【2020年最新版】企業のTwitterキャンペーンの成功事例と失敗事例10選

【2020年最新版】企業のTwitterキャンペーンの成功事例と失敗事例10選

SNSは商品やサービスの販売促進において今や欠かせないツールとなっています。特にTwitterはその拡散力や即時性という面で効果が高く、多くの企業がコンテンツを用意してキャンペーンに取り組んでいます。

そんな中で「Twitterキャンペーンをやってもうまくいかない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?

今回は、Twitterキャンペーンを行うときに参考にしたい、企業のTwitterキャンペーンの成功事例と失敗事例をご紹介します。

Twitterキャンペーンの種類とは?

そもそもTwitterキャンペーンにはどんな種類があるの?という方もいらっしゃるかと思いますので、事例の前にご紹介していきたいと思います。

  • フォロー&リツイートキャンペーン
    フォロー&リツイートキャンペーンとは、その名の通り指定アカウントのフォローと指定ツイートのリツイートをすることで参加できるキャンペーンです。Twitterでは最も主流なキャンペーンで、多くの企業が活用しています。
  • ハッシュタグキャンペーン
    ハッシュタグキャンペーンとは、企業側が指定したハッシュタグをユーザーにツイートしてもらうキャンペーンです。Twitterの拡散力を生かし、多くのユーザーにキャンペーンの魅力を届けることができます。
  • 投票キャンペーン
    投票キャンペーンとは、ユーザーにRTやハッシュタグをつけた投稿を通じて投票してもらうキャンペーンです。参加型キャンペーンとして、ユーザーに当事者感を味わってもらうことができます。話題になれば大きな効果を期待することもできます。
  • インスタントウィン
    インスタントウィンとは、抽選したその場で当落がわかる懸賞のことです。 通常のフォロー&リツイートの場合、キャンペーンへの参加から結果を知るまで少しのラグがありますが、その場で知ることができるインスタントウィンはユーザーの参加意欲を促す手段として様々な企業が活用し始めています。

成功事例

まずは企業のTwitterキャンペーン成功事例をご紹介します。

JTBスポーツ

Twitterキャンペーン JTB

<キャンペーンの概要>
JTBは、2020年東京オリンピックのオフィシャルパートナーを務める旅行代理店です。国内・海外のスポーツ観戦ツアーを扱うJTBスポーツのアカウントを利用し、観戦ツアーの注目度増加を目的としてTwitterキャンペーンを開催しました。

<参加条件>
JTBスポーツのアカウントをフォロー、キャンペーンツイートのリツイート

<キャンペーン内容>
キャンペーン参加者を対象に抽選で2020年東京オリンピックの関連グッズが当たる

<結果>
4000人以上がキャンペーンに参加

<成功のポイント>
フォロー&リツイートキャンペーンはユーザーが手軽に参加できるため、多くの企業が活用している最もメジャーな手段です。

この施策の成功要因の1つとして、東京オリンピックという注目度が高いイベントと絡めた施策であることが挙げられます。季節の行事(ハロウィンやクリスマスなど)や世間の注目が集まるイベントと絡めることで、多くのユーザーの関心を集めることができ、リーチを拡大することが可能です。
また、キャンペーンの当選人数が700名と多いため、もしかしたら自分も当選できるかもというユーザーからの期待を集めることができた点も成功のポイントです。

トップバリュ(BARREAL)

Twitterキャンペーン トップバリュ
<キャンペーンの概要>
トップバリュは、イオンが展開するプライベートブランドです。トップバリュというブランド認知度に対して個別の商品に対する認知度が低いという課題を解決するために、認知度拡大の施策として新商品「BARREAL(バーリアル)」のTwitterキャンペーンを開催しました。

