KGI(Key Goal Indicator)とは?KPI との違いとは?

KGI(Key Goal Indicator)とは?KPI との違いとは?

突然ですが、みなさんはKGIとKPIの違いについてしっかり理解できているでしょうか?

企業によって利用シーンは変わると思いますが、目標に対しての成果を計測する上で欠かせない概念です。特に、ホームページやSNSなどのウェブマーケティングの分野では必須事項と言えるでしょう。

今回は、KGIとKPIについてと、その2つの違いについてご説明したいと思います。

これを機にKGIとKPIについて詳しく理解してみましょう。

KGI(Key Goal Indicator)とは

KGI(Key Goal Indicator)とは、ビジネスの最終目標を定量的に評価する指標のことで、「重要目標達成指標」とも呼ばれます。

KGIには売上高や成約数、利益率などが当てはまります。

KGIは曖昧な指標では意味を成さないため、誰でも公平に判断できるよう時期と具体的な数値を設定し、明確な判断基準としておくことが基本となります。

例えば、「お客様の満足度を上げる」という目標はKGIとしては不十分です。

お客様の満足度を上げて、リピート率を増やすことが目的ならば、KGIは「1年後までに、リピート率を20%から35%に増やす」「3ヶ月後までに客単価を2000円から3000円に増やす」と設定すべきです。

ある目標をたて、目標の達成度合いを測るためにKGIを設定し、KGIの示す値が想定した閾値に達成すれば目標が達成されたと判断します。

KPI(Key Performance Indicator)とは

KPI(Key Performance Indicator)とは、KGIを達成するための各プロセスが適切に実施されているのかを定量的に評価するための指標のことで、「重要業績評価指標」とも呼ばれます。

KPIにはセッション数やクリック数などの指標が無数にありますが、その中から自社のプロセスに合った指標を選定することが大切です。

KGIが最終的な目標の達成度合いを測る指標であるのに対して、KPIはその目標を達成するために必要となるプロセスを具体化して評価するための指標です。

例えば、「1年で売上を20%アップする」という目標を立てるとします。

その売上20%アップという最終目標を達成するために必要となる活動・タスクの達成状況を把握するために用いられるのがKPIです。

KGI と KPIの違い

KGIとKPIについて分かってきたでしょうか?

それではいよいよKGIとKPIの違いについて説明していこうと思います。

KGIは、ビジネスゴールを定量的に示した指標そのものであるのに対し、KPIはKGI達成までの各プロセスの達成度を測るものです。

つまり、KGIが「結果」を見据える指標なのに対して、KPIは「過程」を見る指標なのです。

目標を達成するために何をクリアすればいいのか可視化できるKPIの設定は、目標をクリアするための大きな助けとなります。

KGIとKPIの違い

出典:https://innova-jp.com/kgi-kpi/

KGI を設定するときの注意点

・KGIと関連の低いKPIを設定しない

KGIを達成するための過程を定め、評価するためにKPIがあります。

KPIの方針がKGIとあっていない場合、計画通りに進めていたのにも関わらず、KGIが達成されないという自体が起きてしまいます。

そうならないために、KPIを確実に遂行することで、本当にKGIを達成できるのかという点に注意を払っていきましょう。

・現実的な数値を目標に設定する

現状と達成目標があまりにもかけ離れていたり、達成のビジョンが見えない目標は、モチベーションを下げることもあり、まず機能しません。

そうならないように、KGIを確実に達成できるような数値で考えつつも、実現可能な範囲でKPIを設定しましょう。

・間違った目標を設定しないようにする

よくあることとして、間違った目標を設定していることが挙げられます。例えば、メルマガからのページアクセスを増やすというKGIを設定したとします。そのKGIを達成するために、メルマガの発行回数を増やすというKPIを設定したとします。間違ってはいないのかもしれませんが、質の低いメルマガを送り続けてしまえば、顧客満足度は下がっていき、結果的にメルマガからのアクセスも減ってしまうでしょう。

目標を設定するときは、それによって起こるかもしれないマイナス面も理解しておくことが大切です。

まとめ

KGIとKPIを設定することは、モチベーションのアップにも、目標の可視化にも繋がり、とても重要なことだと言えます。

しかし、目標の設定の仕方を間違ってしまうと、逆にモチベーションの低下や組織が機能しないということも十分に考えられるので、注意して設定しましょう。