皆さんはAmazonストアを知っていますか?Amazonは知っているけど、Amazonストアは耳にしたことがないという方が多いのではないでしょうか。今回は、Amazonの新サービス「Amazonストア」について紹介したいと思います。
【目次】
Amazonストアとは
Amazonストアとは簡単に言うと、「自社のブランド商品を1つのページにまとめることできるサービス(ブランドページ)」です。
無料で利用でき、PC、モバイル、タブレットに対応しています。
これまでのAmazonでは、単体の商品を紹介する「商品ページ」を主体として構造がシンプルで使いやすかった反面、独自のテキストや画像を多く使ってのページ作成はできませんでした。
しかし、このAmazonストアを使えば、顧客にブランドストーリーや商品ラインナップをまとめて紹介することができます。これは、企業がブランドを構築し、売上を増やすのに強力なツールとなります。
また、画像をふんだんに使用することができるため、顧客に企業イメージを伝えやすくなります。
その結果、ブランド認知がさらに高まり、ブランド関連の検索やリピーターが増え、コンバージョン率の向上にもつながります。
Amazonストアの主な特徴
① 複数のページを使える独自ショッピングサイト
ブランドストーリーを発信しやすく、複数の商品購買に至りやすい。
② 簡単に作成できる
デザインをテンプレートから選ぶだけなので、コーディングの知識はいらないし簡単にウェブサイトを作成することができます。
③ 広告でトラフィックを誘導
Amazon内の広告で集客したり、独自ドメインを使用して、Amazon以外の場所で宣伝することで、ストアへの集客の強化が見込める。
④ ストアインサイトの確認が可能
ストアインサイトを利用して、売上や参照元の詳細データを確認できる。
具体的には以下のような指標を確認することができます。
・日別訪問者数(UU):ストアを閲覧した1日の合計ユニークユーザーまたはデバイス
・閲覧数(PV):この期間中のページビュー数。 リピート閲覧数を含む。
・売上:ストア訪問者の最後の訪問から14日以内に発生した合計売上の推計
・注文された商品点数:ストア訪問者が最後の訪問日から14日以内に注文した商品数の合計
・閲覧数/訪問者数:ストアの日別訪問者が閲覧した平均のユニークページ数
の4つがあり、Amazonストアに登録することで、登録していない企業よりも利益を見込むことができます。また、ストアインサイトの確認ができることから、データ分析がしやすくなります。
Amazonストアの利用条件
Amazonストアの利用条件は2つあります。
① スポンサープロダクトが利用可能であること
スポンサープロダクトとは、Amazon大口出品サービスご利用中の出品者が、出品中の商品をAmazon.co.jp内に広告掲載できるサービスです。
これが利用可能であることが条件となります。
② Amazonブランド登録に自社ブランドが登録済みであること
Amazonブランド登録は、知的財産の保護や、Amazonの購入者への正確で信頼できる商品情報の提供に役立つサービスです。
商標登録番号を取得しているブランド(事業者)でなければ、Amazonブランド登録を行うことができません。そのため、一般的な小売店や卸問屋などが、仕入れ先メーカーの商品でAmazonブランド登録を行うことはできません。
この上記の2つの要件を満たすことができていない出品者については、今のところAmazonストアを利用できないようです。
Amazonストアの事例
1.Rangs Japan(ラングスジャパン)
スポーツトイや知育玩具を中心とした子供向けの商品を扱っている会社です。子供向けのスケーターやミニバイクなどは有名です。ストア上のパネルを「チラシ」のように使っているのも特徴的です。ブランドで取り扱う商品数が多い場合にはAmazonストアは有効だと思います。
2.MARO(マーロ)
山田孝之さん出演のCMで話題のスカルプシャンプーを中心としたヘアケア・フェイスケア・ボディケアのブランド「MARO」のページです。ブランドを前面に打ち出し、山田孝之さんの画像や動画を効果的に使い統一した世界観を表現している好事例です。
3.Wacom(ワコム)
老舗のペンタブレットなどを扱うメーカーです。ワコムのベストセラーを一覧で表示したり、カテゴリから探せるようにして、ユーザーが商品を選びやすくなっているのが特徴です。
まとめ
Amazonストアは、自社ブランドの商品を1つのページにまとめることができることが最大の特徴です。そこでは、テキストや画像、動画などを使ってブランドを自由に表現することができます。クリエイティビティが発揮されるところだと思います。Amazonに出店されているメーカーやブランドの方は試してみてはいかがでしょうか?
ぜひ参考にしてみてください。