<参加条件>
2019年12月9日〜18日のキャンペーン期間中に、Twitterでイオン公式アカウントをフォローし、キャンペーンツイートをリツイート

<キャンペーン内容>
毎日抽選で2,000名、10日間で合計20,000名に「バーリアル」の引換券が当たる

<結果>
新規顧客の増加、パネル調査によるキャンペーンを見た人の購入意欲の増加

<成功のポイント>
この施策の成功の要因の1つとして、テレビCMの動画をTwitterキャンペーン用にリサイズしたクオリティの高いクリエイティブを活用したことが挙げられます。「バーリアル」が国内大手メーカーの製造でありながら価格が78円であり、累計20億本売れているという商品の特徴をキャンペーンに組み込むことで、効果的に商品の魅力を伝えられたのではないかと考えられます。

また、実店舗にあるサイネージ広告でもTwitterキャンペーンの開催を発信し、オンラインとオフラインの連動も意識したと担当者は語っています。

ネスレ社(キットカット)

Twitterキャンペーン キットカット

引用:https://nestle.jp/brand/kit/juken2020/cheer-campaign/

<キャンペーンの概要>
キットカットは、ネスレ社が製造するチョコレート菓子です。2019年12月23日〜2020年2月28日の期間で「受験生応援キャンペーン」として、キットカットの販売促進を目的としたハッシュタグキャンペーンを開催しました。

<参加条件>
Twitterで公式アカウントをフォローし、ハッシュタグ「#キット想いとどく」、「#キットカットで応援」をつけて受験生に向けた応援メッセージをツイート

<キャンペーン内容>
キャンペーン参加者の中から抽選で30名にお守りパッケージのキットカットが当たる

<結果>
受験生を応援したいと感じる保護者や学生などから多くのツイートが寄せられました。

<成功のポイント>
巧みなターゲティングが成功の要因の1つだと考えられます。一見受験生をターゲティングしているように見えますが、実際に参加するのは彼らを応援する立場の人(保護者など)です。この施策はターゲット層を広げ、ユーザーの購買意欲を高めるキャンペーンであり、特に保護者がかなり身近に感じる話題を取り上げることで、キャンペーンに参加する動機をはっきりさせていることがわかります。キットカットの「受験キャンペーン」は毎年開催されており、お菓子が持つ元々の価値やブランドイメージを飛躍させた魅力的なキャンペーンといえるでしょう。

Twitterキャンペーン キットカット

引用:https://nestle.jp/brand/kit/juken2020/cheer-campaign/

また、公式ツイートからキャンペーンサイトにアクセスすると、ネスレ日本社員からの応援メッセージが掲載されており、企業が受験生を本気で応援しているという思いが伝わってきます。このように、広告特有の胡散臭さが感じにくいことも成功の要因と言えるでしょう。

ふるさとチョイス(第5回ふるさとチョイス大感謝祭)

Twitterキャンペーン ふるさとチョイス

引用:https://twitter.com/hashtag/ふるさとチョイス大感謝祭

<キャンペーンの概要>
第5回ふるさとチョイス大感謝祭は、2019年11月16日~17日にかけて開催された、日本最大級のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」が運営するオフラインイベントです。イベントのプロモーションを目的に、来場者を対象としたハッシュタグキャンペーンを開催しました。

<参加条件>

Twitterキャンペーン ふるさとチョイス

引用:https://markezine.jp/article/detail/32609?p=2

イベント来場者を対象に、「#ふるさとチョイス大感謝祭」をつけてツイートし、TwitterキャンペーンブースにてQRコードを読み込む

<キャンペーン内容>
QRコードをスキャンした人の中から抽選で10名に、地方特産の飲み物やお菓子などが当たる

<結果>
「#ふるさとチョイス大感謝祭」のハッシュタグがTwitterトレンド入り、イベント来場者の約半数がアカウントをフォロー

<成功のポイント>
この施策の成功要因の1つとして、オフラインとTwitterキャンペーンを絡めたことがあると考えられます。Twitterの持つ拡散力を利用して、効果的にイベントのプロモーションを行えたと担当者は語っています。イベント参加者からSNSのフォロワー、一般ユーザーという流れで、企業の情報が届かない層に対して訴求できるのは、SNSを活用したキャンペーンの大きな強みと言えるでしょう。
また、拡散によって流れてくる第三者の口コミは、情報の信憑性を高める効果もあります。特にTwitterは、ユーザーのリアルな声を聞くことができる媒体なので、より一層効果があるでしょう。

