Instagram広告とは、インスタグラムのタイムライン上あるいはストーリーズ上に写真や動画などの形式で出稿できる広告です。
Facebook広告で活用されているターゲティング機能を活用した精度の高いターゲティングによりユーザーへ効率よくリーチできるのが特徴です。
「インスタ映え」する広告を作成しより高い効果を出すには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。今日は「インスタ映え」する広告クリエイティブを作る方法についてご紹介します。
【目次】
Instagram(インスタグラム)広告の種類
Instagram広告とは、インスタグラムのタイムライン上あるいはストーリーズ上に写真や動画などの形式で出稿可能で、企業の希望に合わせて柔軟にクリエイティブを作成することができます。
また課金方式は成果報酬型となっており細かく設定できるので無駄のない広告出稿ができます。インスタグラムの広告出稿は、元々は最低出稿金額が500万円と非常に高額でしたが、現在では予算に合わせて最低100円から配信することが可能です。
Instagram広告には以下の5種類の広告パターンがあります。それぞれの広告には特徴があり、クリエイティブの条件やサイズが異なりますので、目的に合わせて適切な広告を選択し配信する必要があります。
・動画広告 ・カルーセル広告 ・ストーリーズ広告 ・コレクション広告
写真広告
静止画1枚とキャプションを表示することができる形式です。画像は正方形・横長・縦長の3つの表示方法があります。インスタグラムのタイムライン上に自然に表示されるので、ユーザーにも違和感なくシームレスな広告投稿が可能です。
広告の下に目的に合わせたCTA(Call to Action)ボタンを設置でき、クリック率の向上が見込めます。Instagramは正方形での投稿、キャプションはテキストのみ、125文字以内を推奨しています。
動画広告
1本の動画とキャプションを表示することができる形式です。動画は正方形と横長が入稿できます。実際に動いていることで訴求力の上がる運動向けのアプリやゲームアプリなどと相性が良いです。
動画広告についてもInstagramはスマートフォンでの閲覧最適化を考え正方形での投稿、キャプションについてはテキストのみの125文字以内が推奨されています。
カルーセル広告
複数枚の写真や動画とキャプションを表示することができる形式です。複数枚にわたりユーザーにアピールでき、ブランドストーリーやブランドイメージを伝えるのにも適しています。カルーセル広告も正方形、短いキャプションが奨励されています。
ストーリーズ広告
1枚の画像または1本の動画を表示することができる形式です。インスタグラムのストーリーズ上に精度の高いターゲティングの下、自然に挿入されます。
フルスクリーンの画像や動画でブランドのアピールが可能です。ストーリー広告に画像を入稿する場合、画像サイズ1,080 x 1,920ピクセル、ストーリー広告に動画を入稿する場合、アスペクト比9:16が推奨されています。
Facebook動画広告の関連記事はこちらをご覧ください。
コレクション広告
商品をカタログ形式にして表示できる形式です。メインとなる大きい画像・動画の下にカタログが表示されるので、視覚的なインパクトで注目させつつ商品ラインナップを紹介できるので製品個々の魅力を伝えやすくなっています。
テキストの20%ルール
写真広告、動画広告、カルーセル広告では、投稿した広告全体に占めるテキスト要素は「20%以内」に収める必要があります。テキスト要素が多いほど、リーチできる数が制限されるので、このルールは必ず守りましょう。
Facebookが提供している「テキストオーバーレイツール」を利用し、投稿前に要件を満たしているか確認するのもおすすめです。
https://www.facebook.com/ads/tools/text_overlay
「インスタ映え」する広告クリエイティブのポイント
「インスタ映え」する、ユーザーに自然と訴求できるような広告作成するにはいくつかのポイントがあります。
Instagram広告のサイズ形式はWEBディスプレイ広告で使われている一般的なサイズ感とは異なります。Instagram広告で成果を出したいなら、使いまわしでなく、インスタグラムに最適化されたクリエイティブを制作することが条件といえます。
