「Twitterアカウントを運用しているけど、イマイチ効果が上がらない」と感じたことはありませんか?ただ闇雲に運用していても、なかなか成果は出ないものです。
そんな時に成果を出すために活用できるのが「Twitterアナリティクス」です。
Twitterアナリティクスを活用することで、ツイートやアカウントの情報を分析できるようになり、効率的な運用ができるようになります。
そこで今回は、Twitterアナリティクスの使い方と活用方法についてご紹介します。
Twitterアナリティクスとは?
Twitterアナリティクスとは、Twitterアカウントを分析することができるツールです。Twitter社から無料で提供されており、Twitter利用者であれば誰でも利用することが可能です。Twitterアナリティクスの数値を分析することで、自分のツイートやウェブサイトの効果測定を行うことができるので、効果的なアカウント運用には欠かせないツールとなっています。
Twitterアナリティクスの始め方
まずは、Twitterアナリティクスを開始するまでの手順をご紹介します。
- Twitterアナリティクスのページにアクセスし、[Twitterアカウントでログイン]をクリックする
- IDとパスワードを入力し、[アナリティクスを有効にする]をクリックする
以上2ステップで完了です。登録後はTwitterアカウントのメニューにある[アナリティクス]からログインすることができます。
Twitterアナリティクスの使い方
Twitterアナリティクスはホーム、ツイート、動画、コンバージョントラッキングの4つで構成されています。以下ではそれぞれの機能と使用方法を解説します。
- ホーム
ホーム画面では過去28日間のパフォーマンスの変動や月ごとのツイートの概要など、アカウントの基本的な情報を確認することができます。<過去28日間のパフォーマンスの変動>ホームのページ上部では、過去28日間のツイート、ツイートインプレッション、プロフィールへのアクセス数、フォロワー数の変動をチェックできます。直近の4週間がその前の4週間よりもどのくらい成長したのかを「+〇%、−〇%」といった伸び率で見ることができるため、アカウントが効果的に運用できているかどうかを理解できる最もわかりやすい指標となっています。
<月ごとのトップツイートの情報と概要>
ページ下部にスクロールすると、画像のような月ごとのトップツイートの情報とアカウントの概要をチェックすることができます。インプレッションが最も多かったツイートがトップツイートとして表示されるので、どのようなツイートが反応されるのかを知ることができます。
また、[ツイートアクティビティを表示]をクリックすることで、トップツイートのエンゲージメント総数やプロフィールクリック数などの詳細を見ることも可能です。 - ツイートアクティビティ管理画面(TAD)
[ツイート]をクリックすると、インプレッションの推移や個別のツイートごとの詳しい情報など、自分のツイートに対するユーザーの反応を確認することができます。ユーザーからの反応を多く得ているツイートを分析し、どんな内容の受けが良いのかを理解することができれば質の高いクリエイティブ作成にもつながるでしょう。<グラフ>ページ上部には過去に得られたデータがグラフで表示されており、グラフのバーにカーソルを合わせるとツイート数とインプレッション数を見ることができます。
右上の日付を切り替えることでグラフの表示期間を変更することができます。<ツイートごとの詳細>
ページ下部では、個別のツイートに対するインプレッション、エンゲージメント数、エンゲージメント率をトラッキングできます。[トップツイート]や[ツイートと返信]など、条件によって表示されるツイートを切り替えることも可能です。
また、ページ左側では、エンゲージメントの各指標(エンゲージメント数、リンクのクリック数、コメントなしリツイート、いいね、返信)の推移をグラフで確認することができます。<データのダウンロード>
ツイートアクティビティは、右上の[データをエクスエクスポート]からダウンロードすることができます。
期間は先ほど説明した右上の日付が反映されます。(最大90日間を設定可能)
[By Tweet]を選択するとツイートごとのデータ、[By day]を選択すると1日ごとのデータのサマリーをエクスポートすることが可能です。
さらに詳しい分析を行いたい方は是非試してみてください。 - 動画アクティビティ管理画面(VAD)
ホーム画面の[詳細]から[動画]をクリックすることで、合計再生時間、リテンション(保持率)、再生率、完了率などの動画アクテビティを確認することができます。表示形式はツイートアクティビティ管理画面と同様です。ページ上部に指定の期間の再生数がグラフで表示され、ページ下部には個々の動画に対する[動画の再生数]と[完了率]が表示されます。
