近年「インスタグラマー」や「インフルエンサー」という言葉をとてもよく耳にするようになりました。
インスタグラムの爆発的な流行とともにインスタグラマーなどのインフルエンサーを利用したマーケティングもかなり一般的になってきています。
そこで今回は、人気のインスタグラマーとその影響力についてご紹介したいと思います。
【目次】
今話題のインスタグラマーとは?
インスタグラマーとは、写真共有SNS「Instagram(インスタグラム)」のユーザーのうち、特にフォロワー数や閲覧数が多く、沢山の人に強い影響力を持つアカウントを指します。テレビや雑誌に出演する芸能人・著名人だけでなく、一般人にも多いことが、インスタグラマーの特徴です。
トップインスタグラマーは何百万人というフォロワーに見られており、多くの人の購買行動や消費行動に影響を与えられるため、企業の商品やブランドの広告塔としても活用される場合もあります。
一般人のインスタグラマーは何らかのジャンルに特化していることが多く、「広く浅く」ではなく「あるジャンルにおいて抜きん出たカリスマ性のあるユーザー」であることが多いです。
例えば、Instagramでは料理、ホビー、ポートレート、風景画、美容など様々なジャンルの写真が存在します。各ジャンルのトップインスタグラマーはその道のオピニオンリーダーとなっています。
インスタグラマーを使ったマーケティングとは?
インスタグラマーを通して行うマーケティングのことを「インフルエンサーマーケティング」と呼びます。
インフルエンサーマーケティングとは?
SNSやブログなどで数多くのフォロワーを持ち、他人や社会に多大な影響を与えるインフルエンサーに、自社の商品・サービスを題材とした投稿をしてもらうことで市場における認知度や興味・関心を向上させ、PRする広告手法のことです。
従来の広告は、企業側からの一方的なメッセージ発信が一般的であり、媒体は新聞・雑誌・テレビ・ラジオといったマス広告が中心でした。商品やサービス、情報があふれる近年では消費者は商品購入の際に、消費者目線の情報としての「口コミ」を重視します。ただのモノではなく「自己実現欲求を満たしてくれる」モノを求めるようになりました。
一方で、企業はよりターゲットを絞った広告が打つことが可能になりました。 インフルエンサーマーケティングは、口コミの拡大版として効果的だと注目されている広告手法です。特に特定の熱狂的なファンを囲っているインフルエンサーが発信する情報は、マスメディアや企業のSNSアカウントから発信された情報よりも高い信頼を獲得しているため、より効果的な訴求が可能になります。
また、インフルエンサーマーケティングは従来のマス広告と比べ、PRや宣伝コストが抑えられ上手く活用すれば高い費用対効果が見込めます。
メガインフルエンサーとマイクロインフルエンサー
インフルエンサーは大きく2種類に分けられます。米国のSNS支援会社TINTによると、10万人以上のフォロワーを持つインフルエンサーを「メガインフルエンサー」、2,000人〜10万人のフォロワーを持つインフルエンサーを「マイクロインフルエンサー」といいます。それぞれのインフルエンサーには特徴があり、目的によって使い分ける必要があります。
芸能人に近いメガインフルエンサーは、認知度を高めることに向いている一方でフォロワーの興味・関心、嗜好が多岐に渡り、特定の分野に特化した商品やサービスのPRには向かない傾向にあります。
マイクロインフルエンサーのフォロワーは特定のトピックに興味・関心があるフォロワーが集まっており、コメントなどを通したエンゲージメント率も高い傾向にあります。
- メガインフルエンサー
・1.66%のLike率/0.05%のコメント率(エンゲージメント率が低い)
・認知度を高めることに向いている - マイクロインフルエンサー
・8.03% Like率/0.56%のコメント率(エンゲージメント率が高い)
・特定の分野に特化した商品やサービスのPRに向いている
インフルエンサーマーケティングのメリット・デメリット
インフルエンサーマーケティングには以下のようなメリット・デメリットがあります。
<メリット>
- 情報が拡散されやすい
SNSの拡散性はインフルエンサーマーケティングに大きな影響を与えます。
例えば、インフルエンサーがある商品をSNSでオススメすると、フォロワーが影響を受け、またその情報が拡散されることで直接そのインフルエンサーをフォローしていないユーザーにも情報が届くので、結果として商品の認知度アップと売上アップに繋がります。このような、ユーザーによる情報の拡散を二時拡散と言います。 - 特定のターゲットへ大きな影響を与えることができる
インフルエンサーのフォロワーは、共通の興味や関心で繋がっています。
なので自社の商品やサービスとマッチしているようなインフルエンサーを見つけることができれば、そのジャンルに興味のあるユーザーへと情報を伝えることができます。また、インフルエンサーを起用することで広告感を抑え、より自然に興味のあるユーザーへ情報を届けることができます。
<デメリット>
- 工数がかかる
インフルエンサーはかなりの影響力を持っているため、インフルエンサーの投稿によって商品のイメージを低下させてしまう可能性もあります。また、起用するインフルエンサーがPRする商品・サービスの知識を持たない場合も多々あるので、どのような文章で魅力を伝えるかなどインフルエンサーとの多くのやりとりが必要になります。なので、工数がかかってしまう可能性があります。 - ステルスマーケティングだと思われるリスクがある
ステルスマーケティングとは、ユーザーに対して投稿内容が宣伝だと気づかれないように宣伝する行為です。ステルスマーケティングは「ステマ」や「ヤラセ行為」とも言われていて、あまり印象のいいものではありません。
広告感のない投稿を心がけることも大切ですが、広告であること自体を隠すのはかえって逆効果です。
インフルエンサーマーケティングにかかる費用とは?
