない音は、マイク付きイヤフォンを使用したり、自分が発言しないときはミュート機能などを使い対応するとよいでしょう。また家族がいる場合には、子供の声が入ったりもするので、なるべく会議中は静かにしてもらうなどの対策を考えましょう。
テレワークを前提とした今後の働き方
今後テレワークを導入・推進するにあたって、企業側に求められるのは、「テレワークに合わせた仕組みを作ること」と「テレワークとオフィス勤務のバランスをとること」だと思います。
多くの企業が完全にテレワークというのは難しいというのが現実です。企業側は、その企業に合ったテレワークとオフィス勤務のバランスをとり、かつテレワークに合わせた仕組みを作り、働きやすい環境を作るということが重要になってくるのではないでしょうか。バランスは試行錯誤しながら見つけ行くものだと思いますが、緊急事態宣言中は完全リモートだった企業も、緊急事態宣言明けは週2-3はオフィス勤務なども増えていると感じています
また、テレワークにおいての人事評価の面においては、先ほど述べた通り、成果主義の傾向が強くなると予想されますが、実績や業務に対する貢献度などで公正に評価するべきだと思います。テレワーク中の業務をどのように評価するかも新たな課題となるでしょう。
テレワークのメリット・デメリットのまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はテレワーク・リモートワークのメリット・デメリットやマナーについてご紹介してきました。
この記事をきっかけにテレワークとうまく向き合い、いかなるときも相手の立場に立って考え、思いやりをもって働いてみてください。