大手ECサイトを運営しているAmazonが2018年に発表した第一四半期決算内容は、売上高が510億ドルでした。そのうちAWS(Amazon Web Service)が前年同期比45%増の54.4億ドルと日本でも注目を集めていますが、さらに成長している分野が広告です。
今回はこの急成長しているAmazonの広告についてご紹介していこうと思います。
Amazonの広告の種類
Amazonは、あらゆる広告をカバーしています。具体的には、検索連動広告や、バナーなどのディスプレイ広告、動画広告、デバイスに基づくKindle上の広告、エンターテインメント向けの新しいストリーミングサービスを通じた広告などです。それ以外にも、「カスタム広告」と呼ばれるものもあり、Amazonが提供する広告の種類はまだまだ増えていくでしょう。
新しい広告の例として、「サーズデイ・ナイト・フットボール」をはじめとする「Amazonプライムビデオ」の新しいストリーミングサービス向けに、テレビ的な広告の提供を始めています。
また、Amazonは「プログラマティック広告」にも力を入れています。セルフサービス型広告プラットフォームを拡大していくとともに、「非エンデミック」と呼ばれる、Amazonで販売していないブランドに自社の広告プラットフォームを売り込む活動を強化して、小売事業への依存度を減らそうとしています。
Amazon広告が急成長している理由
では、なぜAmazon広告が急成長しているのでしょうか?
それは、2016年の時点ですでに、消費者がネットで商品を検索する際に使うのが、Amazonのサイトだからです。つまり、Amazonは単なるオンラインのマーケットプレースではなく、「世界最大のショッピング検索エンジン」なのです。
Amazonは、広告表示に対して、スポンサーから支払いを受け、顧客が広告をクリックすれば再び報酬を得られるだけではなく、その商品が購入されればさらに収入が得られます。よって、広告はAmazonにとっても良い商売なのです。「商品検索をする最初のサイト」分野でのトップの地位と合わせて、広告出稿先としてのAmazonは理想的な条件を兼ね備えているのです。
Google・Facebookとのデジタル広告3強時代の幕開け迫る
2017年から2018年の1年間で広告事業収入を139%にしたAmazon。そのAmazonは、Google・Facebookと比べて、自社プラットフォーム上で広告を配信しつつ、広告主に対してそれらの広告によってセールスが上がったことをレポートすることができるという点で今後かなり大きな強みとなるのではないでしょうか。
Amazonが同社プラットフォーム上で、Google・Facebookと同様にプログラマティック広告にも力を入れ始めたことで、ブランド広告主や広告代理店は、より多くの広告予算をAmazonに使うようになってきています。それにより、Google・Facebook・Amazonの3強時代はもう間も無くでしょう。
まとめ
今後、Amazonの広告事業がますます拡大し、進化していくことでしょう。
皆さんもAmazonの広告を利用してみてはいかがでしょうか。Amazon広告の種類については以下の記事をご覧ください。