再生時間合計:動画の総再生時間
保持率:動画の平均視聴率
再生率:動画の50%以上が画面に表示された状態で2秒経過した場合か、ユーザーが動画の拡大表示を行なった場合の割合
完了率:動画を最後まで再生したユーザーの割合
動画コンテンツもツイート同様、分析してユーザーの傾向を掴むことができれば、良質なクリエイティブ作成につなげることができるでしょう。 - コンバージョントラッキング
コンバージョントラッキングとは、ユーザーがTwitterで広告を見た後、またはその広告に対してエンゲージメントを行った後のアクションを追跡して広告の費用対効果を測定できる機能です。ホーム画面の[詳細]から[コンバージョントラッキング]をクリックすることで、コンバージョントラッキング管理画面にアクセスすることができます。
利用するにはコンバージョントラッキングの設定が必要なので、詳しい方法はこちらをご覧ください。
コンバージョントラッキングはウェブサイトイベントとモバイルアプリイベントに分かれています。<ウェブサイトイベント>
Twitter経由でウェブサイトを訪問したユーザーの行動をトラッキングし、データ化することができます。また、それらのデータを利用して顧客と見込み客のグループを作成し、関心を持つユーザー向けに広告を配信することも可能です。
<モバイルアプリイベント>
アプリのインストール数、ユーザー登録者数など、Twitter経由でユーザーが行なった行動をトラッキングすることができます。さらに、これらの操作を行なったユーザー情報からテイラードオーディエンスを自動で作成してくれます。テイラードオーディエンスとは、特定のユーザー層へ広告を配信する機能のことで、すでに自社のサービスに関心を持っているユーザーをターゲティングできるので、高い広告効果を見込むことができます。
モバイルアプリのコンバージョンを測定するには、「モバイル測定パートナー」と呼ばれる以下の外部アプリへの登録が必要になります。
Twitterアナリティクスの活用方法
最後に、Twitterアナリティクスを効果的に運用するための活用方法をご紹介します。
- 指標の意味を理解する
まずは、様々な指標の意味を理解しましょう。以下ではTwitterアナリティクスで使用される指標の意味をご紹介します。
・インプレッション数
ユーザーがツイートを見た回数・プロフィールへのアクセス数
Twitter内のプロフィールにアクセスされた回数・エンゲージメント数
リツイート、返信、フォロー、いいね、リンク、カード、ハッシュタグ、埋め込みメディア、ユーザー名、プロフィール画像、ツイート詳細表示などのユーザーがツイートに反応した回数・エンゲージメント率
インプレッションをエンゲージメントで割った割合・リンクのクリック数
ツイート内のリンクをクリックした回数・いいね
ツイートをいいねした回数・リツイート
ツイートをリツイートした回数・ハッシュタグのクリック数
ツイートないのハッシュタグをクリックした回数・返信
ツイートに返信した回数・リンクのクリック数
ツイート内のリンクをクリックした回数・メディアのエンゲージメント
ビデオ、画像、GIFのクリック数 - 反応の良いツイートの傾向を把握する
ツイートアクティビティ管理画面を利用し、ユーザーの反応がよかったツイートを確認してみましょう。「いずれのツイートも動画が入っている」や「共通のキーワードがある」などの共通点があれば、それに似たコンテンツを作成することでエンゲージメントも高くなりやすく、再現性も高まります。
- 外部ツールの利用
先ほども紹介しましたが、TwitterアナリティクスではデータをCSVファイルでエクスポートして、外部ツールにインポートすることができます。アナリティクスだけでは指標と指標を掛け合わせて分析することはできませんので、より細かい分析を行いたい方は外部ツールの利用をおすすめします。例えばGoogleスプレッドシートの「データ探索」という機能を活用することで、読み込んだCSVの数値を組み合わせ、様々なデータを可視化してくれます。外部ツールを利用することで、自分ではわからなかった傾向を発見することができるかもしれません。
Twitterアナリティクスのまとめ
フォロワーの増減やエンゲージメント率の向上など、どんな結果にも必ず原因があります。
Twitterアナリティクスの目的は、その原因がどこにあるのかを分析し継続的に改善してことにあります。自分ではわからないユーザーの傾向などを数値で理解できるので、効果的なアカウント運用を目指す方にとって必須のツールとも言えるでしょう。
この機会にTwitterアナリティクスを利用してみてはいかがでしょうか?