朝日新聞 × 左ききのエレン

Twitterキャンペーン 朝日新聞社 左ききのエレン

引用:https://markezine.jp/article/detail/32242

<キャンペーンの概要>
朝日新聞社は、「左ききのエレン」とコラボし、新聞広告の日(10月20日)の前日となる2019年10月19日から2019年10月28日の期間で、Twitterの投票機能を利用したキャンペーンを開催しました。このキャンペーンは新聞広告の価値向上とJINSが販売する機能性レンズ「バイオレットプラス」のプロモーションを目的に行われました。

<参加条件>
Twitter上の指定ツイートからどちらかの企画案に投票を行う

<キャンペーン内容>
指定ツイートの「目黒広告社」か「GO」の良いと思った企画案に投票を行い、より多く投票を得た企画が全国朝刊の新聞広告として実際に掲載される

<結果>
2300人以上のユーザーがキャンペーンに参加

<成功のポイント>
この施策の成功要因として、投票企画ならではの”ユーザーが参加している感”を演出できたことだと考えられます。Twitterではフォロー&リツイートキャンペーンが最も主流ですが、ユーザーに当事者感を感じてもらい、参加を促す手段として投票企画は非常に優れています。

また、キャンペーン特設サイトから左ききのエレンの主人公が登場する特別読み切り漫画を閲覧できる点や、投票の結果が新聞広告として形になる点など、Twitter垣根を超えて統合的なプロモーションを行ったこともキャンペーンの成功要因の1つでしょう。

アットホーム

Twitterキャンペーン アットホーム

引用:https://otokudays.com/athome-amazongift

<キャンペーンの概要>
アットホームは、不動産情報の総合サイトを運営する企業です。Twitterの公式アカウントの活性化、新規顧客へのアプローチを目的に、繁忙期の1~3月にインスタントウィンを導入したキャンペーンを開催しました。

<参加条件>

Twitterキャンペーン アットホーム

引用:https://markezine.jp/article/detail/31648?p=2

カンバセーショナルカードという、ハッシュタグがボタンになっていて選択するとツイートできるTwitter広告フォーマットを利用したクイズに回答し、答えをツイートする

<キャンペーン内容>
参加者の中から抽選でAmazonギフト券10万円分を10名様に、1,000円分を1,000名にプレゼントする

<結果>
カンバセーショナルカードでの応募数が30万件を超え、アカウントフォロワーが1万人から4万人まで増加

<成功のポイント>
この施策の成功要因の1つとして、毎日参加することができる企画としてインスタントウィンを活用したことが挙げられます。ユーザーに毎日参加してもらうことで、一人あたりの参加回数が増加し、ブランドとユーザーの接触頻度も向上します。インスタントウィンは継続的なブランド想起を促すのに効果的な施策と捉えることができるでしょう。

また担当者の方は、インスタントウィンを利用するとフォロワー数やリツイート数など様々な数値が動くので、目的ごとで注力するべきポイントを変えて、継続的にキャンペーンを改善していくことが重要であると語っています。

クラシエフーズ

Twitterキャンペーン クラシエフーズ

引用:https://service.aainc.co.jp/product/echoes/voices/0001?utm_campaign=echoes&utm_source=smmlab&__hstc=66482161.6852fcb1cfd6e9cd7a99b0f6bfe43422.1587718170617.1587718170617.1598604678009.2&__hssc=66482161.1.1598604678009&__hsfp=2642552141

<キャンペーンの概要>
クラシエフーズは「甘栗むいちゃいました」「フリスク」などの食品を製造する食品メーカーです。2018年のアカウント開設から1ヶ月間にわたり、商品の認知拡大と信頼獲得を目的としてインスタントウィンのTwiterキャンペーンを開始しました。

