GA4 MCPとは?できること・できないことと、広告成果を見るための条件

GA4 MCPとは?できること・できないことと、広告成果を見るための条件

GA4のデータをAIに読ませて、日本語で聞くだけで分析が終わる。GA4 MCPが登場してから、その環境は実際に手の届くところまで来ました。

流入が落ちた日を特定する、チャネル別のコンバージョン率を出す、よく読まれているページを並べる。管理画面で何クリックもかけていた確認が、聞くだけで返ってくるようになりました。

設定方法を解説した記事も充実していて、手順どおりに進めれば動きます。

ただ、どこまでをGA4に聞いていいのかは、つないでみるまで分かりません。とくに広告の成果に踏み込んだとき、GA4 MCPは答えられないことを答えられないと言いません。

この記事では、GA4 MCPで何がどこまで聞けるのかを整理したうえで、広告の成果まで見ようとしたときに何が起こるのかを、実機検証の結果とともに示します。

GA4 MCPとは

GA4 MCPは、AIとGoogleアナリティクス4をつなぐための仕組みです。

MCPというAIと外部データをつなぐ共通規格に沿って提供されていて、ClaudeやGemini CLIといったAIクライアントからGA4のデータを直接参照できるようになります。

レポート画面を開いて期間を設定して指標を選ぶ、という操作をせずに、聞くだけで数字が返ってくるのが最大の変化です。

MCPそのものの仕組みは別記事で解説しています。

MCPとは?広告レポートをAIに読ませるための新常識をわかりやすく解説

2026年8月4日

GA4 MCPで使えるツール

公式のMCPサーバーが公開しているツールは、2026年10月時点で次のとおりです。

ツール名何ができるか
get_account_summariesアクセスできるアカウントとプロパティの一覧を返す
get_property_details指定したプロパティの詳細情報を返す
list_google_ads_linksプロパティに紐づいたGoogle広告リンクの一覧を返す
run_report期間やディメンションを指定したレポートを実行する
run_funnel_reportファネルレポートを実行する
get_custom_dimensions_and_metricsカスタムディメンションと指標の一覧を返す
run_realtime_reportリアルタイムレポートを実行する

バージョンによって増減するため、実際に接続した際はどんなツールが使えるか教えてほしいと聞いて確認するのが確実です。

ここで注目したいのが list_google_ads_links です。名前のとおりGoogle広告とのリンクの一覧は取得できます。ただし取れるのはリンクの情報であって、広告費やクリエイティブの実体ではありません。この違いが後半で効いてきます。

GA4 MCPでできること

期間やディメンションを指定した集計は、ほぼ自然言語で通ります。

実際にどんな聞き方ができるのか、用途別に並べてみます。

聞きたいこと聞き方の例
流入の変化を見る先月と先々月のセッション数を流入チャネル別に比べて、増減の大きい順に並べて
集客の伸びを追う自然検索からの新規ユーザー数を、過去6か月分月次で出して
コンテンツを評価する先月のページ別セッション数と平均エンゲージメント時間を、上位20件で
コンバージョンを分解する先月のコンバージョンをイベント名別に、デバイスカテゴリで分けて
ファネルを確認する商品閲覧からカート追加、購入までのファネルを先月分で作って
異常に気づく先週のうち、前週の同じ曜日と比べてセッションが20%以上落ちた日はある?
いまの状況を見る現在サイトを見ているユーザー数と、閲覧されているページの上位5件を教えて

どれもGA4の画面でできることです。違うのは、画面を開いて期間を設定して指標を選ぶ操作が要らないことと、返ってきた数字にそのまま「じゃあその日だけデバイス別に分けて」と続けられることです。気になったところをその場で掘り下げられるので、確認が途中で止まりません。

ファネルレポートとリアルタイムレポートにも対応しているため、GA4の画面で見ていた内容はおおむねカバーできます。

ひとつ用語の注意があります。GA4の管理画面では2024年から「コンバージョン」が「キーイベント」という名称に変わりました。いまコンバージョンと呼ばれるのは、Google広告など広告プラットフォーム側にインポートされた成果のほうです。

