皆さんはRPAという言葉をご存知でしょうか。日本国内では2016年からRPAという言葉が使われ始め、今では、AIやIoTと並び、よく耳にする注目ITワードとなっています。
簡単なパソコン業務などを自動化し、本質的な業務に集中することができるようになるのがRPAのメリットの1つです。
しかし、いざ導入するとなるとツールが多すぎてどれがいいか判断しかねると思います。
そこで今回は、おすすめクラウド型RPAツール4つをご紹介したいと思います。
RPAについてはこちらの記事をご覧ください。
【目次】
RPAの種類(クラウド型・オンプレミス型・開発型)
RPAツールは、提供形態によって以下の3つに分けられます。
- クラウド型RPA
クラウド(データをパソコンやスマートフォンなどハード機器ではなくインターネット上に保存する場所、仮想のサーバ)を通じて提供される形式です。
パソコンにインストールすることなく、インターネット環境があれば申し込み後すぐに使うことができる手軽なRPAとして注目されています。
クラウドの大きな特徴でありメリットとして、コスト削減効果、高いストレージの拡張性、オンライン環境さえあればどこでも使える利便性、などが挙げられます。近年、被災時の業務継続といったリスク対策の側面もあり、企業や行政機関の情報システム運用はますますクラウド化が進むと予想されています。
オンプレミス型よりも、導入コストが安いのでリスクが低いため初心者の方は気軽に使えると思います。
- オンプレミス型RPA
自社のサーバやコンピュータにRPAソフトウェアをインストールして使う形式です。
ルールベース、マクロ、スクリプトなどのような、ある程度決められたテンプレートをもとに、業務の自動化を進めていくことが可能です。そのため、自社内の他のシステムと連携できるようにカスタマイズしたり、社内のセキュリティポリシーにあわせた環境構築が可能です。ただし、自社の業務には完全にマッチしないこともあり、場合によっては業務フローの変更が必要なこともあります。
- 開発型RPA
要件定義の段階から個別に設計していく形式です。
パッケージ型のRPAツールをインストールするのではないため、自社の環境や連携するシステム、作業手順などに合わせて、最適な状態での開発が可能です。その代わり、要件定義から行うため多くの人員が必要になり、導入までの期間が長くなりがちです。また、それに合わせコストも高くなる傾向にあります。経営トップの主導により導入を進めるケースが一般的です。
クラウド型RPAを導入するメリット
RPAを導入するメリットとして以下のようなものが挙げられます。
- コスト削減
一般的には、RPAの適用によって従来のマンパワーに比べて25~50%のコスト削減が実現できると言われています。
- ミス防止
人が長時間データ入力作業をすると、集中力を欠きヒューマンエラーが起こりやすくなります。一定のルールに基づいて行われる作業には、RPAを導入することで人為的なミスを大きく減少させることができます。
- 業務効率化
RPAのロボットは24時間365日稼働することができ、費用対効果は抜群です。それだけでなく、ルール化できる作業をRPAが担うことで、人間は人間にしかできない仕事に集中することができます。
クラウド型RPA3選
BizteX cobit(ビズテックス・コビット)
PCやサーバーにインストールする必要がなく、初期投資を最小に抑えて即日導入ができ、ロボットの稼働に応じた従量課金で導入ができる点や、リアルタイムで機能改善や新機能が利用できる点が特徴です。ITの専門知識がない現場の業務担当者でもロボットを作成できることに主眼を置き、利用アカウントの発行数、作成できるロボットの台数はともに無制限です。
初期費用:一律30万円
価格:10万円/月・20万円/月・30万円/月の3タイプ
1週間無料トライアルプラン有
Robotic Crowd(ロボティック・クラウド)
環境整備やロボット用のパソコンの用意などの必要はなく、ドラッグアンドドロップで直感的にワークフローを組むことができるため、専門知識がなくても即日での導入が可能です。
また、業務用途ごとに高いカスタマイズ性も備えています。直感的にワークフローを組み立てられるヴィジュアルモードと、YAMLで記述できるエディタモードがあります。
ヴィジュアルモードでは、アクションを繋げていくことで簡単にワークフローを組み立てることができます。エディタモードでは、YAMLを用いたコードベースでのワークフロー設計ができます。
価格:10万円/月〜
無料プラン有
keywalker(キーウォーカー)
クラウド対応なのでいつでもどこからでも設定が可能。並列クローリングにより数千万・数億ページ規模のクローリングにも対応でき、Keywalker.jsという独自開発のブラウザ自動操作言語により、動的なサイトからも情報の抽出が可能です。
また、取得したデータは、Tableau(BIツール)と連携することで分析・可視化ができるのも特徴です。取得した値(在庫数など)が設定された閾値を超えた場合に自動でメール通知をしてくれるアラート機能なども備えています。
UiPath(ユーアイパス)
操作しやすいインターフェイスに加えて、API連携による拡張が可能な様々なシステムと連携して幅広い業務を自動化が可能です。
環境の準備なども必要なく、無料ですぐに始めることができます。
小規模から、徐々に規模を拡大することも簡単なので、どんな環境でも使いやすいです。
まとめ
環境整備やインストールも不要で、インターネット環境があれば申し込み後すぐに使うことができる手軽なRPA、クラウド型RPAを活用して単純なデスクワークを効率化しましょう。