「スクロールの指が止まるようなクリエイティブをつくる」ことが最大のポイントです。そのためには以下のようなポイントを意識しましょう。
ブランドが主役
ロゴ、シンボルカラー、製品など、各種のブランド構成要素を使いましょう。これはブランドアイデンティティを確立し、クリエイティブに統一感を持たせ、ブランド想起を高めるのに効果的です。
モバイル向けのデザイン
Instagramをモバイルで見る人の数は増え続けており、モバイル広告はこれらの人々にリーチする最適な方法のひとつです。モバイルユーザーを念頭においたInstagramのクリエイティブを作りましょう。
縦型のスペースを活用
モバイル上で注目を集められるのは、ごく短い時間だけです。そのため、目を向けられた瞬間にターゲットの関心をつかむクリエイティブ作りが大切です。ビジュアルで訴え、人々を引き込むInstagramの特性と縦型のフォーマットは一瞬で見る人の心をとらえ、エンゲージメントやアクションを促します。
目的に合ったクリエイティブ
既存の素材を再利用する場合も、新たな素材を作成する場合も、クリエイティブのすべてのパーツをビジネスゴールに合わせてデザインしましょう。例えば、モバイルアプリのインストールを促す広告に使うのなら、クリエイティブもそれに沿ったメッセージングを使い、明確なCall to Actionボタンを付けるようにします。
物質的価値ではなく、経験的価値を訴求する
インスタグラムは感情や情緒に訴えかけるメディアです。商品やサービスのスペックや競合比較ではなく、経験価値としてどれだけ魅力的か、生活がどれだけ豊かになるかを訴求すると良いでしょう。ユーザーにとってその商品を所有したり、そのサービスを利用することによって、どのようなベネフィットがあるかを直感的かつ感情的に訴求することが重要です。
また、ストーリーズ広告では以下のようなポイントが挙げられます。
冒頭3秒でブランドを印象付ける
コンテンツ制作の際は、最も印象的な場面をフックとして冒頭3秒間に持ってくるようにしましょう。これにより離脱前にメッセージやストーリーを伝えることができます。
Instagramの機能を活用
Instagramにはスタンプ、GIF、様々なフォントでの文字入れなど、コンテンツを自由に加工できる機能があります。逆再生動画やBoomerangといったツールを使えば、斬新で見る人を引き込む動画をつくることができます。より自然な印象を与えられます。
目的に合わせてクリエイティブをカスタマイズ
クリエイティブ制作の際には、動画の再生数増加、アプリインストールや商品購入の促進など、広告の目的を念頭においてデザインすることが大切です。Call to Actionにストーリー広告特有の「上へスワイプ」機能を使うかどうかといった単純なことが、顧客を獲得するか失うかの分かれ目になることもあります。
効果的なクリエイティブ事例
メイベリン
メイベリン ジャパンは、新製品のマスカラ「ビッグショット」の発売にあたり、話題作りや購入意向の向上についてテレビとInstagramの効果を比較したいと考えました。
日本向けテレビCMとInstagram動画広告を同時展開したところ、購入意向とブランド好意度において、Instagramキャンペーンのほうがより効果的だった事がわかりました。購入意向は7.3%、ブランド好意度は9.8%上昇。テレビと比較したリーチ単価の削減率は86%、リーチ数は200万人となりました。
SK-Ⅱ
SK-IIは日本でSK-IIジェノプティクス オーラ エッセンスのブランド認知度を高めるためInstagramストーリーズ広告を活用しました。
2週間のキャンペーン中、同社はFacebookとInstagramのニュースフィードのみの広告配置と、それに加えてInstagramストーリーズ広告も掲載する場合とをテストしました。ターゲットは18~54歳の日本人女性に幅広く設定しました。
このキャンペーンでターゲット層で24ポイントの広告想起率の上昇。ニュースフィードとInstagram Storiesの両方に広告を掲載したことで、リーチは30%拡大、CPMは25%削減されました。
まとめ
「インスタ映え」と一口に言っても効果的にユーザーに訴求できる広告クリエイティブには様々なポイントがあります。目的に合わせ「インスタ映え」する広告クリエイティブを作成しましょう。