ただしAPIの指標名は keyEvents と conversions のどちらでも通ります。実際に両方で同じ期間を要求してみたところ、返ってくる値は完全に一致しました。AIに聞くときはどちらの言い方でも問題ありませんが、管理画面と見比べるときは表示名が違う点を覚えておいてください。

GA4 MCPでできないこと

守備範囲を先に把握しておくと、あとで困りません。

まず、読み取り専用です。GA4の設定や構成を編集することはできません。イベントの作成やキーイベントの設定変更をAIに任せることはできない仕組みになっています。

BigQueryにエクスポートしたGA4データにもアクセスできません。BigQuery側のデータを読ませたい場合は、BigQuery MCPを別に用意する必要があります。

セグメントの適用にも対応していません。GA4の画面で使っているセグメントをそのまま持ち込むことはできないため、ディメンションでの絞り込みに置き換える必要があります。

2026年10月時点では実験的な位置づけでの提供です。仕様は変わる可能性があるため、構築時は公式ドキュメントとGitHubリポジトリで最新の情報をご確認ください。

GA4 MCPの始め方

セットアップは大きく3つの工程に分かれます。公式リポジトリに手順が公開されているので詳細はそちらが確実ですが、全体像を掴んでおくとつまずきにくくなります。

Google Cloud側を準備する

Google Cloudプロジェクトで、Google Analytics Admin APIとGoogle Analytics Data APIの2つを有効化します。

どちらか一方だけだと、プロパティの一覧は取れるのにレポートが動かない、といった中途半端な状態になります。最初に両方を有効にしておきましょう。

認証を設定する

認証にはApplication Default Credentialsを使います。

gcloudコマンドで認証情報を作成する際、スコープに analytics.readonly を含めておく必要があります。チームで共有する環境ではサービスアカウントを使う方法もありますが、その場合は作成したサービスアカウントのメールアドレスをGA4プロパティ側のユーザー管理に追加する手順が別途必要です。

AIクライアントに登録する

MCPサーバー本体はpipxでインストールし、AIクライアントの設定ファイルにサーバーを登録します。Python 3.10以上が前提になります。

接続できたら、どのプロパティが見えているか教えてほしいと聞いてみてください。アクセス可能なGA4プロパティの一覧が返ってくれば成功です。

つまずきやすいところ

接続がうまくいかないときは、次の順で確認すると早く切り分けられます。

プロパティが1件も返ってこない場合は、認証に使ったアカウントにGA4側の閲覧権限があるかを確認します。Google Cloud側の設定が正しくても、GA4のユーザー管理に登録されていなければ何も見えません。

レポートだけが動かない場合は、Data APIの有効化漏れを疑います。ファネルレポートが落ちる場合は、提供がまだ安定していない機能に依存しているため、通常のレポートで代替できないか検討します。

アクセス解析で実際に使ってみる

GA4 MCPがいちばん力を発揮するのは、サイトの中で何が起きているかを追う場面です。画面を開いていたときと何が変わるのかを、使ってみて感じた順にまとめます。

気づいてから掘り下げるまでが一息で終わる

GA4の画面で分析が途中で止まる原因の多くは、操作そのものです。日別のグラフで落ちている日を見つけて、その日に絞り込んで、ディメンションを変えて、また戻る。この往復のどこかで面倒になって終わります。

MCPでつないでいると、この往復が会話のまま続きます。

「先週のセッション数を日別で出して」と聞いて、落ちている日を見つける。「その日だけデバイス別に分けて」と続けて、モバイルだけ落ちていることが分かる。「同じ日のモバイルを、ランディングページ別に上位20件で」でページまで絞り込む。

3回聞くあいだ、一度も画面を開いていません。仮説が外れたら次の質問に移るだけなので、確認にかかる手間が下がります。深追いするかどうかを、作業量ではなく内容で判断できるようになります。

