近年、スマートフォン上で様々なニュースを効率良く読めるニュースアプリが勢いを見せています。みなさまの中でも毎日ニュースアプリをチェックしている方が多いのではないでしょうか?
今回は、そんなニュースアプリの中でも「Gunosy」と「SmartNews」が提供している広告配信プラットフォーム「Gunosy Ads(グノシーアド)」と「SmartNews Ads(スマートニュースアド)」について紹介していきたいと思います。
【目次】
Gunosy Ads(グノシーアド)について
Gunosy Adsとは、ニュースアプリの利用動向などから導かれたユーザーの興味・関心クラスターデータを活用し、特定のユーザー層へダイレクトにアプローチできる広告プラットフォームです。
広告メニューとしては、以下の5種類があります。
・Premium Ads Video
各タブのファーストビューに自動で再生される動画メニューです。インパクトがあり、TVCMと合わせた認知拡大施策に有効です。動画がすでに持っている方は規定どおりに修正して、CMとして使うことが良いです。
・Premium Ads Display
もっとも視認性が高いプレミアム面に掲載されるパネルメニュー。誘導効率も高く、認知拡大施策に最適です。動画よりは劣りますが、ファーストビューに表示がされるため、広告予算に合わせて検討するとよいでしょう。
・Native Ads
情報感度の高いスマホユーザーに対して、記事形式で理解促進が図れる人気メニューです。一般記事と同じように表示がされるため、広告臭のない枠となります。
・NewsPass Native Ads
ニュースパスにのみ配信可能な予約型のメニューです。こちらはグノシーと定形しているauのNewspassの枠に配信されます。
・Promotion Ads
獲得系プロモーション向けの運用型広告です。多彩なターゲティングで獲得効率を最大化します。グノシー及びNewspassに配信する運用型となります。CPM入札、CPC入札を選択することができます。
・Network Ads
外部パートナーメディアの提供枠に配信可能な獲得系プロモーション向けの運用型広告です。グノシーアプリ面以外の外部メディアに配信することが可能です。
Gunosy Ads 3つの目的別活用方法
Gunosy Adsは大きく分けて3つの目的にあった広告配信サービスを運営しています。
① 認知目的
広告主の商品やサービスを知ってもらうための広告配信となります。認知目的の場合は、Gunosyでは主にヘッダーやバナー、動画などで広告を配信します。
② 理解目的
広告主の商品やサービスについてユーザーに理解してもらうことを目的としています。この場合、記事または動画形式での広告配信が行われます。一般記事と同じように自然な形で記事が公開されるため、ターゲットユーザーのブランドへの理解促進効果が通常広告より高まります。
③ コンバージョン目的
ユーザーにクライアントの商品やサービスを購入してもらったり、登録・資料請求・問い合わせなどのアクションを促すことを目的としています。オールリーチ・男性セグメント・女性セグメント配信の選択が可能で、Gunosyのみならず提携先の約500の外部メディアの広告枠にも掲載されるので大きな効果が見込めます。
このようにGunosy Adsでは、広告目的にあったメニューを利用できるので、広告主が見て欲しいユーザー層にしっかりと届く広告を配信することができます。
Gunosy Ads 出稿方法
グノシーの広告メニューは他運用型広告を大きく設定方法は変わりません。最低出稿金額は50万円です。初めて実施される方は、アカウント内に前入金する必要がありますので、注意してください。
順序としては、下記のように進めていきます。
① グノシー広告のアカウントの発行
② 掲載可否
③ 新規申込
④ 計測タグの設置
⑤ 広告入稿
アカウント発行さえできれば、開始まで5営業日程度で配信できます。
管理画面自体も使いやすく、GoogleAdWordsやYahoo!プロモーション広告などのリスティング広告、Facebook広告、Instagram広告などをすでに実施されている方は扱いやすいでしょう。
SmartNews Ads(スマートニュースアド)について
SmartNews 広告とは、ニュースアプリ「SmartNews(スマートニュース)」などのスマートフォン向けサービスに対し、「コンテンツとしての広告」を実現するモバイルニュース広告プラットフォームです。
ここからはSmartNewsの広告メニューについてご紹介します。他の多くの媒体と同じように、認知・啓蒙目的から行動(購入)を促すメニューを用意しています。
大きく分けると獲得系のStandardと認知系のPremium広告に分けることができます。
・Standard