<参加条件>
クラシエフーズのアカウントをフォローし、キャンペーンツイートをリツイートする

<キャンペーン内容>
キャンペーン参加者を対象に、抽選でクラシエフーズの人気商品が当たる

<結果>
約1ヶ月間で25万ユーザーがキャンペーンに参加

<成功のポイント>
この施策の成功要因の1つとして、Twitter内で完結させることでユーザーに手軽に楽しんでもらえるコンテンツを作成したことが挙げられると考えます。従来のキャンペーンの場合、当落結果を確認するには外部サイトに遷移する必要があり、離脱率が高くなりがちでした。そこでインスタントウィンを活用することで、ユーザーファーストのコンテンツを追求できたと担当者は語っています。
また、企画に外れた場合にも動画ルーレットにクラシエフーズの商品を掲載することで、ユーザーに商品のことを知ってもらう機会を創出しました。

失敗事例

ここからは企業のTwitterキャンペーン失敗事例をご紹介します。

UCC上島珈琲

Twitterキャンペーン UCC上島珈琲

引用:https://www.nikkei.com/article/DGXBZO12084690S0A800C1000000/

<キャンペーンの概要>
UCC上島珈琲は「珈琲ストーリー大賞」「珈琲アート大賞」の一貫として新聞などのマスメディアで行っていたものをTwitter上で初めて開催しました。しかし、PR方法として導入したBOTアカウントの自動返信がスパム問題となり、失敗に終わりました。

<失敗の要因>
この施策の失敗要因の1つとして、担当者がTwitterやキャンペーンの詳細をしっかりと理解できていなかったことにあります。
また、マスメディアとソーシャルメディアが持つ性質はかなり異なります。SNSは企業とユーザーのインタラクティブなコミュニケーションの場として有効ですが、その反面問題になりやすいことに注意する必要があるでしょう。

米マクドナルド

<キャンペーンの概要>
米マクドナルドは、2012年にマクドナルドと自分のストーリーに、#McDstoriesをつけて投稿するというキャンペーンを行いました。しかしユーザーからは、「フライドポテトを6ヶ月間おいても普通のポテトのように腐らない」「パンの包みの周りをネズミが走り回っているのに、なぜこんなにマクドナルドは有名なんだ?」といったネガティブなツイートが多く寄せられ、炎上してしまいました。

<失敗の要因>
この施策の失敗要因の1つとして、一部のユーザーの意見が広く拡散されてしまったことがあると考えます。実際にはこのようなネガティブなツイートは確証性があるものではなく、ツイートしている人も動物愛護団体やベジタリアンの人がほとんどでした。

特にバイアスのかかった意見や極端の主張は拡散されやすい傾向にあり、キャンペーンがブランディングの低下に繋がる可能性があることも考慮しなければなりません。

米トヨタ

Twitterキャンペーン 米トヨタ

引用:https://wired.jp/2012/10/02/socialmedia_campaigns/

<キャンペーンの概要>
米トヨタは、2012年のスーパーボウルで、乗用車「カムリ」の宣伝を目的として大規模なTwitterキャンペーンを行いました。しかし、上記画像のようなツイートに非難が集中したため、キャンペーンを打ち切り、アカウントも停止しました。

<失敗の要因>
この施策の失敗要因の1つとして、広告色の出し過ぎが挙げられます。中身がなく、広告感丸出しのキャンペーンをユーザーは拡散したいと思いませんし、そもそも目にも止まらないはずです。キャンペーンへの参加を促したいときには、インフルエンサーの起用や独自性のあるコンテンツなど、ユーザーにとって魅力的なクリエイティブを作成しなければなりません。ユーザーにとってどんな内容が有益なのかを吟味することが最も大切です。

Twitterキャンペーンの成功事例と失敗事例のまとめ

いかがだったでしょうか?

Twitterでは日々様々なキャンペーンが行われています。そこにどんな意図があるのか、企業は何を考えてやっているのかという視点に立って見ることで、新たな気づきが得られるかもしれません。

Twitterキャンペーンを行う際には、この記事を参考にしてみてください。

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2019.12.06