決まった確認は質問を使い回す

毎週や毎月、同じ切り口で見ている項目があるなら、質問文をそのまま保存しておけば期間だけ変えて繰り返せます。

先月と先々月の流入チャネル別の比較、自然検索からの新規ユーザー数の推移、主要ページのエンゲージメント時間。いつも同じ見方をしている指標ほど効果が出ます。レポートを作る前に数字だけ先に押さえておきたい、という使い方もできます。

聞き方のコツ

期間は「先月」「先週」といった言い方で通ります。ただし月初や週初めは解釈がずれることがあるので、数字がおかしいと感じたら日付を明示して聞き直すのが確実です。

ディメンションは、GA4の画面の表示名でだいたい通じます。「流入チャネル」「ランディングページ」「デバイス」で問題ありません。うまく通らないときは、sessionDefaultChannelGroup のようにAPIのディメンション名を直接指定すると確実です。

件数は明示したほうが安定します。「上位20件で」と添えておけば、返ってくる行数が毎回変わりません。

うまくいかないときに確認すること

当日のデータも返ってきますが、集計の途中です。前日までと比べると少なく見えるので、前日比を出すときは当日を含めないほうが安全です。

GA4の画面で使っているセグメントは適用できません。ディメンションでの絞り込みに置き換える必要があります。

短時間に大量の質問を投げると、APIのリクエスト上限に当たることがあります。何度も聞き直すような使い方をする日は、挙動を見ておくと安心です。

広告運用者が聞ける質問、聞けない質問

GA4 MCPに何を聞けるのかは、GA4が何を持っているかで決まります。広告運用の文脈で整理すると、境界がはっきりします。

質問結果
先週と今週でpaid searchからの流入はどう変わった?正しく返る
流入チャネル別のコンバージョン率を出して正しく返る
広告から来たユーザーの直帰率は?正しく返る
広告経由のユーザーがよく見ているページは?正しく返る
先月の広告費はいくら?0円と返ることがある
いちばんCPAが悪いキャンペーンは?誤った値で返ることがある
どのクリエイティブの成果が良かった?返らない
Meta広告とGoogle広告のROASを比べて誤った値で返ることがある

上の4つはGA4の得意分野です。サイトに来たあとの行動は、GA4が持っているデータそのものだからです。

問題は下の4つです。返らないならまだ気づけますが、誤った値が返ってくるものがあります。

実際に広告費を聞いてみた結果

「GA4に広告費なんて入っていないのだから、0が返るのは当たり前では」と思われたかもしれません。そのとおりです。問題は0が返ることではなく、GA4がそれをエラーとして返さないことです。データがないときに「ありません」と言ってくれるなら、誰も困りません。

自社のGA4プロパティにGA4 MCPを接続し、広告費に関する指標を実際に要求してみました。

広告費の指標はエラーにならない

GA4のData APIには、広告費に関する指標がいくつか用意されています。

advertiserAdCost(広告費)、advertiserAdClicks(クリック数)、advertiserAdCostPerConversion(コンバージョン単価)、returnOnAdSpend(ROAS)といったものです。これらを指定してレポートを要求すると、エラーは返りません。APIは正常に応答し、通貨型の値として受け付けられます。

3つのケースで試した結果

同じプロパティで、条件を変えて同じ指標を要求してみました。

試したケースGA4が返した広告費その数字の意味
Google広告:配信していた時期金額とクリック数が入っていたー
Google広告:配信を停止したあと0正しい0
Meta広告:配信中0データが入っていないだけの0

Google広告のリンク機能が運んでくるのは、Google広告の費用だけです。Meta広告、LINEヤフー広告、X広告の費用は、配信していても0のまま返ってきます。そして返ってきた表の上では、この2種類の0がまったく同じ見た目で並びます。

