「ユーザーに自社のアプリの魅力を伝えたいのに、広告でどうやって伝えたらいいのかわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
実際、広告だけでアプリの魅力を十分に伝える事は非常に困難です。そんな課題を解決するための革新的な広告として注目されているのが「プレイアブル広告」です。Facebookが2019年に新たな広告フォーマットの一つとしてプレイアブル広告を導入したことで、更に注目を集めるようになりました。
そこで今回は、広告の成果に悩むアプリ事業者のマーケター・広告運用者の方々必見のFacebookが提供するプレイアブル広告についてご紹介します。
Facebook広告の概要について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
【目次】
Facebookのプレイアブル広告とは?
プレイアブル広告とは、ダウンロードなしでスマホアプリのデモプレイをユーザーに体験してもらう広告形態です。
従来の閲覧するだけの広告と違い、広告内でユーザーに実際のアプリを体験してもらうことが可能なため、アプリの広告効果を高める新たなフォーマットとして海外で広く活用されています。
Facebookのプレイアブル広告は「オープニング動画」「ゲームデモ」「コールトゥアクション」の3要素で構成されています。
プレイアブル広告冒頭のデモプレイの動画上にゲームコントローラーが表示されます。そのコントローラーが表示されると、その広告がプレイアブル広告であるとわかります。
・ゲームデモ
プレイアブル広告をタップすると、アプリをインストールしなくても短いゲームデモをプレイすることができます。
・コールトゥアクション
コールトゥーアクションをタップすると、App StoreやGoogle Playストアなどの各アプリストアからスマホアプリをインストールすることができます。
プレイアブル広告のメリット
プレイアブル広告を利用するメリットとして以下が挙げられます。
- 他の広告よりもアプリの魅力を伝えられる
ユーザーに与える情報は、画像よりも動画の方が約3600倍多いといわれています。プレイアブル広告では動画広告の要素に加えて、ユーザーがアプリを実際に体験できるのでより効果的にアプリの世界観や楽しさを伝えることができます。
- ユーザー満足度が高い
プレイアブル広告経由でアプリをインストールしたユーザーは、実際にデモプレイをし、アプリの内容を理解した上でインストールしています。そのため、インストール前と後のギャップが少なく、他のユーザーと比較してアプリ継続率や課金率が高い傾向にあります。
- 日本では導入している企業が少ない
GoogleやFacebookなど、世界の大手IT企業がプレイアブル広告を提供していますが、日本ではまだ導入事例が少ないです。そのため、他社との差別化を図る施策としてプレイアブル広告は適しています。
Facebookのプレイアブル広告の作り方
ここでは、Facebookのプレイアブル広告の作成方法を説明します。
- [広告マネージャ]>[新しいキャンペーンを作成]をクリックし、広告の目的を[アプリのインストール]に設定する。
- 広告フォーマットセクションから[画像または動画を使用した広告]をクリックし、[プレイアブルアセットの追加]を選択する。
プレイアブルアセットとは、ユーザーが実際にプレイするデモゲームのことです。Facebookでは、HTML5で作成する必要があります。
詳しくはFacebook公式ガイドラインをご覧ください。 - 事前に作成したプレイアブルアセットをアップロードし、デバイスごとの解像度を確認する。
- [動画を選択]からオープニング動画をアップロードし、広告に使用するテキストを入力する。
- 確認をクリックする。
以上が設定できたらプレイアブル広告の作成完了です。
プレイアブル広告制作時のポイント
続いて、プレイアブル広告時にチェックするべき、ユーザー体験を向上させる3つの重要ポイントについて説明します。
- 核となる部分を決める
アプリのどの部分を核としてユーザーに訴求するのかを決めましょう。あくまでお試しプレイなので、短い時間でアプリの核となる部分をユーザーにプレイしてもらうことが重要です。ユーザーにもっとアプリをやりたいと思ってもらうために、広告でのプレイ時間は30秒程度が効果的だとされています。
- 分かりやすいCTA表示
ユーザーがプレイアブル広告で遊びたくなるような仕組み作りをすることはとても重要です。そのために分かりやすい行動喚起が必要になります。CTAボタンを分かりやすくするために、矢印などのアニメーションで目立たせたり、遊び方の説明を短く簡潔にまとめることで、ユーザーがアプリインストール画面までたどり着きやすくなります。
- 複数の広告アセットを用意する
複数の広告アセットを用意して、どのクリエイティブが優れていてよりユーザーの興味を惹くのかを効果検証できるようにしましょう。ゲーム内容だけでなくオープニング動画や説明文によって広告の成果は大きく異なります。ここで、よりユーザーの興味を引くような広告アセットを用意することで、広告の費用対効果の最適化にも繋がります。
プレイアブル広告の導入事例
最後に、プレイアブル広告の導入事例を2つご紹介します。
Omiai
Omiaiとは、累計会員数が300万人を超える人気マッチングアプリです。Omiaiのプレイアブル広告では、広告上に写真が複数枚表示され、広告に表示された写真をタップすると、その人のプロフィールや趣味などをチェックできる仕様になっています。マッチングアプリを使ったことがない人でも安心できるように、簡単な操作性や機能を紹介しているのが特徴です。
リーチの拡大を目的としたこのプレイアブル広告では、従来の広告と比較してCTR1.4倍、ROAS1.9倍を記録しました。
ガーデンスケイプ
ガーデンスケイプとは、パズルによって庭を改造していくスマホアプリです。プレイアブル広告ではアプリ内で行われる庭の修復を体験することができます。椅子やホースなどが壊れており、それを修理するためのパーツを選んで、庭を改造していくようなイメージです。
新規ユーザー獲得を目的としたプレイアブル広告のテストでは、ストーリーズ広告やダイナミック広告と比較してCPIを50%下げることに成功しました。
Facebookプレイアブル広告のまとめ
いかがだったでしょうか?
ユーザーが実際にアプリを体験して楽しむことができるプレイアブル広告は、他の広告とは一線を画した新しいフォーマットです。
今の広告効果に満足していない方、運用に課題を感じている方はこの機会にFacebookのプレイアブル広告を試してみてください。
また、Facebookの別の広告フォーマットについて知りたい方は合わせてこちらの記事もご覧ください。