Yahoo!ニュースと同じような形で、運用型のインフィード広告の出稿メニューとなります。
CPC課金がメインとなります。SmartNewsの広告売上の7割~8割がこのStandardとなり、獲得系の広告として使われることが多いことがわかります。
入札は1円からできるようになっていますが、少なくとも20円くらいで入札しないと十分なIMPが出ないです。
静止画も動画もクリエイティブとして使えますが、CPA目的(Webサイトでのアクションを促すもの)は静止画、CPI目的(アプリのインストールを促すもの)は動画の方が相性が良いと言われています。SmartNewsとの相性を試すのであればますStandardの利用からをオススメします。
・Premium
所謂純広告に近いものになります。IMP量1日1,500,000程度が期待できるニュースTOPの枠やジャンル指定をして、各カテゴリTOPに掲載もできます。静止画、動画それぞれのフォーマットのメニューがあり、Standardよりもリッチなクリエイティブでユーザーにインパクトを与えることが可能です。
特定のチャンネルの広告枠を独占するメニューもあったりします。現在トラベルはJALさん、ビューティーは資生堂さんが独占しています。
SmartNews Ads 3つの機能別活用方法
SmartNews広告の特徴としては「oCPC機能」「カスタムオーディエンス機能」「クリエイティブ自動最適化機能」の3つが挙げられます。
① oCPC機能(入札価格の自動調整機能)
SmartNews上のニュース閲覧や広告クリック、コンバージョンなど様々なユーザー情報を活用し、SmartNews Adsにおいてターゲットとする目標CPA(顧客獲得単価)に見合う入札価格を配信システム側で自動的に最適化する機能です。600万人近いアクティブユーザーに対して適用できるので、ボリュームの最大化を図ることができます。
また、oCPC機能をはとても簡単に利用でき、運用工数の削減や、クリエイティビティに注力できるというメリットがあります。
② ユーザー定義オーディエンス機能
ユーザー定義オーディエンス機能とは、広告主が有する様々なユーザー情報を活用し、SmartNews Adsにおいてターゲットとするユーザーの条件を自在に組み合わせることができる機能です。「特定のコンテンツや広告を閲覧したユーザー」「自社の既存顧客」など、目的に応じてターゲットを絞り込むような条件/データを広告主自身が作成し、指定した条件に合うユーザーにだけ広告を配信することが可能です。
また一方で、自社アプリの新規ダウンロードを促す際に、「このアプリをダウンロードしたユーザーは除外して配信したい」という場合にも、指定した条件のユーザーを除外して配信することが可能です。
さらに、ウェブサイトの特定ページにタグを埋め込むことで、一旦サイトから離脱してしまったユーザーに対して、訪問ユーザーのデータを元にSmartNews上で広告配信を行い、購入や登録など自社サイトのコンバージョンを向上させるリターゲティングもできます。
③ DCO(クリエイティブ自動最適化機能)
画像・テキストなどのアセットを入稿することで様々な広告パターンが自動的に作られ、最適なアセットの組み合わせを探索し、特に成果の高い広告を選定し、配信する機能です。
これを導入することで、リアルタイムでオーディエンスに対して、最適な組み合わせの広告を配信することができるため、パフォーマンスの向上が見込めます。また、アセットの入稿のみで配信が可能なためオペレーションコストの削減も可能です。
このように、SmartNews Adsでは、まだまだ自動化の動きが強まっていくように思えます。
利用事例
エン・ジャパン
エン・ジャパンは、国内最大級の転職サイト「エン転職」を運営している企業です。
この企業は、会員数を集めるだけでなく、本当に転職を必要としている人に求人情報や転職ノウハウを教えることでブランド認知を向上させることが目的でSmartNews Adsを導入しました。
そして結果として、目標数値の”1,2倍”の流入を得ることができました。
ミーロード
皆さんもGunosyを見ていて、一度は見たことがあるのではないでしょうか?
ミーロードは、「肥後すっぽんもろみ酢」というダイエットサプリを売っている企業です。
このように、Gunosyを見ていて自然な形で目に入ってくるネイティブ広告はブランド認知の向上に繋がります。
まとめ
ここまで読み進めていただいた方にはお分かりかと思いますが、どちらの広告プラットフォームもネイティブ広告の形式をとっており、記事の中に自然な形で広告が挿入されているため、費用対効果は高いと言えます。
特に、通販系(コスメ、健康食品など)企業や金融機関などの広告出稿が多いと思います。それぞれの特徴を踏まえて、是非検討してみてはいかがでしょうか?