実在しない指標との違い

問題の性質がはっきりするのは、存在しない指標を要求したときとの比較です。

試しに metaAdCost という実在しない指標名を指定したところ、APIは INVALID_ARGUMENT を返してきっぱり拒否しました。つまりAPIはその指標は存在しないと、その指標は存在するが値がないを明確に区別しています。

前者はエラーなので、AIもその指標は使えませんと正しく伝えてきます。後者はエラーではありません。正常なレスポンスとして0という数字を受け取り、そのままCPAを計算すれば0円になります。

2つの0を、AIは区別できない

ここまでで、意味のまったく違う0が2つ出てきました。

配信を止めた媒体の0は、正しい数字です。実際に使っていないのですから、0と答えるのが正解です。

配信中なのに費用が入ってこない媒体の0は、間違いです。実際には費用が発生しているのに、GA4がその数字を持っていないだけです。

GA4はこの2つを、どちらも同じ0として返します。検証したプロパティでは、両方が同じ表の中に並んでいました。見た目はまったく同じ0です。

AIにはこれを区別する材料がありません。広告費は0円でしたと答えたとき、それが正しい0なのかデータ不在の0なのかは、読んだ人にも分かりません。CPAを計算させれば、どちらの場合も0円という答えが出てきます。

GA4のレポート画面であれば、配信しているはずの媒体の列が空になっていることを見て、不自然さに気づけます。自然言語で聞いて数字だけが返ってくる形式は、この気づきの機会を奪ってしまいます。

GA4 MCPだけでは広告の成果までは追えない

検証結果の背景にあるのは、GA4というツールの守備範囲です。

広告費とクリエイティブはGA4の外にある

GA4が持っているのは、サイトに来たあとのデータです。

どのチャネルから来て、どのページを見て、どこで離脱して、コンバージョンしたか。ここはGA4の得意分野です。

一方で、いくら使ったのか、どのクリエイティブが表示されたのか、インプレッションは何回だったのかは、GA4の中にはありません。広告媒体側にあるデータだからです。

CPAを出すには費用が要ります。費用がない場所に費用を聞けば、先ほどの0が返ってきます。

Google広告以外の媒体は数字が入ってこない

GA4にはGoogle広告との連携機能があり、リンクしていれば費用を参照できます。先ほど紹介した list_google_ads_links も、このリンクの一覧を返すツールです。

ただ、Meta広告、X広告、TikTok広告といった媒体の費用は、リンク機能では入りません。全媒体を横断したCPAやROASを聞きたいときに、よくてGoogle広告の分だけが返ってくるという状態になります。

部分的なデータで出した数字は、部分的であることに気づきにくいのが厄介なところです。

チャネルの定義がずれると数字が合わない

GA4はチャネルグループという独自の分類でトラフィックを整理します。媒体側のキャンペーン構造とGA4のチャネル定義は一致しません。

実際、先ほどの検証でも、同じMeta広告からの流入が2行に分かれていました。片方のmediumが paid、もう片方が paid_social になっていたためです。

同じ媒体なのに、UTMパラメータの表記が揃っていないだけで別のものとして集計されます。AIにMeta広告からの流入はと聞いたとき、片方だけを拾ってしまう可能性があります。

AIはこの前提を知らないまま集計するので、媒体の管理画面とGA4で数字が合わない理由まではさかのぼってくれません。

広告の成果を見るために必要な条件

GA4 MCPが悪いわけではありません。GA4の役割の範囲外のことを聞いているだけです。

必要なのは、広告データとGA4のデータを同じ場所に揃えてから、AIに読ませることです。

総務省の調査では、分析や活用ができる社内データの整備が進んでいると答えた日本企業は24.5%にとどまり、米国の57.2%と比べて大きな差があります(出典:総務省「令和8年版 情報通信白書」(2026年))。AIをつなぐ手段は揃ったのに、つなぐ先のデータが整っていないという状況は、広告の現場でも同じです。