実際にインフルエンサーマーケティングを行うにはどれくらいの費用が必要になるのでしょうか?
Business Insider Japanによる複数企業への聞き取り調査によると、案件やフォロワー数、投稿内容によって大きく変わるが、広告費の相場は「1フォロワー=2〜4円」という回答が寄せられました。もちろん何百万とフォロワーを抱える芸能人を起用しようとすれば単価は上記の相場よりも高くなりますし、インフルエンサー自身の過去の実績も加味されます。そのため、あくまで目安として「フォロワーあたり2〜4円」と覚えておきましょう。
また上記の相場はフィード投稿の場合の相場ですが、これ以外のPR手法として
- ストーリーズ投稿(ECサイトへのURLつき)
- ライブ配信による商品セールス
- 新商品の監修・コラボ
- ブログ記事執筆
- 動画作成
などが存在します。そのため、施策内容によって費用が変動することも注意しましょう。
影響力のあるインスタグラマー
渡辺直美(@watanabenaomi703)
お笑い芸人でありながらその高いファッションセンスやメイクでフォロワー860万人という日本の中でもトップのインスタグラムフォロワー数を誇る渡辺直美さん。
東京ディズニーランドのトゥーンタウンにある販売店舗の「ギャグファクトリー/ファイブ・アンド・ダイム」では、渡辺直美がプロデュースするファッションブランド「PUNYUS」とTDLのコラボTシャツなどのファッショングッズを、全8種類販売。このPRにあたり渡辺直美さんがInstgramにアップしたインパクトのある投稿は40万以上のいいね!を獲得するなど大反響を呼び、話題になりました。
megbaby(@_megbaby_)
megbabyさんは可愛らしい雰囲気でありながら、着こなすブランドはハードなものが多く、その着こなし方もオリジナルスタイルとの評判です。
フォロワー数は85万5千人を誇り芸能人レベルの数字となっています。megbabyさんの投稿には、毎回1万や2万のいいね!が付くほどの影響力を持ち、特にmegbabyさんが着こなしている「HOOD BY AIR」や「Rick Owens」への貢献度は高いといえます。
柳川かおり(@kaori_yanagawa)
柳川かおりさんは、レシピ本「Every Table」を執筆した方としても有名です。時間がない中で手軽に作れるのにお洒落であったり、料理だけが写っていながらも食卓に人がいる感じが受け取れるような投稿が人気です。
このように企業が商品(ツナ缶)を提供し投稿してもらうことで世界観を壊すことなく食に興味の高いユーザーにリーチすることが可能です。
インフルエンサーマーケティングの成功事例3選
最後に、インフルエンサーマーケティングの成功事例をご紹介します。
スカルプD
スカルプDは、アンファー株式会社が販売する頭皮ケアブランドです。美容関連の商品と親和性の高い美容系インフルエンサー石井里奈さんを起用した投稿を行いました。
「メンズ美容製品なのに女性が投稿して効果はあるのか?」と感じる方もいるかもしれませんが、メンズ製品を女性インフルエンサーが拡散するのは実はよく利用されている手法です。というのも、女性インフルエンサーにも男性のフォロワーはたくさんいるためです。
今回の事例では、「男性もきちんと髪の毛やお肌とかケアして清潔感ある方が、ぐんっと好感度があがると思います」というメッセージが書かれており、女性から男性に向けたメッセージとして訴求力は抜群です。自社のターゲットとなる人を見極め、起用するインフルエンサーのフォロワーと照らし合わせた上でキャンペーンを行うことが重要です。
ファッションセンターしまむら
しまむらは、日本を代表するファストファッションブランドです。ファッション系インスタグラマーのプチプラのあやさんを起用した投稿を行いました。
PR投稿にはインフルエンサーの着用写真とともに、価格などの商品の情報が掲載されています。商品の情報を投稿に載せることで、閲覧したユーザーが自身のコーディネートの参考にできるようになっています。
一般的なPR投稿は、通常のインフルエンサーの投稿と比較してエンゲージメントが低下しがちですが、この事例では通常の投稿よりも高いエンゲージメントを獲得しました。ユーザーにとって有益な情報を意識することは、PR投稿の場合でも重要です。
山崎製パン
山崎製パンは、グルメ系インスタグラマー「ゆうとグルメ」さんを起用して、商品15品を食べ比べし、その中のベスト3を投稿で紹介するという施策を行いました。
投稿文では「冷凍してチーズケーキ風にしても、トースターでこんがり焼いて食べても、どんな食べ方をしてもおいしい最強の菓子パン!」といったようにおすすめの食べ方を紹介しているところがポイントといえます。
市販のパンでもアレンジすることができ、ユーザーにとって新たな発見のある有益な投稿である点、投稿で自身のフォロワーに向けて「どんな商品が好きか」を聞きコミュニケーションを図る点などがこの事例の成功要因として考えられます。
インフルエンサーマーケティングのまとめ
いかがだったでしょうか。
大きな影響力を持つインスタグラマーは、ファッション、コスメ、料理だけではなく旅行、ペット、インテリアなど様々なジャンルにおいて存在しており、インスタグラマーをはじめとするインフルエンサーマーケティングの可能性も拡大し続けています。
インフルエンサーマーケティングを実際に行ってみたマーケターの体験談はこちらをご覧ください。