UTMの命名規則を先に決める

先ほどの流入が2行に分かれる現象は、命名規則を決めていないことが原因です。

mediumには何を入れるのか、sourceは媒体名をどう表記するのか、キャンペーン名に何を含めるのか。この3つを媒体をまたいで統一し、運用ルールとして明文化しておきます。

途中で変えると過去データと接続できなくなるため、早い段階で決めておくほど後が楽になります。すでに揺れている場合は、基盤側で表記を寄せる変換ルールを持たせる方法もあります。

コンバージョンの定義をどちらに寄せるか決める

媒体側のコンバージョンとGA4側のコンバージョンは、数字がずれます。媒体はクリック日を基準に一定期間内の成果を自分の実績として数え、GA4はコンバージョン発生日を基準に独自のモデルで配分します。月をまたぐ成果は、どちらで見るかで月次の数字が変わります。

さらに、複数媒体を経由したユーザーの成果は各媒体がそれぞれ自分のものとして計上するため、単純に足し算すると実態より多くなります。

どちらを正とするのか、重複をどう扱うのかを決めて、計算済みの列としてテーブルに持たせておくのが確実です。AIに都度判断させると、聞くたびに答えが変わります。

突き合わせる粒度を決める

広告データとGA4を結合するとき、どの粒度で合わせるかを決めておきます。

どこまで細かく見られるかは、UTMに何を入れているかで決まります。キャンペーン単位で足りるなら utm_campaign だけで済みますが、広告単位まで降りたいなら、広告IDをUTMに持たせておく必要があります。Google広告であれば utm_content={{ad.id}} のように媒体側の動的パラメータで渡す設定にしておけば、入稿のたびに手で書く必要はありません。

決めずに始めると、あとから広告単位で見たくなっても過去データには広告IDが入っていないため遡れません。最初に決めておく価値がいちばん大きいのが、この部分です。

クリエイティブ単位の分析をしたい場合は、GA4側との結合ではなく、媒体データ側で完結させる設計にしたほうが素直です。GA4に求める役割をサイト内の行動に絞り、広告側の分析は広告データで行うという分担が、結果的に運用しやすくなります。

AIが読む場所をひとつにする

広告データはBigQuery、GA4はGA4 MCP、というように読む場所が分かれていると、AIは両者を結合できません。

同じデータセットに揃えてから読ませる構成にすれば、費用と成果を1回の質問で聞けるようになります。

GA4 MCP単体か、基盤を挟むか|3つの構成を比べる

読む場所をひとつにするといっても、どこに揃えるかで構成は変わります。ここまで挙げた条件をどこまで満たせるかも含めて、現実的な選択肢は3つです。

観点GA4 MCP単体BigQuery MCP単体広告データとGA4を同じ場所に揃える構成
サイト内の行動見える設計次第見える
Google広告の費用リンクすれば見える取り込めば見える見える
Meta・X等の費用見えない取り込めば見える見える
クリエイティブ見えない取り込めば見える見える
全媒体のCPA出せない設計次第出せる
導入の手間小さい中程度設計が必要
誤った数字が返るリスク高い設計次第低い

GA4 MCP単体は、導入が簡単な代わりに誤った数字が返るリスクがいちばん高い構成です。サイト内の行動を見る用途に絞って使うぶんには、十分に便利な仕組みです。

GA4 MCPについてよくある質問

実際に接続して検証するなかで、仕様を確認する必要があった点をまとめました。

GA4 MCPは無料で使えますか

MCPサーバー自体に利用料はかかりません。

GA4のAPIにも通常の利用であれば費用は発生しませんが、リクエスト数には上限があります。AIが短時間に大量の問い合わせを投げると上限に達することがあるため、業務で常用する場合は挙動を見ておくと安心です。

BigQueryにエクスポートしたGA4データは読めますか

GA4 MCPからは読めません。

BigQuery側のデータを読ませたい場合は、BigQuery MCPを別に用意します。イベント単位の生ログで分析したい場合は、こちらの構成になります。

データ保持期間についてもよく誤解されます。無償版GA4の保持期間は2か月または14か月(初期設定は2か月)ですが、この制限がかかるのは探索レポートとファネルレポートで、run_reportが参照する集計レポートは影響を受けません。実際に2年以上前の期間を指定してみたところ、セッション数もキーイベント数も問題なく返ってきました。ユーザー単位やイベント単位で過去にさかのぼりたい場合に、BigQueryへの蓄積が効いてきます。

複数のプロパティをまとめて分析できますか

アクセス権のあるプロパティであれば、プロパティを指定して個別に問い合わせることはできます。

ただし、複数プロパティの数字を横断して集計する機能は用意されていません。横断で見たい場合は、データを1か所に集約してから読ませる構成が必要になります。

GA4の画面で使っているセグメントは使えますか

使えません。

ディメンションでの絞り込みに置き換える必要があります。複雑なセグメントを日常的に使っている場合は、同じ条件をディメンションで表現できるかを事前に確認しておきましょう。

まとめ|GA4 MCPはアクセス解析のインターフェース。広告の成果は別の場所で見る

GA4 MCPは、サイトの中で何が起きているかを追うには十分な仕組みです。流入が落ちた日を見つけて、デバイス別に分けて、ランディングページまで絞り込む。その一連を画面を開かずに会話で済ませられるのは、使ってみると思った以上に効きます。日々のアクセス解析に限れば、これだけで足ります。

ただ、広告の成果まで見ようとすると話が変わります。費用もクリエイティブもGA4の外にあるうえ、広告費を聞けばエラーではなく0が返ってきます。検証で確認したとおり、その0が「出稿していないから0」なのか「データが入っていないから0」なのかを、AIは区別できません。

GA4に求める役割をサイト内の行動に絞り、広告の成果は広告データが揃った場所で見る。この住み分けを先に決めておくと、AIに聞ける範囲が広がるだけでなく、返ってきた数字を信じられるようになります。

Robomaなら広告データとGA4を同じ基盤に集約できる

複数媒体の広告データとGA4のデータを揃えて持つ工程を、自前で組むと手間がかかります。

広告レポートの作成とデータ分析を自動化するツールのRobomaでは、Google広告、Meta広告、LINEヤフー広告、X広告など60以上の広告媒体に加えて、Googleアナリティクスをはじめとする外部計測ツールのデータもまとめて取り込めます。取り込んだデータは共通のキーで統一され、指標の計算まで済ませた状態でRobomaのデータベースに蓄積されるので、管理画面やExcelでそのまま確認できます。BigQuery出力機能を使えば、前日までのデータがBigQueryにも自動で反映されます。

コンバージョンの名寄せや手数料(マージン)の計算ルールは、マーケターが管理画面から設定できます。費用は設定したルールにもとづいて、手数料抜きの実費と手数料込みがそれぞれ別の指標として自動計算された状態でBigQueryに保持・出力されます。

GA4側の成果を広告データに紐づけるときも、広告単位での突合に対応しています。utm_content に広告IDを入れておけば、GA4の「セッションの手動広告コンテンツ」を突合キーにして、どの広告が成果につながったのかを広告単位で見られます。GA4側にカスタムディメンションを追加する必要はありません。

費用と成果が同じテーブルの上で突き合わされるため、MCPでつないだ時点で全媒体のCPAを1回の質問で聞ける状態になります。API連携した媒体の費用はそのまま入ってくるので、GA4だけを見ていたときのような、データが入っていないことに気づけないまま0円で集計してしまう状態を避けられます。

データ基盤そのものの考え方については、こちらの記事もあわせてご覧ください。

AI時代に必要なデータ基盤とは?BigQuery・Looker Studioが広告運用で選ばれる理由

2026年3月10日

広告データとGA4を自前で揃えるか、整った状態で受け取るかなど判断に迷う段階でも、Robomaの無料相談でご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。

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